トランスフォーマー/リベンジ
監督:マイケル・ベイ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、マイケル・ベイ、ブライアン・ゴールドナー、マーク・ヴァーラディアン
音楽:スティーヴ・ジャブロンスキー
脚本:アーレン・クルーガー、ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン
出演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョシュ・デュアメル、タイリース・ギブソンほか
「カップラーメン1年分」
一昨年に上映された「トランスフォーマー」の続編です。前作、CinemaXはハチャメチャナ映像を評して「トマト投げ祭り」としていますが、実は人類との関わりなど嘘を絶妙に織り交ぜてそれなりに説得力のある映画でした。
ところが続編は、そんなストーリーなどどうでも良く、ただひたすらアクションの連発でした。前作は動きは迫力があるものの、動き回るのは街の中だけという箱庭の中でロボットがドタバタと走り回るような内容でしたが、続編は前作の舞台の裏側、エジプトに舞台を移したものの結局、ピラミッドの周りでドタバタ走り回っているだけのような映画でした。
CGのアクションは物凄く、たった2年でこれだけ進歩するのかを思い知らされる映画ではあります。ちなみにスターシップ・トゥルーパーズ(1997年)は、当時の最先端のCG技術を導入した映画なのですが、これと「トランスフォーマー/リベンジ」と見比べると隔世の感があることが分かるでしょう。
【基礎点】
一般の洋画(15点)
・15点
【技術点】
テーマははっきりしているか(10点)
(一言で説明出来るか/魅力的だったか)
・8点
主人公がロボットをもう一度生き返らせようとする話。
そのテーマは時代にマッチしているか(10点)
(今の時代に当てはまるような要素があるか)
・1点
地球を救おうとする若者がいるのは立派だと思うが、動機がいまいち伝わらない。
観光要素はあったか(10点)
(何か目新しく感じられる要素はあったか)
・5点
ロボットたちのトランスフォーム(変身)は見所満載。
観光要素は魅力的だったか(10点)
(その観光要素は魅力的なものだったか)
・2点
オプティマス・プライム(コンボイ司令官)などのオートボット(サイバトロン)あるいはディセプティコン(デストロン)のトランスフォームに熟練していたどんな子供も追いつけないような早さで変身するのは圧巻。まず、無理。
主人公に貫通行動があるか(10点)
(主人公の目的=欲望がはっきりしているか)
・3点
オプティマス・プライムを生き返らせようと物凄い冒険をしてそうだが、何故か箱庭の中で走り回っている感じがするのが不思議。
【芸術点】
印象に残る人物はいたか(10点)
(多くても1、2名に限る。それ以上いたら逆効果なので減点)
・5点
主人公を誘惑する美女。性に乱れるB級映画のようなキャンパスライフのテイストは笑えた。アメリカの大学はどこもこんな感じと錯覚してしまいそう。
印象に残るシーンはあったか(10点)
(多くても1、2シーンに限る。それ以上だと逆効果なので減点)
・2点
ひたすらロボットがドタバタするだけなので、主人公の母親がドラッグでハイになるあたりは逆に印象に残る。
泣けたか(10点)
(ストーリーの流れで泣けた部分はあったか=単に人が死んだとか、物理的な悲しさは評価外)
・0点
前作、唯一泣けそうな要素だったバンブルビー(主人公が所有?するオートボット)は続編でもいい味を出している。
笑ったか(10点)
(ストーリーの流れで笑った部分はあったか=主人公の仕草とかで笑いを誘った場合は評価外)
・2点
バンブルビーが主人公と離れ離れになるのが嫌だとロボットのくせに泣きまじゃくるシーン。
怒りを覚えたか(10点)
(ストーリーの流れで怒りを覚えた部分はあったか)
・0点
よく考えると意外と悪の要素が少ない映画だったりする。
【減点項目】
・減点なし。
人間とロボットがエジプトの箱庭の中で戦うシーンは、主人公がオプティマス・プライムになかなか近づかず、かつ飽き飽きするほどアクションの連続で1年間ずっとカップラーメンを食べさせられるような感じだったが、CGはそれなりに見応えがあるのでここでは減点を行わなかった。
基礎点(15)+技術点(19)+芸術点(9)×1.5-減点=CinemaX指数(48)
「F」評価(59点以下)
ストーリーが直線的に展開する映画はCinemaXでは必然的に評価が下がってしまうので「トランスフォーマー/リベンジ」は割を食ってしまいます。前作のストーリーから引っ張った部分もあるのですが、よく考えたら前作はどんな話だったかも記憶にありません。何も考えず、単にアクションを楽しめばいいのですが、それにしては時間が長すぎます。途中、トイレで席に立つ観客の方も多いところに、時間の長さやストーリーのどうでもよさが現れているのかもしれません。
エンディングは、当たれば次もあるかもみたいな感じなのですが、その時点の最先端のCGを楽しむという感じなら、そう悪くはない映画なのかもしれません。製作総指揮はスティーブン・スピルバーグですが、もうさすがにスピルバーグの映画なら何でもかんでも面白いという幻想を抱いている人も少なくなっていることでしょう。
2009年7月4日/ワーナーマイカルシネマズ板橋

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