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May 03, 2007

スパイダーマン3

CinemaX第135回目。

監督:サム・ライミ
製作総指揮:ジョセフ・カラッシオロ、ケヴィン・フェイグ
原作:スタン・リー、スティーヴ・ディッコ
脚本:アルヴィン・サージェント
音楽:クリストファー・ヤング
出演:トビー・マグワイア、キルステン・ダンスト、ジェームズ・フランコほか
上映時間:139分
(公式サイトはここ

「ごった煮」

スパイダーマン」を観て続編が出ないよう強く願ったスパイダーマンは既に第3弾になってしまいました。好調な出足と評価される「スパイダーマン3」ですが、意地悪な見方をすれば、実力以上に話題だけが先走りしている「バベル」ぐらいしか競争相手がいないので当然ともいえるような気がするのですが。また、スパイダーマン3は世界同時公開。そして日付変更線の関係でボジョレーヌーボーのように日本が世界最速の公開のようです。ただ、世界同時公開の映画の多くが「不評がバレないうちに世界各地(特に日本)で荒稼ぎしておけ」という残念な作品が多いような気もするのですが、果たしてCinemaXの評価やいかに。

予告編でも黒いスパイダーマンが登場する第3弾ですが、冒頭に登場する謎の黒い物体が一体何なのか。最初のうちはその点で興味をそそられるのですが、本筋には一向に絡んできません。それどころか、いくつものエピソードがとりとめもなく続いて…確認出来ただけで①ニュー・ゴブリンことハリーとの格闘、見せ掛けの和解、真実の和解②サンドマンのエピソードと主人公、ピーターの叔父殺しの真実③ピーターとMJのチープな恋愛ストーリー④エディのエピソードなどなど…これではストーリーが多すぎて混乱してしまいます。複数のストーリーを巧みに絡めた「バベル」とは大違いです。

ターンAまでの評価「C」

後半になってやっと黒い物体がストーリーに絡んできます。これは遅すぎ。興味も期待も萎んでしまいます。それにエピソードが多すぎて…例えば格闘シーンはやはり迫力がありますし、ピーターとハリーの友情物語もそれなりにホロリとさせてはくれますが、話のトーンがあまりに違いすぎるような気がします。例えば、ホームドラマのお茶の間にいきなりUFOが突っ込んで来るような。和洋中、世界中の美味しい料理を集めて鍋に放り込んでかき混ぜても美味しくならないようなものです。

お待たせしました。ようやく、黒いスパイダーマンが登場します。ヒトラーのような風貌になり、すっかり気が大きくなるピーターの行動は面白いのですが、これじゃまるで「マスク」です。それにMJとのチープな恋愛話が絡むと、さらにテンポは悪くなってしまいます。特にジャズバーの寸劇のひどさは「マスク」を通り越して最悪の映画と名高い「マスク2」を彷彿とさせます。

ターン2までの評価「B」

後半は怪獣大作戦です。サンドマン、スパイダーマン、ベノム、ニュー・ゴブリンが入り乱れての格闘です。映像は迫力はありますが、ひとつ忘れていませんか?あの黒い物体が何だったのかを。それが気になってサンドマンの真実やピーターとハリーの友情物語には全く感情移入出来ませんでした。あの黒い物体こそ茶の間に飛び込むUFOです。黒いスパイダーマンの話はそこそこ面白いので、宇宙からの物体みたいな曖昧な説明をせずに、もう少し現実的な設定にするといいのかもしれません。悪いクモが乗り移るとか。それともあれば宇宙クモだったの?

最終評価「B」

後半だけを観ると、それなりにまとまった映画なので、良い映画と錯覚しがちですが、前半があまりにもとりとめがないのでB評価になりました。それでも終わり良ければ全て良し、どうにか形にはなっている映画なのかもしれません。そしてエンディングはまた墓場。ロッキー並みの墓場好き。スパイダーマンも、ロッキーも、今度こそ完結しますようにと祈りつつ締めくくります。

~鑑賞メモ~
鑑賞日:平成19年5月1日
劇場:ワーナーマイカルシネマズ板橋
観客数:262人/262席
感涙観客度数:30%
※各ターンは個人的に設定、感涙観客度数は場内の鼻すすり音で推定。

感涙ポイントは2ヵ所。サンドマンが話す事件の真相とピーターとハリーの別れのシーン。何度も何度も言いますが、人が死ねば悲しいのは当たり前。ピーターとハリーはそれなりの積み重ねがあるのでいいのですが、その場限りのノリで泣くのは涙がもったいないような気がします。

ちなみに今回、この劇場では4Kデジタルシネマで上映されていました。冒頭のおなじみ、コロンビア・レディの映像の鮮明さに驚きましたが、アクションシーンの動きが激しいスパイダーマン3では、デジタル特有のブレが気になりました。手書き風でない字幕も気になりましたし…でっかい画面でDVDを観ているようでした。水戸黄門もそうですが、やっぱりフィルムでないと映像は味が出ませんね。

ついでに紹介!

スパイダーマンの前作と前々作。「デアデビル」はここ数年のアメコミの実写化ブームの中で話が暗すぎるせいかコケてしまった数少ない作品。知名度が低い日本でももちろんコケました。

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Tracked on June 01, 2007 at 08:30 PM

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