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August 26, 2009

ナイトミュージアム2

監督:ショーン・レヴィ
製作総指揮:トーマス・M・ハメル、ジョシュ・マクラグレン、マーク・ラドクリフ
音楽:アラン・シルヴェストリ
脚本:ロバート・ベン・ガラント、トーマス・レノン
出演:ベン・スティラー、エイミー・アダムス、ロビン・ウィリアムズ、オーウェン・ウィルソンほか

「二度目のトイレ」

ナイトミュージアム」の続編です。前作は博物館で夜中に展示物が動き出したらどうなる?という発想の元に無理やりストーリーを肉付けした感じなのですが、これが意外に面白く、これまでにない映画として楽しめましたが、続編は、ちょっとかしこまりすぎたのかなあという印象でした。

今回は舞台をニューヨーク自然史博物館からスミソニアン博物館に移すのですが、その経緯(ニューヨーク自然史博物館が経営難でスミソニアンへの移転を余儀なくされる)とエンディング(匿名のお金持ちが「展示物をそのままに」という条件で寄付をする)のため、主人公のラリーがビジネスで成功しているという設定がなされました。前作は家庭問題などラリーの抱える問題から警備員の仕事を余儀なくされ、動き回る展示物に遭遇するという、ほとんどが博物館の中の出来事でした。

ところが今回は、ラリーは外に飛び出し、展示物もスミソニアン博物館に移して、そこの展示物も交えてドタバタを繰り返すのですが、ストーリーの広がりは全く感じられませんでした。とってつけたような主人公の設定、やたら拾いスミソニアン博物館の地価倉庫を探すためにインターネットを利用するというお手軽さ、そもそもスミソニアン博物館のドタバタの大半が倉庫でという致命的な抜けの弱さなどご都合主義が目立ちすぎました。

さて、評価に移ります。

【基礎点】

一般の洋画(15点)
・15点

【技術点】

テーマははっきりしているか(10点)
(一言で説明出来るか/魅力的だったか)
・10点
博物館で夜な夜な展示物が動き回る話。今回は舞台をスミソニアン博物館に移す。

そのテーマは時代にマッチしているか(10点)
(今の時代に当てはまるような要素があるか)
・2点
夢はある。

観光要素はあったか(10点)
(何か目新しく感じられる要素はあったか)
・5点
続編とはいえど石版の魔力で博物館の展示物が夜な夜な動き回るというアイデアにはやはり魅力がある。

観光要素は魅力的だったか(10点)
(その観光要素は魅力的なものだったか)
・5点
同上。

主人公に貫通行動があるか(10点)
(主人公の目的=欲望がはっきりしているか)
・1点
展示物を守ろうとする姿勢は一貫しているが、弱い。あとは仕事に対する姿勢といい、ヒロインに対する態度といい、ブレブレ。

【芸術点】

印象に残る人物はいたか(10点)
(多くても1、2名に限る。それ以上いたら逆効果なので減点)
・5点
前回のヒロインはネイティブアメリカンの女性だったが、今回は1932年に初の大西洋単独横断飛行を果たしたアメリヤ・イヤハート。あまり魅力は感じられないが、ラリーとの別れ際、ラリーが生まれ変わりのような女性に出会った時のときめきなど描き方を工夫すれば感涙ポイントになったはず。アメリヤは人類初の大西洋単独横断飛行を果たしたリンドバーグに隠れた存在だが、アメリカには冒険や宇宙開発において世界初あるいは2番目の人がゴロゴロいるので扱ってみるのは面白い。アメリヤは「方向オンチなの」というセリフを繰り返すが、恐らく後に世界一周飛行の途中で行方不明になり、今なお安否不明の状況を説明しているのかもしれない。このエピソードも、アメリヤそのものも日本人に馴染みがないのは致命傷かもしれない。

印象に残るシーンはあったか(10点)
(多くても1、2シーンに限る。それ以上だと逆効果なので減点)
・3点
ラリーとアメリヤとの別れ。雑に扱わなければ感涙ポイントになったはず。

泣けたか(10点)
(ストーリーの流れで泣けた部分はあったか=単に人が死んだとか、物理的な悲しさは評価外)
・1点
同上。

笑ったか(10点)
(ストーリーの流れで笑った部分はあったか=主人公の仕草とかで笑いを誘った場合は評価外)
・2点
仕草やセリフで笑えるものはあったが、ストーリーの積み重ねで笑わせる要素は少ない。サルとラリーがいがみ合うなど前作から引き継いでいる設定もあるが、観客は恐らくそれほど思い入れて観ていた訳ではないので、空振りの感も。

怒りを覚えたか(10点)
(ストーリーの流れで怒りを覚えた部分はあったか)
・0点
敵役のスミソニアンのファラオにも理由があり、新の悪人ではない。お子様も安心。

【減点項目】

・減点なし。

基礎点(15)+技術点(23)+芸術点(11)×1.5(0)-減点=CinemaX指数(55)

「F」評価(59点以下)

テーマは面白いので、それを無理矢理ストーリーに仕立てると面白いのは言うまでもないのですが、既に観客が映画の手の内が分かっている中で、続編も同じような手法を用いると斬新さが欠けてしまいがちです。果敢に挑戦した心意気は評価しますが、新たな展開が始まるなどストーリーやシーンに抜けを設定しないと怠惰な映画になってしまうのでしょう。ハリーポッターのようにストーリーが続いている映画は別ですが、ナイトミュージアム2は続編映画の難しさを感じた映画でもあります。

2009年8月17日/シネプレックス新座
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Comments

Why users still make use of to read news papers when in this technological world all is available on net?

Posted by: Klaus | April 24, 2014 at 12:50 AM

An impressive share! I have just forwarded this onto a co-worker who has been doing a little research on this. And he actually ordered me dinner simply because I discovered it for him... lol. So allow me to reword this.... Thanks for the meal!! But yeah, thanx for spending the time to discuss this subject here on your internet site.

Posted by: Tangela | May 04, 2014 at 12:33 AM

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Tracked on August 26, 2009 at 07:05 PM

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