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December 02, 2007

ALWAYS 続・三丁目の夕日

監督:山崎貴
原作:西岸良平
音楽;佐藤直紀
脚本:山崎貴、古沢良太
出演:吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希ほか
上映時間:146分
(公式サイトはここ

「全年齢対応」

一昨年に日本中を席巻した「ALWAYS 三丁目の夕日」の2匹目のどじょうを狙うのがバレバレの続編ですが、果たしてCinemaXの評価やいかに。

ALWAYS~は、もともと続編の予定がなかったらしく、今回はセットを組みなおして再登場です。急な続編の問題点は、話が完結してしまっている場合が多く、新たな設定を加えることで前作のバランスが崩れてしまうというところにあります。例えば踊る大捜査線では、青島刑事と室井管理官が同じ方向を向いた味方になってしまうので、新たなライバルが必要でした。それが新城補佐官に当たります。

冒頭はゴジラが登場します。前作が超ロングランの大ヒットで、数々のスポンサーが相乗りしていますので、今回は金をふんだんに使えるんだぞと見せ付けているようなものです。確かに見応えはあります。

肝心のストーリー展開ですが、前作は堀北真希演じる少女のエピソードと吉岡秀隆演じる売れない小説家と小雪が演じるストリップダンサーのエピソードが中心でしたが、今回は数々のエピソードが同じようなレベルで散りばめられています。前作を見なければなかなか理解できない部分(例えば町医者が何故タヌキを探しているか)もありますが、なかなか見応えがあるように思いました。

ターン1までの評価「B」

それでも前作が秀逸であったため、何となく二番煎じという印象は否めませんでした。首都高が蓋になってしまう前の日本橋とか、わざわざ羽田空港に行ってYS-11を見せたり、ボンネット型特急を見せたりとか、懐かしい昭和時代の日本に浸りたい人の期待にもきちんと応えているようです。

ちょっとジーンと来るのは、堤真一扮する町工場の男?が戦時中に在籍していた部隊のOB会に参加するシーンです。その後、後輩と家に帰ってくるのですが、実はこの後輩は亡くなっています。実際に観ていただければ分かるのですが、亡くなっていることをセリフなどで一言も触れずに説明しています。だからこそ、観ている側も感情が揺さぶられるわけです。

ターン2までの評価「B」

ガキんちょと少女のエピソード、町工場の少女と同時期に上京してきた男とのエピソード、町工場の主の妻と戦争という歴史の変化に揉まれて結婚出来なかった男との再会などエピソードが盛り沢山なのですが、散逸することなくきちんと拾い上げています。なかでも前作の肝でもあった、売れない小説家とストリッパーのエピソードは続編でも核爆弾なみのインパクトを秘めています。

ストリッパー(当時は居酒屋経営)の見えない指輪のエピソードは強烈過ぎるといっていいでしょう。それが続編でも続いています。観ている側は「早く行けよ、くっついちゃえよ」とヤキモキさせる展開なのですが、こうやって観客の心を着かず離れずコントロールするのは意外と難しかったりします。

最終評価「A」

やはり売れない小説家とストリッパーのエピソードが強烈過ぎるので、このエピソードを最後に持ってきたのは正解でしょう。それ以外にも秀逸なエピソードはありました。ガキんちょが最後に東京タワーに行かずに貯めた金で買った色えんぴつを少女にプレゼントしたり「ああ、なるほど」と落とすエピソードも結構ありました。実はこの映画は前評判が良くないとの見方もあったのですが、二匹目のどじょうを探すといういやらしさを考慮してもなお、きちんと作りこんだ映画だといえます。単なる騒ぎで作った映画ではないことは確かなようです。

~鑑賞メモ~
鑑賞日:平成19年11月4日
劇場:ワーナーマイカルシネマズ板橋
観客数:182/182席
感涙観客度数:測定不能(多数)

全年齢対応ということで、それぞれの世代に響く琴線が張られています。構成や脚本はかなり巧みであるといえるでしょう。

ついでに紹介!

説明するまでもありませんが。

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