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May 27, 2007

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

監督:ゴア・ヴァービンスキー
製作総指揮:マイク・ステンソン、チャド・オマンほか
脚本:テッド・エリオット、テリー・ロッシオ
音楽:ハンス・ジマー
出演:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイほか
上映時間:170分
(公式サイトはここ

「ゴミ」

パイレーツ・オブ・カリビアンも3作目を数えました。1作目はDVDで観ている途中で爆睡。先入観が全くなく余ったチケットで観た2作目が予想外に面白くて、今回もちょっと楽しみにしていたのですが、これまでまともな映画にほとんど出くわしたことがない「世界同時公開」というのが妙にひっかかるのですが。果たしてCinemaXの評価やいかに。

パイレーツ・オブ・カリビアンの凄いところは、ディズニーランドの定番アトラクション、カリブの海賊で超大作のストーリーをでっち上げたところです。原作があったわけでもないはずなので、これほどの作り話をぶちあげるのはたいしたものだと思います。おまけにこれが予想外の人気となりその後、いくつかのディズニーランドのアトラクション系映画を産むきっかけとなりました。その成功の原因は、何といっても主人公、ジャック・スパロウをジョニー・デップが扮したことにあるでしょう。このことは彼自身、そしてこの映画を一流の映画に引き上げるという相乗効果をもたらしたような気がします。

ということなのでワールド・エンドは、恐らく少子高齢化、人口減時代で危機感が増す東京ディズニーリゾートにおいても、待ち待った映画といえるでしょうが、おやおや…雲行きが怪しいですよ。

ターン1までの評価「C」

ワールド・エンドには、スピード感が全くありません。特にジャックをあの世から呼び戻すまでに上映時間のおおよそ3分の1程度を割いているような気がしました。それで170分ですから、やはり長すぎます。2作目とこの3作目は同時に撮影されたようですから、意味のないアクションシーンがかえってテンポを良くした2作目に比べ、ワールド・エンドは余力で作ったような気がします。余力で作ったといえば、父親たちの星条旗の余力で作ったような硫黄島からの手紙のほうが評価が高くなるケースもあるので何ともいえないのですが。

ワールド・エンドは、時間が経つにつれ頭の中に「?」が増えて行きました。アクションシーンも皆無。出演者は説明セリフばかり。とにかく前半はあの世とか洋上のシーンなので動きもありません。ジャック…というよりジョニー・デップの台詞回しも封印され、今までの長所を全て捨てたような展開でした。

ターン2までの評価「C」

さて、中盤以降はさらに混乱します。誰が味方で誰が敵なのか。いわゆるファースト・ガンダムを観るつもりでZZを観てしまい混乱する感じです。勢力が多すぎます。作り手は頭の中で分かっているのでしょうが、説明不足で何が何だか分からなくなります。こうなると最後はどうなるのか?世界の海賊を集めて派手なドンパチを繰り広げてくれるのか?それだけが唯一の期待となっていきます。

…が、大したことはありませんでした。その場限りで涙を誘おうとするような洋上結婚式、恋人の死?派手な海賊大戦争になるかと思いきや、実際に戦っている船は2隻だけ。まるで、浅尾美和とタレントのビーチバレー対決を見せるために2週間も引っ張ったジャンクスポーツみたいなものです。

最終評価「D」

パイレーツ・オブ・カリビアンの特徴の一つでもある、ちょいコメディもあるのですが、これも2作目までの場の雰囲気とはまるで違うローテンションで繰り出されるので、殺意すら抱いてしまいます。葬祭場で漫才をするような感じです。あるいは、店主こだわりの店に入って、メインディッシュが出てくるまでに「素材の味を大切にしました」と生野菜を食べていて、それでもメインディッシュは美味しいものが出てくるだろうと自分を納得させているところに出てきたのが…ゴミだった。みたいな感じです。ジャック独特の言い回しも後半になってやっと出てくるのですが、それもキレがなく時すでに遅し。

ディズニーやジブリの映画というだけで、子供に安心して観せている親も多いことでしょうが、ワールド・エンドのストーリーは大人にもややこしすぎます。せめて、カリブの海賊の世界に入り込んだようなドキドキするような映像があれば救いなのですが、それも皆無。映像は確かに綺麗ですしB級映画とは格段の違いなのですが、メジャー映画だけにあえてD評価としました。

それにしても世界同時公開の映画に騙されることが多いですね。悪評が知れ渡る前に観客を動員しようという火事場泥棒みたいな根性が見え隠れします。特に日本の映画ファンは、面白くない映画でも無理矢理面白いように思わせてしまう映画会社や広告代理店の偽装工作にコロッと騙されてしまいがちのような気がしますから。特に最近の映画はテレビ局も絡むので、警察が泥棒をするようなルールなき観客動員作戦が展開されがちです。

~鑑賞メモ~
鑑賞日:平成19年5月26日
劇場:ワーナーマイカルシネマズ板橋
観客数:400人/549席
感涙観客度数:10%
※各ターンは個人的に設定、感涙観客度数は場内の鼻すすり音で推定。

その場限りの死のシーンに反応して泣いている人もいましたが、僕にとっては泣けるシーンを探し出して無理矢理泣いているか、あるいは感情が壊れているとしか思えないようなひどい映画でした。ちなみにエンドロールの後にもシーンがあるのですが、観ても観なくてもどうでもいいシーンでした。あえてネタばれしますが、10年経ったのに何の変わりもないキャラクター…作りが雑過ぎます。ラストシーン一つとっても、観客を引っ張っておいてやっつけ仕事で観客を煙に巻くワールド・エンドの特徴があらわれているといえます。

小気味いいエンディングとは、X-MEN:ファイナルディシジョンとかククーシュカ・ラップランドの妖精のような映画をいうのです。

ついでに紹介!

小気味いいエンディングの2作品。洒落が効いています。

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Comments

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