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October 27, 2010

大奥

監督:金子文紀
原作:よしながふみ
脚本:高橋ナツコ
出演:二宮和也(水野祐之進)、柴咲コウ(徳川吉宗)、堀北真希(お信)、玉木宏(松島)、阿部サダヲ(杉下)、佐々木蔵之介(藤波)ほか

「ジャニーズ版大奥」

大奥です。この映画、正式には男女逆転大奥というらしいです。確か製作委員会のネーミングがこれだったような。コミック原作ですが、その名の通り、男女が逆転した世の中を描いています。

髷メンという言葉が流行っているようですが、小童を中心にとにかくジャニーズだらけ。男の園で繰り広げられる痴態を見ると、あんな噂やこんな噂をリアルに表現しているのではないかと勘繰ってしまいます。

本編に関しては、物凄く面白くもなく、物凄くつまらなくもないので、そこそこ楽しめます。吉宗が出て来るまでは意外とテンポが悪くて、一般的にいう大奥の光景が男女逆転したというイメージとは少し遠いような気がしました。

それでも、柴咲コウはハマり役でしたが。

ただ、いつから男女逆転した世の中になったのかがはっきりしないので、女性が男の名前を語るのは少し違和感が残りました。パラレルワールドなので、あえて女性が吉宗などと名乗ることはないのに。男女が逆転する理由は納得がいくのに、その後が良くありません。

【基礎点】

一般の邦画(20点)
・20点

【技術点】

テーマははっきりしているか(10点)
(一言で説明出来るか/魅力的だったか)
・8点
男女が逆転した江戸時代で生き抜く1人の侍の話。

そのテーマは時代にマッチしているか(10点)
(今の時代に当てはまるような要素があるか)
・8点
草食系男子にも繋がる。

観光要素はあったか(10点)
(何か目新しく感じられる要素はあったか)
・6点
江戸時代に男女が逆転したらどうなるか。

観光要素は魅力的だったか(10点)
(その観光要素は魅力的なものだったか)
・6点
割と良く描けていると感じるとともに、撮影が大変だったろうなあとも思った。こんなに手間をかける暇があるなら、ベイスターズを大事にしてもらいたい。

主人公に貫通行動があるか(10点)
(主人公の目的=欲望がはっきりしているか)
・3点
主人公は一見、思いを寄せる町娘に恋をする一途な部分を見せながら、他の女の相手をするあぱずれ的な要素も。

【芸術点】

印象に残る人物はいたか(10点)
(多くても1、2名に限る。それ以上いたら逆効果なので減点)
・5点
阿部サダヲ演じる大奥の男。ここしか生きる場所がないといわせる設定は悲しい。

印象に残るシーンはあったか(10点)
(多くても1、2シーンに限る。それ以上だと逆効果なので減点)
・5点
将軍吉宗、男女逆転の大奥へのお成り。

泣けたか(10点)
(ストーリーの流れで泣けた部分はあったか=単に人が死んだとか、物理的な悲しさは評価外)
・4点
感涙ポイントは将軍の初めての夜伽の相手は処刑されるという設定にあるのだろうが、設定が唐突に出すぎて馴染めなかった。

笑ったか(10点)
(ストーリーの流れで笑った部分はあったか=主人公の仕草とかで笑いを誘った場合は評価外)
・4点
あべこべの妙は至るところにあった。

怒りを覚えたか(10点)
(ストーリーの流れで怒りを覚えた部分はあったか)
・2点
前述の処刑のルールに理不尽さを感じる部分もあるだろうが、何せ設定が唐突過ぎて馴染めない。

【減点項目】

話に絡むキャラクターが多すぎる(-10点)
・減点なし
無駄に駆け出しのジャニーズタレントを出て来るので心の中ではいくらか減点したい。

基礎点(20)+技術点(31)+芸術点(20)×1.5-減点(0)=CinemaX指数(81)

「C」評価(80~99点)

シュッとした柴咲コウはかっこよかったです。

2010年10月11日/シネプレックス新座
News

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October 04, 2010

インセプション

監督:クリストファー・ノーラン
製作総指揮:クリス・ブリガム、トーマス・タル
音楽:ハンス・ジマー
脚本:クリストファー・ノーラン
出演:レオナルド・ディカプリオ(コブ)、渡辺謙(サイトー)、ジョセフ・ゴードン=レヴィット(アーサー)、マリオン・コティヤール(モル)、エレン・ペイジ(アリアドネ)ほか

「ウラシマ効果」

インセプションです。シャッターアイランドとかぶりまくりの印象ですが、果たしてCinemaXの評価やいかに。

インセプションは、相手の頭の中に入ってアイデアを盗むという仕事をベースに展開されています。それだけで終われば凡作なのでしょうが、そこからさらに飛躍させているというのが、全米TOP10に比較的長くランクインしたところにも現れているのでしょう。無茶苦茶な話ですが、意外とあるかなと思わせる凄さがあります。

この映画の面白さは、夢のまた夢、そのまた夢の中で流れる時間のギャップにあります。ウラシマ効果のような感じです。夢のまた夢は、意外と経験した人が多いはず。それを工夫しながら映画に取り入れたことだけでも評価したいと想います。夢のまた夢があるのだから、そのまた夢があるのだろうなあと思わせるのもリアリティ。前述の通り、無茶苦茶な話でも意外とあるのかなあと思わせるのが、この映画の面白いところです。

【基礎点】

一般の洋画(15点)
・15点

【技術点】

テーマははっきりしているか(10点)
(一言で説明出来るか/魅力的だったか)
・8点
対象者の深層心理に入り込み、意識を植えつける。

そのテーマは時代にマッチしているか(10点)
(今の時代に当てはまるような要素があるか)
・8点
この映画のテーマは、情報戦の現代社会にマッチしているようだ。

観光要素はあったか(10点)
(何か目新しく感じられる要素はあったか)
・8点
夢のまた夢、そのまた夢では時間の流れが異なるという設定。

観光要素は魅力的だったか(10点)
(その観光要素は魅力的なものだったか)
・8点
その観光要素はウラシマ効果のようでロマンのようなものが感じられた。

主人公に貫通行動があるか(10点)
(主人公の目的=欲望がはっきりしているか)
・8点
対象者に深層心理を植え付ける。一方で妻のことを考えてフラフラする設定はいらないような気がする。

【芸術点】

印象に残る人物はいたか(10点)
(多くても1、2名に限る。それ以上いたら逆効果なので減点)
・8点
渡辺謙演じるサイトーとしておく。

印象に残るシーンはあったか(10点)
(多くても1、2シーンに限る。それ以上だと逆効果なので減点)
・8点
ラストシーンの旅客機の中で目を覚ます主人公たち。サイトーの驚きようで夢、夢のまた夢、そのまた夢で時間の流れが違うという設定が表現されていて面白い。

泣けたか(10点)
(ストーリーの流れで泣けた部分はあったか=単に人が死んだとか、物理的な悲しさは評価外)
・2点
対象者の父親が夢の夢のまた夢で金庫に隠していたものは、感涙ポイント。ただしこれは、主人公たちが植えつけたものかどうかすら分かりにくい設定なのが難点。

笑ったか(10点)
(ストーリーの流れで笑った部分はあったか=主人公の仕草とかで笑いを誘った場合は評価外)
・2点
夢の夢、そのまた夢の時間のギャップは面白い。

怒りを覚えたか(10点)
(ストーリーの流れで怒りを覚えた部分はあったか)
・0点

【減点項目】
・減点なし。
主人公に絡む人物が多い映画は面白くないことが多いのだが、この映画は例外だった。

基礎点(15)+技術点(40)+芸術点(20)×1.5-減点(0)=CinemaX指数(85)

「C」評価(80~99点)

2010年9月5日/シネプレックス新座
Inse

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October 02, 2010

トイ・ストーリー3

監督:リー・アンクリッチ
製作総指揮:ジョン・ラセター
音楽:ランディ・ニューマン
脚本:マイケル・アーント、ジョン・ラセターほか
声の出演(字幕版):トム・ハンクス(ウッディ)、ティム・アレン(バズ・ライトイヤー)、ジョーン・キューザック(ジェシー)、ネッド・ビーティ(ロッツォ)ほか

「最初で最後」

トイ・ストーリー3です。実はシリーズのどれも観たことがないのですが、今回は名作の匂いを感じて劇場へ。果たしてCinemaXの評価やいかに。

トイ・ストーリーは、おもちゃたちの持ち主、アンディが大人になってからの話です。くまのプーさんでもクリストファーが大人になった時に別れが来ることをそれとなく表現していて、それが晩秋のような寂しさを感じさせてくれるのですが、トイ・ストーリー3も同じ。遊んでもらうことが命のおもちゃにとっての幸せとは何なのか、それを切り取って描くことで、世の大人のほとんどが経験してきた子供からの階段を振り返ります。

評価に移ります。

【基礎点】

アニメーション(ジブリ以外)(5点)
・5点

【技術点】

テーマははっきりしているか(10点)
(一言で説明出来るか/魅力的だったか)
・8点
おもちゃたちが、持ち主のアンディを信じて苦難を乗り切る話。

そのテーマは時代にマッチしているか(10点)
(今の時代に当てはまるような要素があるか)
・8点
おもちゃとの出会い、別れは世の大人のほとんどが経験してきたこと。

観光要素はあったか(10点)
(何か目新しく感じられる要素はあったか)
・3点
心変わりを余儀なくされたロッツォの設定は、ダークサイドに堕ちたアナキンのよう。

観光要素は魅力的だったか(10点)
(その観光要素は魅力的なものだったか)
・3点
同情出来る部分は多々ある。

主人公に貫通行動があるか(10点)
(主人公の目的=欲望がはっきりしているか)
・8点
持ち主を信じて苦難を乗り切るおもちゃたち。

【芸術点】

印象に残る人物はいたか(10点)
(多くても1、2名に限る。それ以上いたら逆効果なので減点)
・8点
ロッツォ・ハグベア。

印象に残るシーンはあったか(10点)
(多くても1、2シーンに限る。それ以上だと逆効果なので減点)
・8点
アンディが近所の女の子におもちゃを残らずあげるシーン。

泣けたか(10点)
(ストーリーの流れで泣けた部分はあったか=単に人が死んだとか、物理的な悲しさは評価外)
・8点
子供の頃をともに過ごしたおもちゃを懐かしむ気持ちは、誰にもあるはず。

笑ったか(10点)
(ストーリーの流れで笑った部分はあったか=主人公の仕草とかで笑いを誘った場合は評価外)
・6点
幼稚園の残酷な設定には、黒い笑いが込められている。

怒りを覚えたか(10点)
(ストーリーの流れで怒りを覚えた部分はあったか)
・0点
ロッツォの行動にも理由がある。この映画に理不尽な怒りはない。

【減点項目】

・減点なし

基礎点(5)+技術点(30)+芸術点(30)×1.5-減点(0)=CinemaX指数(80)

「C」評価(80~99点)

おもちゃたちが主人公の映画で、彼らと持ち主たちの別れが描けるのは一回だけ。つまり最初で最後の設定ですが、一球勝負の場面できちんとホームランを打つあたりが、ピクサーのクオリティの高さなのかもしれません。

2010年9月4日/ワーナーマイカルシネマズ板橋
Toystory3lotsohugginbear

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