どうでもいいこと
久々の日記です。
長い間更新をサボっている間にいろいろなことがありました。亀田騒動、赤福騒動、防衛省元次官の接待、そして今日、民主党の小沢代表が辞意を表明しました。でも、けしからんと騒いでいるのはマスコミだけのような気がするのですが。
亀田騒動もそう。次男の試合はひどいもので、父親がリング上で反則を促す発言をしているのをマイクが拾っているのでこの点は批判されるべき点ですが、今まで贔屓目で扱っていた一部のテレビ局や有名人を一斉に批判するのも問題があるのかもしれません。
先日、テレビ番組のアンケートで、社長が問題を起こした場合、辞めるべきかという質問に実に8割の人が「やめるべきでない」と回答しました。辞めるだけで全て幕引きというのは時代遅れなのかもしれません。
その一方で、何か問題があるたびにマスコミは「責任はどうとるのか?」と社長に詰め腹を迫ろうとします。前述のアンケートは極めて短時間で行ったものであり、サンプル数も少ないので世論を完全に反映していないのかもしれませんが、マスコミと世間との温度差を感じずにはいられません。
マスコミは問題が起きると何故、社長を辞めさせようとするのか。これは社長だけに限りませんが、辞めると話題作りになるからです。ターゲットが実際に辞めるとマスコミの役目を果たしたと自分自身だけで納得し、辞めないと徹底的に責める…これもまた話題作りになります。報道はそこまで。辞めた人間はそのまま社会から放り出されて路頭に迷います。
ミートホープのような悪質なケースは救いようがありませんが、社長がそのまま残って自力で再建出来たケースもあるはずです。社長の座にすがりつくだけの人間は論外ですが、可能性の芽を奪ってまでも話題作りをしようとするマスコミの姿勢に疑問を感じてしまいます。
小沢代表は先ほどの会見で、福田総理との党首会談での大連立構想の提案内容に続けて、日経、朝日以外のマスコミを痛烈に批判しました。小沢代表から自民党に大連立を持ちかけたという報道に憤っていました。自分や秘書に一度も取材しないで、与党関係者から垂れ流された情報をそのまま鵜呑みにして誹謗中傷をしているというものでした。
NHKは中継を行ったので、小沢代表がマスコミ批判を行った部分も視聴者に届きましたが、他のテレビ局や新聞は間違いなくこの部分をカットすることでしょう。政権交代に関する報道も社長の詰め腹と同じです。民主党が躍進すれば話題になりますし、勢いを失っても話題になる。所詮はマスコミの政治部の取材体制は今の与党に守られているわけですから、民主党が勢いを増すのはいいけれども、政権をとってもらっては困るということになります。
このように何でもバランスをとるように話題を拾いながら、上手く世論をコントロールするのが今のマスコミの仕事です。記者クラブ制度で独自でネタを掘り起こす能力がなくなっているわけですから、既存の材料をどう上手く料理するか、いや、美味く見せられるよう視聴者や読者を騙せるかがポイントになります。
亀田騒動なんかどうでもいいと考えている人が多いでしょうし、赤福だって早く管理体制を立て直して発売を再開して欲しいと思っている人が多いはずです。今回の大連立構想に関しても、会見を聞くと理に叶った部分が多く、それを党内に持ち帰っただけで「けしからん」という論調は、世論を反映しているとは言い難いでしょう。ただ、今回の一連の騒動で衆参逆転でようやく格差政策に向かい続けた与党の暴走を止められて面白くなってきただけに、この構造が壊れてしまうとすれば、残念でなりません。
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