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November 11, 2008

俺たちダンクシューター

CinemaXは評価方法の見直しなどを含めて近く再開しますが、ここで休止直後から現在までに鑑賞した映画をいくつか紹介していきます。

「俺たちダンクシューター」

監督:ケント・オルターマン
製作総指揮:ローレン・シュラー=ドナー、トビー・エメリッヒほか
音楽:セオドア・シャピロ
脚本:スコット・アームストロング
出演:ウィル・フェレル、ウディ・ハレルソン、アンドレ・ベンジャミン

「凡庸と奇抜のあいだ」

ウィル・フェレル主演、俺たちフィギュアスケーターの続編のようなネーミングですが、原題は「SEMI-PRO」ストーリーを踏まえるとなるほどなという感じもしますが、適当にネーミングしたようにもとれる微妙なタイトルです。

1970年代、ABAの弱小チームであるフリント・トロピックスというチームを率いるプレイングマネージャーの主人公が、資金のやりくりをしながらチームをある目標に導くストーリーです。チームの成績と同じように衰退する町の寂れ方がいい味を出しています。

このままだと単なるお話になってしまうのですが、曲者なのが実話を嘘の中に織り混ぜていること。個人的な感想として、実話をもとにした映画は実話負けする傾向にあるのですが、実話を織り交ぜたストーリーは、鉄板のような感じがします。

実話の部分は、NBAに吸収されたABAというリーグがあったこと、そのABAリーグでダンクシュートが登場したことの2点のようです。野球だけでも女性リーグや黒人リーグなど、米国は短い歴史の中でさまざまなリーグが存在していました。それだけに興味深い要素といえます。

もう1つが、ダンクシュート。今でこそ当たり前のような得点方法ですが、3歩以上歩くとトラベリングになる中で、空を歩くというのは、カウントするべきかどうか。例えば、スキージャンプでV字が登場した時は衝撃でした。当時のルールでは飛型点は減点されるが、飛距離は伸びる。これをどう受け入れればいいのかと選手やコーチだけでなく、審判も混乱しました。

スピードスケートに革命をもたらしたスラップスケートもそう。長野五輪の直前にスラップスケートは、導入する・しないで選手やコーチが混乱し、いち早く導入して金メダルを獲得した清水宏保選手に対し、導入が遅れ惨敗した堀井学選手などそれぞれの選手にドラマを産み出す要素となりました。

スポーツだけでなく、新しいものが登場した時は必ず世の中の混乱を招きます。人類はこれだけ近代化しているので、新しいものは出てこないだろうという見方もありますが、それでも新しいものは登場します。音楽もそう。新しいものに魅力を感じるのは、人間の習性なのかもしれません。

最終評価「B」

「俺たちダンクシューター」は、良い終わり方をしないところが評価出来ます。映画の終わり方は、良い終わり方と悪い終わり方があります。ストーリーの内容にもよりますが、良い終わり方をすることで凡庸な映画となり忘れ去られるケースも少なくないようです。その場では「ああ、良かったね」と思っても、印象に残る映画というのは悪い終わり方をするケースが多いような木がします。

例えばUボート。あれはひどい終わり方ですが、あのシーンがなければ、他に語る部分がない凡庸な映画として埋もれていたのかもしれません。ただし奇をてらえば逆効果。さじ加減が難しいのです。

2008年9月/新宿ミラノ座

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