September 09, 2007

メモ

今日、明日と黒澤明監督作品の「天国と地獄」「生きる」のリメイク版がテレビドラマとして放映されます。年末には「椿三十郎」テレビでやること自体失礼なような気もしますが、シナリオの師が当時の黒澤明に絡んでいた人で、「生きる」はともかく「椿三十郎」特に「天国と地獄」は事あるごとにエピソードを述べていたので、記憶していることをここにまとめます。師の明らかな記憶違いと思われる部分もありますが、恐らく本として著わしていないと思うので、口伝として語り継がれるべき話なのかもしれません。

師が特に語ることが多かった「動機」と「身代金」のエピソードを書き出します。まずはそのままお読み下さい。

<動機>
天国と地獄(1963年3月公開)は、同年3月に起きた吉展ちゃん誘拐殺人事件をきっかけに「誘拐とは卑劣であり許せないものだ」として、黒澤氏が当時撮影していた映画を中断して、わずか数ヶ月で製作された。原作は1959年に発表されたエド・マクベインの「キングの身代金」で、東宝関係者を渡米させ映画化権の取得交渉に入る。既に映画化の話が進んでおり難航したが、黒澤氏の動機に賛同したマクベイン本人が映画化を承諾し、撮影に入った。

・吉展ちゃん事件は公開の後に発生していて、犯人は天国と地獄の予告編を動機の一つとして挙げていることから、雅樹ちゃん誘拐殺人事件(1960年5月)の記憶違いかもしれません。当時の誘拐に対する罪の軽さに憤っていたことが動機になっていますから、製作前の誘拐事件が引き金になった可能性が高いといえます。中断した映画や製作期間は確認のしようがありませんでした。

<身代金>
洞察力に優れた黒澤氏は、既に国鉄の特急車両の洗面所の上に僅かに開く窓を発見していて、天国と地獄の撮影に当たって使用することを思い立った。確認のため、関係者と東京駅に出向いた。立ち会った駅員は、特急車両は窓が開かないと思っていたので驚いていた。酒匂川の河川敷に落として、警察署が何分で駆けつけるかも計算した。犯人が逃げられないとリアリティがないので。酒匂川鉄橋を挟む2つの警察署に河川敷にどれぐらいで駆けつけられるか問い合わせた。

・おおよそ原作とはかけ離れることが多い黒澤映画なので、エピソードのようにもともと思いついていたアイデアをガッチャンコしたというのが適当でしょう。師からは既に一般的になっている撮影のため民家の一部を取っ払ったという話も聞きましたし。警察署は再編や新設があれば違うかもしれませんが、小田原署ともう1ヶ所は松田署あるいは大磯署だと思われます。通報で最短で到着する時間を割り出し、犯人が逃げられるかを考えたようです。おそらく地元の人の多くがこだわらないと思われる部分までリアリティを追求するのは、映画に対する執念以外の何者でもないでしょう。

ちなみに天国と地獄はモノクロですが、後半に登場する煙だけ色を使いました。黒澤氏は、極彩色の絵コンテを用意することも有名ですが、最後までモノクロ映画にこだわり続けました。色は観客の頭の中で再生欲しいという考えがあったのだとかもしれません。ラジオドラマにおいて聴取者の頭の中で映像を再生してもらうように、色に関してはモノクロの方が観客それぞれの頭の中で100%理想的な色で再現出来ますから。やがて天然色の流れに圧されて黒澤映画もカラーになっていきますが、逆に輝きを失って行ったように思えるのは気のせいでしょうか。

ちなみに椿三十郎ですが、原作の日々平安には椿三十郎自体が登場しません。試写会で山本周五郎は「面白い映画を作ってくれてありがとう。だが、これは私の作品ではない。お金はもらえない」と述べたものの、黒澤氏は「あなたの原作がなければ、この作品は存在し得なかった」と言ったとか。いつも通り役者には過酷で、蜘蛛の巣城でトリックで矢を射られた三船敏郎は、エンディングで水路に浮かぶ三十郎のシナリオを読んで「今度こそ本当に殺される」と怯えたとか。黒澤映画は共同脚本のメンバーにも過酷で「黒澤に殺される」と東宝関係者に泣きついて来ることが何度もあったとか。

ただ、黒澤映画が面白いのはモノクロかつ共同脚本の頃で、今はハリウッド映画などで共同脚本が一般的になっているところをみると、時代の先端を行っていたといえます。その後、共同脚本の方法はあまりとられなくなりました。黒澤氏を初め、共同脚本を担っていた脚本家の多くが単独で執筆した映画があまりヒットしていない実状をみると、やはりアイデアを出し合って脚本を考えていくことの重要性が感じられます。特に今の邦画はテレビドラマの延長でやっつけのようなものが目立ちますから。こうした共同脚本を言葉を吟味しながら作詞する阿久悠の詞とするならば、今の邦画は彼が「自分の狭い世界しか書けない」と嘆いていた多くのシンガーソングライターにあたるのかもしれません。もちろん歌詞も楽器の一つと考えるスタイルもいいとは思うのですが。
Sneko

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October 05, 2006

潮時

竹中平蔵議員の辞職にともない神取忍さんが参議院議員に繰り上げ当選しました。竹中議員は辞職するに当たりいろいろなモノ(?)を抱えていったとの噂もありますが、自民党内からもいろいろと揶揄されながら重用し続けてくれた小泉前首相の後ろ盾がなくなるわけですから、逃げるのが得策でしょう。一仕事終えて職を辞すのはどこか職人的ですが、そもそも小泉政権の終焉とともに辞めるつもりだったのなら、立候補することはなく、自民党、特に小泉政権にとっては当時の参議院選挙の票集めが目的だったのでは?と勘ぐりたくもなります。

さて、その神取忍議員の髪の色が話題になりました。結果的に彼女は髪を黒く染めて登院しましたが、金髪で登院するのは風紀が乱れるとばかりに根強い不快感が渦巻いていたのは事実です。過去、帽子を被って入場することでさえ認められなかったぐらいですから。ただ、昔は学校などでエレキギターだけを持っていただけで不良とレッテルを貼られ、ゲームセンターに行っていただけで教師に咎められていたように、いずれ認められる時代が来るでしょう。

さて、以前と比べ大きく変化したのが大相撲です。モンゴル勢など外国人力士の台頭で大相撲は若貴時代以来、低迷していた人気が回復しています。幕内上位は外国人力士が占め、国産力士が捨て駒のように負けていく構図は少し残念ですが、身体の大きさに強さが比例しないのが相撲の面白いところです。他のスポーツなら身体能力の高い外国人に席巻されるのでしょう。思えば、野球やサッカーのように子供がこぞって楽しむスポーツではなく、日本大相撲協会だけが興行を独占しているようなスポーツを国技と呼ぶのは相当に違和感があったのですが、これだけ国際化してくれば、そろそろ国技と胸を張ってもいいような気がします。

さて、先場所は残念ながら途中休場したエストニアの巨漢力士、把瑠都の大銀杏に注目が寄せられています。大銀杏を結う間もなく出世するさまは、大関復帰を逃した雅山を彷彿とさせます。注目されているのは把瑠都の髪の色です。把瑠都はこれまで、金髪を染めることなく髷を結い土俵に上がっています。これまでの外国人力士は、外国人といえども髪の色が濃いハワイ出身だったり、同じモンゴロイドであるモンゴルや韓国出身の力士でしたから、こうした問題はあまり取り沙汰されることはありませんでした。把瑠都は金髪で、しかも強いですから目立ちます。これまで髪の色が薄い外国人力士は、髪を黒くして髷を結って来ましたが、大相撲はここまで国際化しているのですから、もう黒髪を強要するのは時代遅れなのかもしれません。

外国人力士が増えたとはいえ、これまで大きな混乱がなかったのは、前述の通り髪の色や肌の色が日本人と比べて比較的違和感がなかったところにあるのでしょう。角界初の黒人力士、戦闘竜以上にやがて顔も体格も本格派(?)の黒人力士が横綱になったりする時代も考えられなくはないでしょう。日本人はまだまだ外国人アレルギーが根強く残っているといえますが、あらゆるものの国際化が進むなかでそろそろ受け入れる心構えが必要なのではないでしょうか。そう考えると、把瑠都の髪の色でぐだぐだ言っている場合ではないことが分かります。最近の相撲人気は彼ら外国人力士によるものですし、日本人オンリーという禁を破ったのも彼ら日本大相撲協会の親方や年寄自身なのですから。
Nissan

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April 09, 2005

要するに…

今日の日記はストックから。今週頭に更新予定でした。現時点では過去形にしなければならない部分もありますが、敢えて手を加えることなくアップしましたので、ご了承下さい。

ローマ法王、ヨハネ・パウロⅡ世が死去しました。
凡人だろうが変人だろうが、どんな人も亡くなった後に何かしらの偉業というものが出てくるものなんですが、偉人中の偉人ともいうべきこのお方も日を追うごとに数え切れない偉業が次々とクローズアップされてくることでしょう。次期法王も是非、亡き法王の意思を引き継いでもらいたいものです。
さて、この法王の葬儀には各国の首相など要人が参列します。ところが日本は…川口順子「首相補佐官」です。ほんと、バカにするのもいい加減にしろという感じです。以前、日本のエネルギー事情に欠かせない中東某国の要人が亡くなった際も参加したのは川口さんでした。各国は国王、皇太子などを送ったなかでレベルダウンは否めませんでした。何を言うか分からない野郎を送るよりは、ソフトでイメージの良い川口さんを送ったほうがマシですが、皇太子、せめて首相を送るべきではないでしょうか。
国家クラスでの冠婚葬祭の派遣は、国家間、国内の省庁間のメンツやしがらみが影響することも少なくはないようですが、当事者は真剣勝負(?)でも傍からみるとバカバカしく感じます。肝心の首相は靖国神社にはホイホイと足しげく通って、こういう重要な場には参加しない。郵政民営化の大きなヤマ場とはいえ、寂しいことだと感じました。

さて、今日は「要するに」という言葉についてとりあげます。僕がSさんの奇行やガキのような言い訳のオンパレードでストレスが溜まっていることは、既にご承知のことかと思いますが、最近のストレスは、初登場のXさんに集中しています。このお方、IT経験者ということで、自信満々なのですが、中途半端な知識でも知ったかぶってしまうので、余計ストレスを感じてしまいます。知ったかぶりに対する怒りは、僕の記憶では既に保育園時代から抱いていたようで、他人のそういう行為を見ると、歯をギリギリ言わせていたことを今でも鮮明に憶えていたりします。
例えば、会社のパソコン同士をスイッチングハブで接続してADSL環境を共有しようと提案すると「ルーターがないからムリ」と意味不明なことを言い出します。ちなみに家では同じ方法でしっかり共有していますが。数年前の話になりますが、ビデオカメラのテープの種類を確認しようと「DV(デジタルビデオ)ですか?」と質問している途中で「違います!」と遮る人のようなもの。ちなみに、そのカメラはDVでした。DVも知らないくせに、DVって何?って聞かなければ答えようがないでしょう。ちなみに、Xさんのエピソードではありません。
このXさんの口癖が「要するに」です。長い話を要約するという意味ですが、このフレーズには気をつけなければなりません。「要するに」は、自分の長々とした意見を簡潔にまとめますよ、という場合に使うと効果的ですが、相手の話を横取りする場合は、全く意味がなかったりします。Xさんの「要するに」は、これです。相手の話を途中で奪って「要するにこうなんでしょ?」と言います。Sさんのようにだらだらと同じことを2回も3回も言う場合は「要するに」という言葉を使いたくもなりますが、相手の話を奪うことは、自分の知識は成長しないと言うことになります。
Mさんの前任にAさんという人がいました。声のデカさだけが取り得の人だけに、とっかかりのコミュニケーションには長けているのですが、取材の途中で相手の話の腰を折って「要するに、こういうことですね」と相手の意見を要約し始める。その時点で相手は話をやめてしまいますし、Aさんは自ら新しい知識の吸収を放棄したことになります。
Xさんは「悪い人じゃないんだけど」が当てはまる人ですが、それだけにクセモノだといえます。パソコンでのファイルのコピー&ペーストもわざわざ2つのフォルダのウィンドウを開いて、移動させます。開く位置も決まっていて、ズレていると微調整します。時間の無駄。時間の無駄ですよ、と言おうものなら烈火のごとく逆切れしそうです。
最近の意見のぶつかりでは、インターネット上でのデータの配信の際に文字だけでなく画像や表をどのように表示するかということです。外部に発注するほど大げさなことではないのですが、Xさんは通常の仕事そっちのけでいろんな方法を試していましたが、この人は画像や表のデータをネット上のどこに保管するかを考えていない。自分のパソコンのハードディスクにリンクを張っておいて、ネット上の誰に見せるつもりなのでしょうか?このことを突っ込んでもまた烈火のごとく怒るか、話の腰を折られるので、それ以上は話す気にはなれませんが。ちなみにこの人、女性です。ガムをクチャクチャ言わせて噛むのが許せません。
会話とは即ちキャッチボールです。会話を通じて相手の考えていることや新しい知識を吸収することが出来ます。テレビや本で知ることが出来ないことも多いでしょう。なのに、どんな話でも自分の話にすりかえたり、自分ことばかり話すのは、それだけ自分が損をしているということになります。
知名度が直接票に繋がる政治家なら仕方ないかもしれませんが。

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March 21, 2005

マンモス

拉致された韋駄天乗組員は無事解放されましたね。つきましては、これ以上、被害者および被害者家族を追い掛け回して取材するのはやめましょう。NHKは早速被害者に電話取材していましたね。そういうのはスクープとはいいません。たわけ!

ファインディングマンモスの番組、何が何だか解りませんでしたね。捜索隊も行動力重視なら体力のある男所帯になるはずなのに(女性蔑視ではありません)、キャッキャッ騒ぐ女子大生を混ぜたり、公募といいながらメンバーには絵的なものを追求しようとしたのでしょうか。捜索隊自身はほとんど成果を挙げず、いきなりハンターが見つけましたというマンモスの部品が登場する3分クッキングのような番組。それでいてCMだらけ。昨年、マンモス全身の発掘を断念というニュースに「捜索隊は毎日必死に捜索して、万策尽きてとうとう見つからなかったのだな」と思い、捜索隊に労いの気持ちすら持ったものですが、実際はアルマゲドンの珍道中みたいなことになっていたとは。
とはいえ、それだけ冷凍マンモスの捜索が困難であるということだけは伝わってきました。ただ、こういう風にドキュメンタリーにして感動させようというのは悪意すら感じます。おまけにテーマ曲には視聴者を感動させようという魂胆が見え見えのジュピター…もう飽きたわ!アレンジのジュピターしか聞いたことのない方、感動したいのならホルストの原曲(G・ホルスト「惑星」よりジュピター(木星)」を聞いてください。原曲には作曲者自身がアレンジを許さなかった多くの素晴らしいフレーズが込められています。食傷気味のあのジュピターのフレーズはごく一部分ですから。原曲は木星だけじゃなくて、水星、金星、火星、天王星など美しい曲も多い。原曲はマゼール×フランス国立管弦楽団なんかが演奏がクリアでお勧めです。

さて、九州では珍しい、大きな地震が起きました。「実家は大丈夫なのか」という連絡、メールを多数いただきましたが、僕の実家は福岡ではなく大分です。北部なので震度5弱です。とはいえ、僕が小学校に上がるか上がらないかの頃以来の地震らしく、実家ではベッドから猫が転がり落ちました。それ以外の被害はなかったようです。被災地、福岡には玄海島に取材が集中していますが、被災者には手厚い救済としつこくない報道を望みます。地震の恐ろしさと被災地が今、何を求めているかなどを報道するのはメディアの使命をいえますが、被災者の恐怖体験を穿り返すようにあれこれ聞くのはやめましょう。
wanko

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February 08, 2005

歴史は繰り返す

今回は出来るだけ改行をせずブログっぽい感じで書きました。
一行空けたほうがいいんですかね?ご意見募集。

★あまりの見辛さに並べ替えました(12:30)★

昨日、電車の中で前に立っている人の新聞をチラ見して卒倒
しそうになりました。某大手経済紙の社長100人アンケート
「景気踊り場年内続く、来年は良くなるは4割超す」という記事。
主要企業の社長というのがミソで不景気を肌で感じる
中小企業の苦境を黙殺して「景気は良くなる」と
一面でデカデカと報じるあたり、日本経済の大本営発表という
称号に相応しい媒体といえます。
一方でこの新聞をバイブルとしているサラリーマンも多いので
「ほう、景気は良くなるのか」と短絡的に考える御貴兄が多い
ならば、これほどおめでたい国はないのかもしれません。

この度、中古レコード屋でChoo Choo TRAINの入った
アルバムを入手しました。EXILEではなく、zooのバージョン。
1991年に登場したこの曲は僕の上京時期と重なることもあり
修学旅行の時期に聞いていた森口博子(何故?)の
ドレス・アップ・ザ・ナイトとかいう曲と並び非常に「垢抜けた曲」
としての印象が強い曲です。
Choo Choo TRAINを採用したJR東日本のCMも印象的で
脅威の実写CG合成が話題のダチョウが駆けずり回るCMが
登場するまで同じ流れを汲む映像が放映されていました。
特に、吹雪のトンネルからチラッと覗く200系新幹線とか
鏡のようなボディに雪を映しながら雪原を疾走する
山形新幹線「つばさ」はドキドキものでした。

Choo Choo TRAINはEXILEにzooメンバーがいたことが
きっかけでリメイクされたようですが、こういう早いタイミングで
再登場したのはあまり例がないのかもしれません。
歴史は巡る…この言葉は戦争好きの人類を揶揄したりする
表現に使われますが、流行も同じように繰り返すようです。
例えば、昔の曲を集めたアルバムが通販なんかを通じて
販売されています。なかにはこれまで考えられなかったような
レコード会社の垣根を超えて発売されるケースも目立ちます。
ユーザーへのサービス向上とみるか、これまでのライブラリを
垂れ流すだけで安直に見境なく稼ごうとしているとみるかは
個々の判断により分かれるところですが。
パチンコメーカーも同じような稼ぎ方をしていますね。
懐古趣味の台を乱発するブームが去った時、果たして業界に
クリエイティブな能力が残るのかどうかが非常に心配ですが。

Choo Choo TRAINは初登場から15年近くでリメイク
されましたが、恐らく、多くの流行が繰り返すスパンは、もっと
長いような気がします。アニメも歌謡曲も最近注目されている
ものは、もっと前の時代のものです。ファッションも同じです。
例えば、ケミカルウオッシュのジーンズなど二度と流行らないと
思われるものは別として、流行は長い時間をかけて醸成し
再び世に送り出されるのだと思います。
こういうものは、メーカーの扇動や有名人の趣味による影響が
大きい部分もありますが、それを受け入れる受け入れないは
やはり個々が決定権を持っています。
突然流行したマリーなる白猫のように、例えば浜崎あゆみが
ケミカルウオッシュのボンタンを履いて、大流行するかいえば
いくら若者に影響力があるとはいえ信じがたい。
例えば、爆風スランプのランナーを熱唱すると非常に恥ずかしい
感じがするように人間の感覚には何事も中途半端に古いものは
格好悪く感じるという部分があるようです。
当時、暑苦しいカラーと鳥をイメージしたヘルメットが話題だった
ダイエーホークスのユニフォームも今思うともの凄く恥ずかしい
感じがしますね。

前置きが長くなりましたが、CDを聞いた感想です。
事前に入手しておいたEXILEのバージョンと聞き比べます。
すると、アレンジは殆ど同じということが分かります。
オリジナルがそれだけ秀逸だったのか、アレンジを加えることに
抵抗があったのかは分かりませんが少なくとも15年経過しても
色あせない曲ということだけは間違いないようです。
ちなみに、テレビでEXILEのバージョンが流れる度に
「絶対zooのバージョンが良い」と思ったものですが
この気持ちは見事に崩れ去りました。
EXILEの方は男ばっかりのスキー合宿みたいな感じでちっとも
都会的な感じがしないのが難点ですが、一方でzooの方は
女性ボーカルが当時感じていた以上にクセがありました。
…うーん。
ともあれ、15年というのは微妙な期間なので下手に懐古趣味を
さらけ出すとショックを受けることになりかねません。
例えば、その辺を歩いている学生はきっとオリジナルの
Choo Choo TRAINを知らないはずなので。

ちなみに僕は、学園天国といえば小泉今日子
小室といえば、小室哲哉です。

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January 19, 2005

挑戦

今回の大学入試センター試験は、ネット社会を反映して事前の
漏洩疑惑も持ち上がるほど。一方で国語では本来は避けられる
はずの現行の教科書の素材を使ってしまったり、時間設定を
間違えたりとアナログ的なミスも目立ちます。僕たちの世代は
ちょうど受験システムの過渡期にあり、2年前に共通一次が
終了し、センター試験の2回目にあたりました。当時は今のよう
に私立大学の参加は数校で、国公立大学は前・後期、ABC
日程というややこしい選択肢の中から受験校を選ばなければ
なりませんでした。ちなみに今回の試験の平均点は…
<国語>(200点満点)
国語1   115.67
国語1・2 117.12
<地理歴史>(100点満点)
世界史A   45.35
世界史B   63.92
日本史A   54.15
日本史B   59.50
地理A    65.86
地理B    70.18
<公民>(100点満点)
現代社会   70.65
倫理     67.58
政治・経済  65.00
<数学(1)>(100点満点)
数学1     49.37
数学1・A   70.12
<数学(2)>(100点満点)
数学2     40.08
数学2・B   53.22
工業数理    51.38
簿記      51.79
情報関係基礎  54.98
<理科(1)>(100点満点)
総合理科    48.98
物理1A    68.59
物理1B    60.10
<理科(2)>(100点満点)
化学1A    64.94
化学1B    66.27
地学1A    58.47
地学1B    64.08
<理科(3)>(100点満点)
生物1A    56.58
生物1B    52.56
<外国語>(200点満点)
英語     116.54
ドイツ語   134.96
フランス語  134.32
中国語    175.71
韓国語    157.38

つーかですね、科目多すぎです。僕らの頃は、以前の受験戦争
をなくそうと科目を出来るだけシンプルにして、ゆとり教育なん
ちゅう日本人を骨抜きにする教育方針にまっしぐらだったのです
から、週休2日制も導入されて実際の現場では授業時間を確保
するあまりに正課のクラブ活動を削ったり、授業に負けないぐらい
必要なプログラムを犠牲にして対応していました。おまけに私立
大学は2、3科目飛び抜けていればいい大学に入れた時代なの
で、漢字が全く読めなかったり、例えば自発的に一度も本を読ん
だことのない学生が文学部に入ってきたり、それはそれは滅茶
苦茶な時代でした。特に受験はテクニックだったので、古文だか
現代文でナントカ式とかいう解答方法を使う連中は、シャッシャッ
と線を引きまくるので気が散って仕方がありませんでした。
ちなみに、僕のセンター試験は惨敗だったわけで、自己採点の
後にどよーんと沈んだのを今でも鮮明に覚えています。
国語147点(200点満点)、英語121点(200点)、日本史65
点(100点)、生物75点(100点)…不得意な英語はこれでも
健闘なんですが、もっと稼げるはずの国語と日本史が振わず。
しかしなんといっても、数Ⅰ25点、数Ⅱ24点は目も当てられず。
しかも2つあわせて200点満点で。特に数Ⅱは、「確率・統計」
の問題のレベルが低いといわれていたので、毎日のように学校
に残って勉強していましたが、一気に問題のレベルが上がると
いう惨状。今までに経験しないほど勉強して得たのは、学校内
では活発に恋愛が行われているということ。長いこと連れ添った
彼女がいるはずの友人が放課後、毎日のように別の女と逢瀬
を繰り返していたり…今にも喋りそうな勢い。あぶないあぶない。
そんなわけで選択肢が狭まった僕は結局、迷うことなく一校だけ
合格した大学に進学するわけです。まかり間違えば沖縄の大学
に進学した可能性もあったわけですが、物価が安いこととか寒く
ないとか魅力はあったものの、親の一言「沖縄県庁に入れば
一生安心じゃわえ」に人生の全てが封印されそうで複雑に思っ
ことを憶えています。そういう紆余曲折があって今ここにこうして
いるわけです。人生って分からないものです。
文部科学省は、子供達の学力低下を踏まえて、今までのユル
路線から方針転換しそうですが、子供達は実験台ではないの
ですから首尾一貫した教育を行ってもらいたいものです。成人式
の時も似たようなことを言いましたが、少子化とはいえ、子供が
いなくなることはありません。ただ、時代は流れているので子供
はずっと子供ではないわけです。「ああ、失敗した。じゃ、逆で」
というのでは、失敗した教育を受けてきた大人達が浮かばれ
ません。小学校からやり直せとでも言うのですか。

さて、先日の脱北者から提供された写真は、拉致被害者では
ない可能性が高まりました。TBSのスッパ抜きにヒヤヒヤした
マスコミ業界内では、腹いせのように一部で批判も出てきて
いるようですが、こういう動きも愚かです。未知の国、北朝鮮
から手探りで情報を集めているわけですから、こういったリスク
は避けられない。例えば地村さんら拉致被害者が帰ってきた
後、横田めぐみさんらの死亡情報を鵜呑みにした政府を、マス
メディアがこぞって批判しましたが、鵜呑みにした政府の情報を
丸呑みして報じたのも彼らです。独自の動きは、せいぜい一部
の通信社が勇み足で全員帰国の誤情報を流した程度でした。
今回の件で特定失踪者問題調査会は、被害者家族に対して
お詫びをしていますが、これもやるべきではなかった。安易に
謝るのではなく、次に繋げるような対応を求めていけばいいの
だと思います。また、こうした情報を集め、報じる側も今回の件
を特ダネを求めたテレビ局の愚行とあざ笑うことなく、果敢に
未知の国に挑戦していってもらいたいものです。足の引っ張り
合いは何の意味もありません。

YokohamaLMT

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October 20, 2004

トカゲ

台風23号「トカゲ」が日本列島を縦断中です。すごい時期に
すごい名前の台風です。今、大阪に再上陸しました。
2回目の首都圏直撃の可能性も出てきましたが、新鮮味の
ない「2回目」と台風22号と報道の差をつけることのなきよう。
既にここ、埼玉は22号に比べ雨が物凄いです。全国の被害
が最小限で済むことを祈ります。くれぐれも興味本位で川や
海の様子を見に行ったり、今頃から屋根の修復なんかを
することのなきよう。

さて、社会保険庁で介護保険料の取りすぎが発覚しました。
これまでも度重なる年金の払いすぎ、とりすぎであの役所の
役人が頭を下げる姿を見ましたし、二度とこのようなことの
ないようというコメントも耳にタコが出来るぐらい聞きましたが、
お役所ではこうやって頭を下げればすんでしまいます。
お役所はなかなか非を認めないことが多いのでそれに比べる
とまだまだマシですが結局、責任の所在は人事異動でトカゲ
の尻尾きりになります。キャリア官僚ほど異動のスパンが
短いので責任の所在からすれば厚遇されているといえます。

法務大臣も困ったちゃんです。赤い服を着た元助産婦だか
のおばちゃん。ある程度頭が切れて物分かりがよく、専門的
なことを知らない大臣は、役人にもてはやされるようです。
一方で頑固な大臣も役人にとっては困ったちゃんのようです。
厚生大臣時代の小泉さんとか、菅さんはこっちの部類かも
しれません。ですが、この赤い服のおばちゃんは国民の
困ったちゃん。役人がコントロールしようとしても電波の周波数
が合っていないようです。結局、この人が更迭されても誰も
責任をとることはないでしょう。この人を大臣に指名した人も、
コントロールしようとしたお役人も。いつも酒臭い大臣がいたり
この内閣は評判通りすごいです。

西武グループの総帥、堤義明氏が身を引きました。
西武鉄道がグループ会社の保有株式比率を虚偽記載していた
ことによります。ですが、渡辺恒雄氏しかり、こういう大企業の
人が突然発表する出処進退というのは、往々にして御残立て
が整ってから発表されるようです。渡辺氏も結局は何の痛手も
ないですし、かえってオーナーで残っていたほうが選手会との
交渉で何らかの傷を負っていたかもしれません。儚くもバレて
しまったインサイダー取引疑惑が今後、大きな問題となってくる
でしょうが、結局泣くのは社員の人たちです。渡辺氏の辞任も
一人の有望な野球選手が泣いただけです。
世の中は強気を助け弱気をくじく…不条理ですね。

ちなみに、堤義明氏は中小企業の経営者にはウケは良かった
ような気がします。サラリーマン社長が多くの大企業で幅を
利かせるなかでオーナー社長というのは少なくなっています。
欧米のドライな経営も必要ですが、カリスマ性とかそういうもの
が必要だと信じている人も多いです。世襲制で腐りきった会社
も多いですが、ホンダのように世襲を認めなかった大創業者も
いますし、トヨタのように大番頭をサンドイッチのように挟んで
見事に成長を続ける企業もあります。
世襲制の利点は、カリスマ性の効果にあります。雇われ社長
より、創業者一族が締めたほうが会社はまとまることも多い
ようです。後継者がボンクラで会社が傾く例もありますが。
僕が会った経営者の中には、堤氏が最後のオーナー社長と
いう人もいました。サラリーマン社長は辞めるだけで済むが、
オーナー社長は命を掛けている、と。ですが、堤氏の辞任まで
のゴタゴタや体たらくをみると、取り消さざるを得ないような気が
します。結局は身を引くことでトカゲの尻尾きりなんですね。

トカゲに注意。

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October 18, 2004

死について

昨夜のEZ!TVが集団自殺について取り上げていた。
自殺系サイト排除などと短絡的に結びつけず、当事者と
連絡を取り合っていた人、自殺志願者サイトの運営者の
意見を取り上げていた。被害者のプライバシーなど余計
な部分には一切触れず、あとは視聴者に考えてもらう
ような内容だった。このなかで集団自殺は「義務感」で
縛られているという見方を紹介していた。練炭は誰、
睡眠薬は誰、車は誰というふうに持ち寄る。いざ実行と
なるといち抜けたとはいかない考えだ。一理ある。
7人の実行者の一部が紐で繋がっていたことからも
脱落者は出さないという強い気持ちを感じた。
しかし、番組では「全員が本当に自殺したいわけでは
なかったのではないか」と締めくくる。少なくとも死への
欲望の差はあっただろう。途中で心が揺れたが抜ける
に抜けられず死んでいった人もいるかもしれない。
首謀者とされる主婦でさえ何度も自殺未遂を繰り返し、
予告をしたりしている。少なからず生への執着があった
のかもしれない。方向性がずれなければ、全員が生に
向かった可能性があるともいえる。そう考えるとやはり
自殺志願者サイトを「悪」と決め付け、一方的に排除
することは問題があるということになる。話がそれるが、
問題の根幹は戦後間際の集団自決に共通する部分が
あるかもしれないとも思う。

愛読書、週刊SPA!で鴻上尚史氏が「人間は、結婚
したり子供を育てないと自殺してしまう生き物なので」
みたいなことを書いていた。この人の発言は小難しい
ことが多くあまり好きではなかったのだが、そういう
先入観を含めても頭の中にビリビリ来た。僕が感じて
いた疑問をこんなにも完結に表現できるとは。
人間は強いという人もあれば、弱いという人もいる。
長い歴史の中で生き続けてきたのは強いといえるが、
ちょっとしたショックでも死んでしまう。例えば人間は
まとまると強いが単体では弱いのかもしれない。
だが世の中には、結婚や子育てもせず、自殺もしない
人もいる。これはどういうことか?
ちょっとオカルトちっくになるが、現世は魂の修行の場
だという人もいる。昔読んだ本だかで結婚や子育てを
通じて魂を磨くというものだ。従って結婚も子育ても
しない人はそれだけ魂が強いのだと書いていた記憶
がある。これらのことを総合的に勘案(お役所風)する
となるほど、説得力はある。

「集団自殺」が社会に広げた波紋について、
暫く考えていこうと思う。

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October 04, 2004

世論調査

イチロー結果は262本でしたね。トマトです。
王貞治も868本。これもトマトです。
最多安打は本人じゃないと抜けないかな?
それと地元出身、川崎憲次郎が引退しました。
県大会や甲子園での豪腕は今でも印象的です。
津久見高校はこのとき、「打線、火噴かず!」
だったんですよね。打線さえよければ優勝に
絡んでいたかもしれません。
昨年は2ちゃんねるの煽りでオールスターの
ファン投票一位になり、問題となりましたが、
マスコミは2ちゃんねるの2の字も報じません。
もはや大きなニュースソースとなっているはず
なのに。ちなみにスイカップさんも2ちゃんねるで
話題になり、マスコミは芋づる式に柱谷氏をも
掘り返してしまいました。かわいそうに。
2ちゃんねるはその名の通り、巨大掲示板です。
使い方を誤れば怖い場所ですが、有用な情報も
多いです。がんばれ。

さて①よろんちょうさ。その名の通り世論の調査。
ちなみによろんはせろんと読んでもOK。
ほっそくをはっそくと読んでもいいのと同じ。
漢音と呉音でしたっけ?よく憶えていませんが。

さて②アメリカではブッシュ対ケリーの世論調査で
ケリーが逆転したそうです。だから何なんだって
感じですが、ここでブッシュが再選するのも危険
ですし、あっさりケリーが勝っても「ブッシュは
何だったんだ?」という焦燥感が残ります。
ゴアが大統領になっていれば、京都議定書は
とっくに発効しているでしょうし、9.11もなかった
はずですから。お騒がせです。

さて③朝のテレビで小泉内閣に対する世論調査の
内容を発表していました。この世論調査という
ものは一癖もふた癖もあります。定点観測として
支持率の調査を続ける程度なら効果はあるかも
しれませんが、質問の仕方によって回答は微妙に
変わってきます。
今回、日テレが行った調査では、
①郵政民営化の前に年金問題を扱って欲しい。
②改造前の内閣のほうがいい。
③山崎拓首相補佐官の就任には疑問。
という方向性が得られたようですが、問題は質問の
仕方だと思います。
④内閣j支持率が下がった。

①については、今さら質問に加えるのも愚かで
しょうし、回答する国民もバカだと思います。
年金問題については、不完全であれ、問題点を
マスコミが指摘してきましたが、結果として年金
問題が争点となった選挙は投票率が低かったでは
ありませんか。投票に行っていないと思われる
決して少なくはない人々に年金問題を語る資格は
ないでしょう。今さらガタガタいうのは、じゃんけん
後出しです。制度そのものは本当にひどいですが。
投票率が低くなるとあの政党と、あの政党と連立を
組む自民党が救われる構図になっています。
それにしても社会にしっかりと浸透しています。
ちなみにあの若手女優(アイドル?)が連ドラや
何かに度々起用されるのは、視聴率の組織票を
狙っているという噂もあります。
僕は可愛いくて魅力ある女性だと思いますが。
そのへんはどうなんでしょうか。

②もくだらない質問です。世間的に知られている
閣僚がいないからでしょう。小泉密室政治といわれ
ますが、外野がガヤガヤいう内閣にしたってどうせ
進まないんです。こっちのほうがマシかも。

③もくだらん。確かに山崎氏がフッと入ってくるのは
異様かもしれません。正月に親戚同士で集まったら
何故か蕎麦屋のオヤジが混じっていたような感じ
です。だったら蕎麦を打たせればいい。質問する
側も何の意図があったのでしょうか。基本料金を
いくら値下げするといったって電話代はバカになり
ません。

④は、①~③に関連した結果として下がったと
報じています。数%下がったぐらいでこじつける
のはやはり無理があります。誤差です。

世論調査というものは無作為に電話をかけまくって
調査をする場合が多いですが、この場合は積極的
に回答をする人と受動的な人も含まれます。
受動的な人は質問の趣旨にのみこまれてしまう
ことが多いようです。それだけに質問の仕方が重要
であり、効果のない質問もあるはずです。
逆に、Web上で意見を募ると積極的な人の意見
ばかり集まってしまいます。今は、その積極的な
人々の意見を薄めて判断するような方法もあるよう
ですが(ない?)いずれにしても世論調査だけで
全てを判断するのはやめましょう。
あくまで、話半分ってことで、あとは自分の頭で
考えることが重要なのです。

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