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May 06, 2007

見切り

昨日のジェットコースター事故で、大阪府警がエキスポランドに家宅捜索に入りました。テレビや新聞ではその後、別の遊園地で起きたジェットコースターの追突事故を針小棒大に伝えていましたが、事故の絶対数が少ないので、小さな事故を掻き集めるような意味のない報道は今のところ行われていないようです。その分、エキスポランドへの批判を集中させているともいえますが。それにしても出るわ出るわ…パチンコ業界のように利権がからんでいないのでブレーキがかからないのでしょう、折れた車軸の金属疲労の試験を一度も行っていないなど、事故に繋がる決定的な原因からどうでもいい話まで、次から次へと明るみになっています。

今回の事故の原因は、定期点検のあり方にあるのではないかという見方も広がっています。日常点検や平時の維持管理は遊園地任せで、具体的な取り決めがないことに問題があるという見方です。本来はガイドラインのような取り決めがあろうがなかろうが、過敏とも取れるぐらいの対応をするのが当たり前だと思うのですが、緊張感はどうしても長続きしないものです。そういった気の緩みを監視する機能がなかったのが今回の事故につながったといえるでしょう。マーフィの法則にならえば、エキスポランドでは日常茶飯事に微小な事故が起こっていたはずです。

また、一番の問題は、本来1~2月に実施する解体点検をゴールデンウィーク後に先延ばししていたことにあるといわれています。集客に影響を与えたくないという貧乏根性があったのか、この辺りの見切りの悪さが大事故に繋がったといえるでしょうが、この事故のほんの数日前、連休のさなかに利用者に影響を与えることを覚悟して見切りをつけた企業があります。憶えていますか?エア・ドゥ(北海道国際航空)です。機体の定期整備中に不具合が見つかり、ゴールデンウィーク中に1万人弱の利用者を他社便などに振り替える決断をしました。このニュースを報じた当時は、どこか批判的な雰囲気に包まれていたように感じましたが、今になって思うと英断のように思えてきます。最も、利用客の生命を預かる企業としては当たり前のことなのですが。

エア・ドゥは、規制緩和に後押しされ航空業界に参入したものの破綻、全日空の支援などを受けて独立色は薄れたものの頑張っています。機体に余裕がないため度々運休をしているようですが、利用者に少々の不便をかけても安全のためなら仕方がないことかもしれません。もともと羽田空港などでは新参者いじめのように搭乗が面倒なのですから。今度北海道に行くときは、あえてエア・ドゥに乗ってやろうと思います。

それにしても今回の事故で亡くなった方が不憫でなりません。何の落ち度もなかった訳ですから。周辺の人物に亡くなった方の人物像を探るような報道もありますが、お涙頂戴の安易な視聴率稼ぎは怒りすら覚えます。その労力を事故原因の追究や再発防止に繋がるような影響力のある報道に振り向けてもらいたいものです。
Hachimitsu

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Tracked on May 06, 2007 at 10:46 PM

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