November 04, 2007

どうでもいいこと

久々の日記です。

長い間更新をサボっている間にいろいろなことがありました。亀田騒動、赤福騒動、防衛省元次官の接待、そして今日、民主党の小沢代表が辞意を表明しました。でも、けしからんと騒いでいるのはマスコミだけのような気がするのですが。

亀田騒動もそう。次男の試合はひどいもので、父親がリング上で反則を促す発言をしているのをマイクが拾っているのでこの点は批判されるべき点ですが、今まで贔屓目で扱っていた一部のテレビ局や有名人を一斉に批判するのも問題があるのかもしれません。

先日、テレビ番組のアンケートで、社長が問題を起こした場合、辞めるべきかという質問に実に8割の人が「やめるべきでない」と回答しました。辞めるだけで全て幕引きというのは時代遅れなのかもしれません。

その一方で、何か問題があるたびにマスコミは「責任はどうとるのか?」と社長に詰め腹を迫ろうとします。前述のアンケートは極めて短時間で行ったものであり、サンプル数も少ないので世論を完全に反映していないのかもしれませんが、マスコミと世間との温度差を感じずにはいられません。

マスコミは問題が起きると何故、社長を辞めさせようとするのか。これは社長だけに限りませんが、辞めると話題作りになるからです。ターゲットが実際に辞めるとマスコミの役目を果たしたと自分自身だけで納得し、辞めないと徹底的に責める…これもまた話題作りになります。報道はそこまで。辞めた人間はそのまま社会から放り出されて路頭に迷います。

ミートホープのような悪質なケースは救いようがありませんが、社長がそのまま残って自力で再建出来たケースもあるはずです。社長の座にすがりつくだけの人間は論外ですが、可能性の芽を奪ってまでも話題作りをしようとするマスコミの姿勢に疑問を感じてしまいます。

小沢代表は先ほどの会見で、福田総理との党首会談での大連立構想の提案内容に続けて、日経、朝日以外のマスコミを痛烈に批判しました。小沢代表から自民党に大連立を持ちかけたという報道に憤っていました。自分や秘書に一度も取材しないで、与党関係者から垂れ流された情報をそのまま鵜呑みにして誹謗中傷をしているというものでした。

NHKは中継を行ったので、小沢代表がマスコミ批判を行った部分も視聴者に届きましたが、他のテレビ局や新聞は間違いなくこの部分をカットすることでしょう。政権交代に関する報道も社長の詰め腹と同じです。民主党が躍進すれば話題になりますし、勢いを失っても話題になる。所詮はマスコミの政治部の取材体制は今の与党に守られているわけですから、民主党が勢いを増すのはいいけれども、政権をとってもらっては困るということになります。

このように何でもバランスをとるように話題を拾いながら、上手く世論をコントロールするのが今のマスコミの仕事です。記者クラブ制度で独自でネタを掘り起こす能力がなくなっているわけですから、既存の材料をどう上手く料理するか、いや、美味く見せられるよう視聴者や読者を騙せるかがポイントになります。

亀田騒動なんかどうでもいいと考えている人が多いでしょうし、赤福だって早く管理体制を立て直して発売を再開して欲しいと思っている人が多いはずです。今回の大連立構想に関しても、会見を聞くと理に叶った部分が多く、それを党内に持ち帰っただけで「けしからん」という論調は、世論を反映しているとは言い難いでしょう。ただ、今回の一連の騒動で衆参逆転でようやく格差政策に向かい続けた与党の暴走を止められて面白くなってきただけに、この構造が壊れてしまうとすれば、残念でなりません。

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October 08, 2007

ブラウン劇場

東京ヤクルトスワローズ神宮最終戦、古田選手(兼任監督)の引退試合に行ってきました。

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相手は3年ぶりに広島東洋カープでした(たぶん)。カープの応援団は何故か、スワローズに対して友好的(全球団に対してかもしれませんが)で、4年前の最終戦ではカープの私設応援団長がライト側のスワローズファンに挨拶に来て、最後はエール交換に加え、この年で退団する若松勤監督の現役時代の応援曲を演奏してくれたりなんかしました。

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当日の試合は古田劇場ともいわれましたが、実はカープのブラウン監督が主導権が握った、ブラウン劇場でした。それは先日、広島市民球場のカープ対スワローズの最終試合で、敵地では異例の古田選手の引退セレモニーを開いた時から勝負は決まっているように感じられました。代打・オレの際の広島市民球場が揺れんばかりのスクワット応援も印象的でしたし。

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古田選手は引退試合にフル出場したものの凡退。しかも事前に配られたボードを掲げろという指示があったため、神宮球場は地味な緑一色に染まったものの、応援曲に乗るような身動きがとれませんでした。中途半端に応援にしか出来ないという不思議な雰囲気に包まれていました。見方を変えれば、古田選手の打席での一挙手一投足にイキを呑んで見入っていたということも出来ますが、レフト、三塁側も緑一色になってしまい、楽しみにしていたスクワット応援が見られなかったのが残念でした(試合終了後はしっかりとやってくれましたが)。

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スワローズは初回から大量リードを許した後、先発の石川に続き古田選手が育てたといってもいい石井一久投手、石井投手と同様に兼任監督就任時に懇願して呼び寄せた木田、高津の両投手を投入したものの打線は奮起することなく敗戦。唯一の見所は、ニュースでは全く取り上げられなかったガイエルのランニングホームランという、不思議な試合でした。思えば、ボードを掲げるというのはセンスがなかったのかなあと。今年から球場内の演出も放送作家、高須光聖氏を起用したものの、斬新だった昨年のZEEBRA氏の演出の改造版みたいなもので、おまけにちょっとダサいものになってしまいました。このあたりもちょっと残念でした。

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さて、ブラウン劇場は後半に待っていました。8回裏の古田選手の最終打席、前日に広島市民球場で引退試合を行った佐々岡投手を登板させました。そして、9回表のカープ最後の攻撃では、ベテランの前田、緒方両選手を代打で起用するという、両軍のファンの期待に応える演出をしてくれました。そして、スワローズ側は先日のお返しに佐々岡投手の引退セレモニー。これは武士の情けみたいなもので日本人の琴線に触れるものでした。

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このように試合自体は全てがカープの主導権を握っていたような展開のように感じました。おまけにスワローズは今日のベイスターズ戦の敗戦で最下位確定。調べてみると最下位を爆走していた武上監督→中西ヘッドコーチ兼監督代行→土橋ピッチンコーチ兼監督代々行の翌年、土橋監督がやっと浮上のきっかけを掴みかけた1986年以来約20年ぶりの最下位のようです。ただ、今年は個人タイトルを争っている選手が多く、20年前に比べると遥かに戦力は勝ります。

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ちなみに1986年の最下位の翌年、赤鬼ホーナーが入団して打撃力がアップし、その後は関根監督→野村監督の黄金時代へと続き、応援していて一番面白い時期に突入しました。今年の最下位は、新たな出発のきっかけとして考えようによっては好材料なのかもしれません。問題は、監督が誰になるかですが。

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September 07, 2007

問題のウラ

問題のウラ
台風が日本列島を縦断中です。久々の首都圏直撃とあってか、マスコミのボルテージも上昇していたようです。

特にテレビは大はしゃぎで、何時間も前の八丈島の映像を穴があくぐらい流したり、街で風雨に悪戦苦闘するOLや女子学生の映像が流れていました。

この手のちょいエロな映像はいわば公然の盗撮みたいなもので、テレビカメラなら甲子園でのチアリーディングやビーチバレーで選手の姿態の撮影もOKです。一般人がなら警備員にしょっぴかれてしまいますが。

先日もビーチバレーの人気選手がギャラリーに身体を触られたとして、マナーを問う報道がありましたが、自分たちの報道が一般人を煽っていることに気付いているのでしょうか。ビーチバレーの試合結果もろくに報じず、最近ではペアを組む相方の選手も全く取り上げないくせに。

こうした煽りは台風の報道も同じです。犠牲者の多くが海岸や川の様子を見に行って被害にあっていることを考えると、不必要に台風の猛威ばかりを面白おかしく取り上げることに疑問を感じてしまいます。

リポーターは今でこそパフォーマンスとばかりにヘルメットを被りますが、危険な場所で撮影すればするほど、一般人の好奇心を煽ってしまわないか心配になります。もちろん自然の猛威を伝え、災害に対する警戒を訴える必要はあると思うのですが。

そう考えると、速報性のあるテレビの使命は、現在の状況を伝えながら台風に対する警戒をひたすら呼びかければいいということになります。一般人の土嚢積みとか、三宅島のキャバクラなどの話は何度も使い回すべきではありませんし、今日一日を振り返ってどうしたいの?と聞きたくもなります。

さて、エスカレーターでサンダルが挟まれる事故が相次いでいます。カラフルな輸入サンダルが引き込まれるケースがほとんどで、このメーカーの日本法人の「ステップの黄色い枠内に乗れ」と述べるだけのドライなコメントはいかにも外資系といった感じで辟易しますが、報道はそれだけで終わっていいのでしょうか。

現在の報道はこのサンダルの材質とエスカレーターの構造に終始していますが、雨に滑らない材質とステップとガードの隙間を極限まで埋めたエスカレーターの構造は限界にまで達しています。そう考えると手詰まりのようですが、よく考えると一つ見落とされている部分があることがわかります。

『駆け上がり』です。

駆け上がりはエスカレーターに相当な負担がかかります。新品のエスカレーターは乗り心地も滑らかですが、やがてステップがゴツゴツと跳ねたりするようになります。この駆け上がりにより、恒常的あるいは一時的にガードとステップの間の隙間が発生し、サンダルを巻き込んだ可能性が考えられます。先日、子供の履いていたサンダルが巻き込まれた事故は、東京駅のようですから、可能性はさらに高まります。東京には右側に立ち止まる利用客がいると、舌打ちや咳払い、時に顔を覗きこんでまでして払いのけるようなせっかちなサラリーマンが多いですから。

人間が歩けば体重以上の衝撃が地面に伝わるので、エスカレーターには立ち止まった場合の何倍もの衝撃が伝わります。ましてや階段なのでベタベタと歩く人も多く、しかもステップの片側だけ衝撃が加わりますから、あちこちのエスカレーターがしょっちゅうメンテナンスを受けているのも頷けます。

先日、駅のステップの欠けた部分に挟まれて女性足の指が切断された事故がありましたが、これも駆け上がりにより靴の先などで直接衝撃を受けた可能性が考えられます。直接的でないにせよ、駆け上がりによるステップの歪みなどで衝撃が加わり欠けた可能性もあります。

また、エスカレーターのガードの部分にステップとの摩擦によるすり傷を見かけることがありますが、これは駆け上がりの衝撃を受け続けたことによりステップが傾いて発生したものと推測出来ます。エスカレーターが日々過酷な条件下で稼動していることがよくわかります。

被害に遭われた方も黄色い枠内に立っていれば事故を回避出来た可能性が高いといわれていますから、駆け上がりの是非を含め、サンダルやエスカレーターの安全性を問う前に、我々が適切な使い方をしているのかどうかを考える必要があるのかもしれません。

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August 24, 2007

うんざり

政府の平成20年度概算要求が発表されました。歳出削減といいながら膨大な額ですが、注目しなければならないのは、多くの事業に直接的であれ間接的であれ公益法人などが絡んでいることです。官僚の天下り先の食い扶持です。

ちなみに数年前の公益法人見直しで、純粋に生き残った公益法人は、補助事業の依存を抑制する厳しい対応を迫られているため経済的に疲弊しているケースが多く、一方で多くの公益法人は役人のとんちで誕生した独立行政法人に衣替えし、今も100を超える法人が生き延びていて、これらの多くが税金などをチューチュー吸いながら私腹を肥やしています。

一般会計だけでこの状況ですから、各省庁のヘソクリである特別会計を含めるとさらにややこしくなります。1人の金蔓に親戚縁者がぶら下がるような状況で財政難を切り抜けられるはずがありません。何よりも腹が立つのはそのしわ寄せを我々一般市民の負担増できりぬけようとするところです。

さて、夏の高校野球はノーマークの佐賀北高校が優勝しました。相手は古豪、広陵高校。島田洋七はどっちを応援するのかとか盛り上がっていましたが、彼は広陵OB。佐賀に残って進学したかもしれないのは佐賀商業のはずですから、迷う余地もないでしょう。ただ、佐賀のがばいばあちゃんの突然の大ヒットといい、佐賀と広島の代表校が決勝で対戦することといい、偶然だけでは片づけられないような気がします。

今年は公立高校が優勝しましたが、相変わらず私立偏重の流れに変わりはないようです。代表校49校のうち私立は36校。高野連加盟校のうち私立は2割といわれていますから、甲子園での公私比率は異常だといえます。もちろん古豪と呼ばれる私立もあり、それはそれで歯応えがあるのですが、突然変異のように地域に誕生した豪腕投手や強打者が地元の公立高校に入学して強豪校を打ち負かすというのも甲子園の醍醐味といえます。

最近の私立偏重の特徴は「地方化」です。競争率の低い地域で野球にテコ入れすることで容易に甲子園出場を果たすというものです。例えば神奈川と青森では高校の数も違いますから予選突破までの試合数も異なります。少子化で厳しい経営を迫られている地方の私立高校の知名度向上にもなりますが、この状況で地位密着といえるかを考えると、疑問は残ります。こうした状況のなかで前述の突破変異の子供たちは地元の高校に進学することなく練習条件やチーム力、特待生制度などで私立高校に流れれば、もしかすると都市対抗野球のほうが地域に根ざしているといわれるようになるのかもしれません。特待生制度の位置付けも曖昧なままですし。

別に私立高校を目の敵にしているわけでないのですが、特待生制度を含めこういうドロドロした部分があるのに高校野球は純粋培養、無菌で美しいもののように大人がもてはやすのにはやはり疑問を感じてしまいます。
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August 23, 2007

裏偽装

警察官が女性を殺害し自殺しました。心中といわれていますが、交際していなかった可能性もあるのでこの表現は間違っていると思うのですが。いずれにしても時間が経つにつれ詳しい原因が明らかになることでしょう。大手マスメディアの報道以外で。

この事件は、現職の警察官が、勤務中に拳銃で罪もない一般市民を射殺したということで重大なはずなのですが、テレビや新聞のトーンが低いのが気になります。まるで誰かに「騒ぎ立てるな」といわれているかのように。警察官は拳銃を持っていて、違法性はあれど家の中にも立ち入ることが出来ます。今回は職権濫用で起こした事件といえます。

この警察官は、勤務中にメールを打っていたり、出動したまま行方不明になったり、まるで新橋の営業マンのような奇行を繰り返していましたから、前兆みたいなものは必ずあったはすです。一方で警視庁は個人的な問題としてこれ以上話をややこしくしたくないのは分かりますが、警察官による民間人の射殺事件として、徹底的に原因を洗い出して再発防止につとめるべきだといえるでしょう。

それにしても大手マスメディアの及び腰が気になります。まるで自社の社員や大手広告代理店社員が起こした事件のように粛々と報じたり、ニュースそのものを取り扱わなかったり。

さて、引きこもり中の朝青龍が約1ヶ月ぶりに外に出てきました。あちこちのニュース番組などで大々的に報じられていますが、実際に映像を撮影出来たのは限られた局のようです。あとはニュースと一緒に空港をふてぶてしく歩く1ヶ月前の勇姿です。しかも特に解説もなく。撮影出来なかったのが悔しいのは分かりますが、あれでは視聴者が「意外に元気だな」と誤解しかねません。これは一種の偽装です。白い恋人の賞味期限云々どころではありません。

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August 22, 2007

煽りまくり

昨夜のテレビでは、東京電力の電力供給が危ないというニュースが飛び交っています。21日午後の最大電力が今夏の最大に達したためで、恐らく今日の朝刊でも煽りまくることでしょう。確かに、東京電力のでんき予報をご覧になれば分かるとおり、危機的状況です。ただ、ニューヨークのように一斉停電ということはまず、考えられないといわれています。先日、一隻のクレーン船が東京の電力供給を混乱させましたが、供給力よりもむしろ、たった数本の高圧線を切断するだけであれだけ大規模な停電が起こるという、供給網の設計そのものを見直すことが先決との声すらあります。

東京電力は電力供給の確保のため、一部の原発の定期検査を先延ばししたり、データ改ざんに対するお仕置き?として国土交通省に取り上げられていた一部の水力発電所の水利権を拝み倒して期間限定で使わせてもらうなど、それなりの工夫をしています。それよりも一昨日(20日)から、テレビカメラが新橋周辺などを徘徊していたことに注目しましょう。最大電力の最高記録を更新したら「暑い」とか「焦げそう」とかいうコメントとともに煽ろうとしたのでしょう。その日は惜しくも記録更新はなりませんでしたが、昨日は目論見通り記録を達成し、ふんだんにインタビュー映像を交えながら、煽りまくっていました。

これは極めて人工的なニュースといえますが、テレビ局が何でもかんでも西遊記に絡めたり、ことあるごとにサーファーの映画の宣伝をするというのに比べれば、まだましな方かもしれません。そして今夜も人工的な話題が待っています。サッカー日本代表のカメルーン戦とU-22ベトナム戦です。U-22などの試合は過去、何度もテレビ中継されましたが、コアなファンを除き、ネコも杓子も関心があるのはフル代表の方なので、視聴率では苦戦していました。そこで抱き合わせで放映することを思い継いたのでしょう。ドイツW杯でも日本代表戦の試合開始時間を変えられたぐらいですから、その程度は大手広告代理店にとって朝飯前なのかもしれません。

抱き合わせといえば、ガンプラブームの時は、売れ残った自動車のプラモデルや、ロボダッチなどと抱き合わせで売るという姑息な手があちこちでみられました。僕の地元の玩具店では、ギャンと売れ残りのプラモデル2つを抱き合わせて3個1500円で売るという暴挙に出ている店もありました。抱き合せ販売は違法なのですが、サッカー中継の抱き合わせ中継は問題ないのでしょう。これも立派な暴挙だと思うのですが。

Hamarikyu

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August 17, 2007

ズレズレ

久々の更新です。概況は来月まとめて。

約1か月間の間にいろいろなことがありました。参院選での自民党の大敗。連立与党にとって、これまでのように野党が票の食い合うとか、投票率が低く必然的に連立与党の得票比率が増すという目論みは外れ、自民党に投票しないという動きが大きく響きました。郵政選挙の際は小泉さんが可哀想とか、とりあえず壊してしまえと自民党に投票してしまった国民はその後、増税というしっぺ返しを食らいました。今回はさすがに美しい国を作るとか憲法を変えるとか雑駁過ぎたこともあるでしょうが。

その安倍内閣の閣僚やその周辺で疑惑や不祥事が相次いでいます。内容は申し上げるまでもありませんが、問題なのはそれらの殆ど全てが説明責任を果たしていないということです。安倍首相自体もそうですが。安倍氏は首相就任前は右寄りで強行的な印象の強かった人物ですが、いざ蓋を開けてみると何も出来ず、いとも簡単に中国に歩み寄り(国際的には重要なことだと思うのですが)、北朝鮮に対して拳を振り上げることもありません。そこにきて靖国神社への参拝見送りです。これでは中韓には目もくれずアメリカにべったりで、地方や国民に度重なる負担増を強いた小泉前首相が賢人のようにみえてくるのが不思議です。

さて、食の安全という言葉がテレビや新聞で飛び交っています。今回は石屋製菓がターゲットになりました。白い恋人はマルセイ・バターサンドなどと並び北海道土産の定番ですが、賞味期限という曖昧なもので叩かれています。食の安全とは、日本では最近になって注目され始めた事柄と言っていいでしょう。食料はかつての自給自足、地産地消から、流通の一部分となってしまいました。そこで指標となるのが賞味期限、消費期限です。この2つの違いは既に他のブログで触れられているのでそちらを確認していただければ確実だと思うのですが、役所の縦割りも加わり極めて曖昧といえます。

このブログで何度か触れたことはありますが、某有名菓子の工場でアルバイトをしていた知人の話では、賞味期限を過ぎて返品された菓子を箱ごと揺すってみて、カサカサと割れた音がしなければ賞味期限を改ざんして出荷していたと聞きます。今はそうではないと思うのですが、少なくとも高度経済成長期ぐらいまでは、パンに虫が入っていようが除いて食べ、カビが生えたからといってもその部分だけ取り除いて食べたはずです。大丈夫かなと思えるものは、匂いや味で判断したりとか。

マスコミのターゲットは、白い恋人の賞味期限に終始しています。全国的な有名菓子というネームバリューに飛びついたような状態ですが、見逃してはならないのはアイスやバームクーヘンから黄色ブドウ球菌が検出されたのに公表していなかったということです。これは人体に実害があるので大問題といえますが、テレビや新聞が追い回すのは菓子の賞味期限ばかり。かつて耐震偽装でマスコミが制度上の問題を検証することなく姉歯憎し、小嶋憎しという感情論に終始してしまった時と同様に焦点がズレているとしかいいようがありません。

ミーとホープの一件も食の安全という意味では大問題なのですが、一方で業界全体が当たり前にやっていたとされることの氷山の一角に過ぎないという見方もあります。日本は訴訟国家、米国の意識が植え付けられていることから、あらゆる面である日突然、違法だと吊し上げられる可能性があります。

ちなみに法律や会計などに従事する人々は、揚げ足を取られないように「承知」という言葉を使うそうです。「了解」では後々問題になった時に用件を受け入れたと揚げ足をとられかねないので、一応話を聞いたという「承知」を使うのだそうです。これは職業特有の癖ともいえますが、日常生活にまでこの意識が広がってきているような気がするのは僕だけでしょうか。何もやらなかったり、何も説明しないこと人間が恩恵を受ける逃げ得の世の中にならないよう、強く願いたいところです。

Kirarineko

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July 22, 2007

手抜き

久々の更新です。手抜きといわれても仕方がありませんが。

さて、閣僚の問題発言が相次いでいます…とマスコミが伝えています。久間前防衛大臣の「しょうがない」発言、麻生外務大臣の「アルツハイマーの人でも分かるよ」発言に続き、山本農水副大臣が「松岡前農水大臣は事務所日を芸者の花代に使っていた」と言ったことを問題発言だとして取り上げています。山本副大臣の話は何がどう問題発言なのかさっぱりピンとこないのですが、マスコミが問題発言だと吊し上げれば、多くの視聴者は「ああ、問題発言なんだ」と受け止めてしまいます。

前述の大臣、副大臣を含め安倍内閣の閣僚の問題発言のほとんどはテープレコーダーに録音されたもので、どこで何を喋っても吊し上げられる状態です。それなりの地位の人間は発言にも気をつけるのが当たり前だと思うのですが、一方でこれだけ報道がエスカレートすると独裁国家の治安警察みたいで恐ろしくなってきます。そのうち政治家など著名人が家で喋っているようなことまで問題発言として吊し上げるんじゃないかと。

その一方で、新潟県中越沖地震に避難所にテレビ局が隠しマイクをセットしていたとして災害対策本部が厳重抗議を行っています。つい最近もハニカミ王子の取材で隠しマイクを仕掛けたことが問題になったばかり。しかも、今回の件はどこのテレビ局かすらも報道されていません。これで東京電力や社会保険庁の隠蔽体質を問題視する資格があるのかと思えてきます。特に大手マスコミの隠蔽は業界ぐるみでやるので厄介です。

選挙報道も疑問です。放送法で政治に対して公平中立と定められているので、表向きには偏った報道は出来ません。特に選挙期間中は。その証拠に安倍首相や安倍首相と小沢党首だけを出演させたテレビ局には、他局からクレームが入っています。「どうしてうちに出てくれないんだ」というひがみとしかとれない部分もありますが。

政治的に公平中立であるマスコミを疑問視する要素の一つに、世論調査というものがあります。質問内容によって回答の誘導も出来る世論調査を、各社が伝家の宝刀とばかりに取り扱います。最近は安倍内閣の支持率が低下していますから、自民党大敗か?と煽るわけです。それでトップニュースにもなりますから。そうやって自民党を叩けば叩くほど、反動で同情票が集まったりします。

その結果、最後は現状維持という状態に落ち着くケースが多いといえます。マスコミにとって取材ルートや現在の記者クラブ制度を維持するには55年体勢のままのほうがいいに決まっていますから。増税一辺倒の政策も高給取りの彼らには関係のない話でかえって恩恵を受けるケースも少なくないはずですし。

中国のダンボールに肉まんを大々的に取り上げ、捏造報道とわかるやまた取り上げるというのも似ています。結局はトップニュースが引っ張り出せればいいわけですから。

記者がサラリーマン化したこと、大企業の広報活動が画一化してきていること、コンプライアンスやステークホルダーへの配慮など意味不明の気遣いで独自のニュースが引っ張り難い状況になっています。それでもニュースは何とか拾わなければならない。記者クラブで寝ていても流れてくるソースもありますが、それでは他社との差別化が図れませんから。となると無理にでもニュースを引っ張り出そうということになる。それが今のマスメディアの構図なのかもしれません。

まあ、テレビ局にしてみればバラエティ番組で視聴率を稼げてスポンサーも集められますし、ちょこっと映画を作って、面白くなくても広告代理店を巻き込んで大キャンペーンを張れば、それなりに集金が出来るので取材能力が退化してしまっているとの見方もありますが。
Sanseki

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July 02, 2007

概況(19年6月分)

ミートホープのバカボン社長の珍アイデアが次々と明るみになっています。雨水で肉を解凍したり、ミンチに饅頭の皮や鶏肉を混ぜたり…会社を立ち上げる前は馬肉を牛カルビと偽ったとか。つい最近も明るみになった中国の頭髪醤油を髣髴とさせるアイデアマンです。ただ、それを食べる人間の気持ちを考えた行動かといえばそうではありません。のらりくらりの発言を繰り返したり、会社が苦しくなればあっさりと休業し従業員を全員解雇するのも、どれもこれも自分を守るため。そう考えるとこの人の行為はやはり万死に値します。

それはそうと、この社長の一挙手一投足を問題視するマスコミの動向が気がかりです。社長は「半額セールを行う販売店にも、半額だからといって飛びついて買う消費者にも問題がある」という旨の発言をしましたが、マスコミが鬼の首を取ったように問題だ、問題だと煽るのも問題のような気がします。この社長がニヤニヤしながら口を滑らせてしまうのは癖みたいなもので、言動についてはそういう人なのだと理解すべきなのかもしれません。もちろん違法行為は明るみにしなければなりませんが。まあ、軽はずみに責任転嫁をしてしまうという意識がそもそも社長失格なのかもしれません。

軽はずみな言動といえば、久間防衛大臣の「原爆投下はしょうがなかった」という発言です。発言の全てを踏まえればそんなに大きな意図があって言ったことではないと思いますが、それを鬼の首をとったようにマスコミが市民や反対論者のコメントを引っ張り出して煽るのも問題のような気がします。こういう時は往々にしてその部分だけが一人歩きしがちです。そもそも防衛大臣がこのような軽はずみな言動をしてしまうことが問題なのですが、市民や反対論者の皆さんも、大臣の全ての発言を踏まえて考え方を示すようにしてもらいたいものです。でなければ、従軍慰安婦問題について片方の意見だけを受け入れて、日本に対する非難を繰り返す米議会のようになってしまいますから。もちろんこの問題については議論を深める必要があると思いますが。

さて、6月の概況です。

普段の仕事:90(+35)
シナリオ:10(-30)
その他:ゼロ(-5)

「普段の仕事」35ポイント反発。
忙しさは尋常じゃないのですが、Sさんがいない分ストレスが軽減されるのが不思議です。
ちなみに、Sさんは6月20日で退社しました。退職前は毎日のように経理の人の隣に座り「退職後は年金手帳は会社が預かるのか」「厚生年金や健康保険は続けられるのか」と質問するのがバカバカしくてイライラしていました。
一番呆れたのは国民健康保険&年金。Sさんはアルバイトをしながら親の援助なども加えて当面は今の手取りぐらいを確保するらしいのですが、税金などを全く考慮していませんでした。それを心配した経理の人が「月々けっこうかかるよ」とアドバイスしてパニックに。年金と保険に関するやり取りは次のような感じでした。
「それって月1万円ですか?」
「そんなに安くはないわよ」
「じゃあ、5万円ぐらい?」
「そんなに高くないでしょう」
「じゃあ、2万円以上3万円未満ぐらいですか」
「それぐらいじゃないの」
クイズじゃないんですから。おまけに経理の人の発言を必死にメモしていました。これで2万円以上3万円未満を外れれば「違うじゃないか」と電話をかけてくるはずです。この人に言質をとられるのは本当に面倒です。
他にも「住民税はちゃんと住民のために使っているのか。僕は図書館ぐらいしか利用していない」と経理の人に文句を垂れていました。意味分からん。普段は何かと権利、権利と主張するくせに、納税の義務すら果たそうとしない渋る態度に呆れてしまいました。
彼ははっきりとした就職先が決まっていないのですが、引継ぎで取材先の人にこれからどういうアルバイトをして、いくらで生計を立ててといちいち説明していました。年金暮らしの親からの援助も堂々と話していましたが。それでいつも締めくくりは「またこういう仕事に戻って来たい」なのですが、最後の最後で他の新聞の記事を丸写しにしてクレームが来てしまうという、これまでの仕事を象徴するような大失態を演じてしまったので、到底無理でしょう。
それでもって、その失態の尻拭いは結局、残された人間に回ってきます。本当に腹が立ちます。

「シナリオ」5ポイント下落
一応ポイントはありますが、長いこと一文字も書いていない状態が続いています。

「その他」5ポイント反落
ポイントはついにゼロに。

スポーツクラブに通ったのは10日。前月比2日減。

~体位の変化(それは、意味が違います)~
「身長」±0cm
「体重」-1㎏

リバウンドを繰り返していますが、総じて体重は以前より低い水準で推移しています。

Nenko

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June 24, 2007

田舎対応

今日のザ!鉄腕DASH!!見ましたか?アルコール混合ガソリンを取り扱っていました。アルコールといってもバイオエタノール3%。世間でいうE3ガソリンです。これを見て「おや?」と思った方はかなりマニアックです。少し前のこの番組なら絶対に扱わない内容ですから。ETBEガソリンを頑なに推進する新日本石油がスポンサーだった頃は。チェックしてみるともう同社はスポンサーではないんですね。

都内を中心に売られているバイオガソリンは、ETBEガソリンです。バイオエタノール3%を合成したETBEをガソリンに7%混合するというややこしいもの。石油業界挙げて潰そうとしているのが、北海道と沖縄・宮古島でやっているE3ガソリンなわけです。E3は環境省、大阪府が中心。ETBEを推進する石油業界に比べ力の差が大きすぎるので、恐らくVHSとベータのようにはならないと思いますが、傍目からみるとバカバカしいつばぜり合いのように思えてなりません。

E3に混合するバイオエタノールも結局は大半が輸入、ETBEはわざわざフランスから購入して混ぜているわけですから。でも、結局そんな苦労もこれから始まろうとしているディーゼル政策に吹き消されてしまうかもしれませんが。地球温暖化対策が待ったなしの今、これからのエネルギー動向に注目です。

さて、このブログで田舎対応という言葉を使ったことがあります。昨年の11月9日11月10日ですが、最近起きた2つの事件、事故について、対応の明暗が分かれました。

一つは、苫小牧市の食品加工会社、ミートホープによる食肉偽装疑惑。記者会見でも普段はヘラヘラ笑みを浮かべて、都合の悪い質問をされると威嚇する社長。少なくともこの時点で危機感ゼロです。周りの人間がどう思って自分の顔を見ているかを判断する能力がありません。結局口出しできない従業員に責任を擦り付けようとしたものの、唯一口出しできる長男に急かされて「犯行を自供」しました。三男ですら何も言わず横に座っていたぐらいですから、この社長のワンマンぶりがうかがえます。世間の空気が読めない、まさに田舎対応だったといえます。

もう一つは、爆発事故を起こした天然温泉シエスパです。まずは、亡くなった方々のご冥福をお祈り申し上げます。この施設の社長は、天然ガスのチェックは管理会社に委託していると言い、その管理会社は下請け会社に仕事をぶん投げていて、それでいてチェックを怠っていました。この取材に関してはマスコミもマスコミで、温泉を掘削すると一緒に天然ガスが噴出することケースが多いことを今回の一件で知った記者が多いはずなのに、女性社長に「どうして天然ガスが出ていることを知らなかったのか」と詰め寄る始末。大手マスメディアの記者はサラリーマン化してしまい、付け焼刃の知識で正義の鉄槌を振るうことが多くなったような気がするのは気のせいでしょうか。

シエスパの社長の場合は、ヘラヘラと笑いもせず、涙声のような感じでコメントを読み上げていました。これだけでマスコミの心象は変わり、ミートホープのバカボンみたいな社長と一線を画すことになってしまいます。田舎の企業だから田舎対応になるというわけではないのですが、数多くの企業の謝罪風景を身近に感じている都市部の企業の方が、無駄に心象を悪くするようなことはしないような気がします。障害者施設をぶっ壊して他のスペースに利用していたビジネスホテルチェーンの社長が「スピード違反しちゃった」みたいなことを言う逆のケースもありますが。

この二人の社長、一方は景気が悪くなっても目先の私利私欲を求め、生活レベルを落としたくない一心で従業員やお客様を裏切ったワンマン社長、他方、物事の決定権がほとんどないのに象徴的に据えられ、事故が起こっても取材に関しては丸投げするしかなかったサラリーマン(女性ですが)社長という、2つの情けない社長パターンの代表例といえるでしょう。ただ、人が亡くなったという点では、シエスパの一件は重罪ですが、故意に多くの人々を裏切り、稚拙といえども隠ぺい工作まで図った苫小牧のバカボン社長のほうが、万死に値すると思いますが。実に醜い。
Ajisai_1

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