« 概況(19年3月分) | Main | 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン »

April 04, 2007

デジャヴ

CinemaX第130回。

監督:トニー・スコット
製作総指揮:テッド・エリオット、チャド・オマン、テリー・ロッシオほか
脚本:テリー・ロッシオ 、ビル・マーシリイ
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン、ヴァル・キルマーほか
上映時間:127分
(公式サイトはここ

「台無し」

デジャヴをモチーフにしたサスペンスアクション…ということになっていますが、看板にやや偽りがあるような…果たしてCinemaXの評価やいかに。

冒頭シーンは、フェリーの爆発事故です。楽しげな乗客をテンポ良く撮影する一方で車の中でその時を待つ爆弾との対比が上手く描かれています。爆発シーンはCGに頼らず実写なのですが、無駄に船や車を沈めた割には、大きな効果がなかったような気がします。これも敏腕プロデューサーの成せる業なのでしょうか。

ターン1までの評価「B」

ちょっとしたネタばれですが、この映画は、フェリーの爆発前と現在を接点にして展開されます。それが世間一般的なデジャヴかといわれれば、そうではありません。劇中の時間の接点は携帯電話や留守番電話で、一見、オカルトチックな話かと思いきや、実はそうではありませんでした。実はとあるシステムを使うのですが、これが映画をぶち壊しにするほど唐突で、中盤はそのシステムの開発にあたっての薀蓄やルール説明に終始してしまうので、リアリティは一気になくなってしまいました。

このシステムがクソで、都合がいいところで追跡機能が備わっていることを説明したり、肝心のシーンは巻き戻しが出来ないとか、後付けでルールが開示されていきます。これでは観ている側が全く集中出来ません。挙げ句の果てにタイムマシンまで登場します。思えば、冒頭から前半までは、全くこんな映画とは思いませんでした。つまり、前ぶれがない。フランス料理の途中でエビチリが出てくるようなものです。自主映画じゃないんですから、製作者の勝手で観客を振り回すことのないよう、最低限のルールは守ってもらいたいものです。

ターン2までの評価「C」

デジャヴに登場するタイムマシンには、同僚を潜入させて失敗、死なせてしまった主人公、デンゼル・ワシントン演じる捜査官が乗り込みます。この捜査官も意味不明の場所で大笑いしたり、シリアスなシーンでふざけたりします。この人格の壊れ具合は「インサイド・マン」で彼が演じた刑事を彷彿とさせます。「クリムゾン・タイド」ですげーと思ったデンゼル・ワシントンですが、最近はがっかりする役回りや演技が多くなったような気がするのは僕だけでしょうか。ちなみにこの捜査官は、デジャヴ?で出会った女性を守るため、ひたすらカーチェイスや水泳?など派手なシーンを演じます。それなりに見応えがあるのですが、どうも製作者が敷いたストーリーの線路が丸見えのような気がして、緊張感があまり感じられませんでした。

デジャヴは、数日前に戻って事件を解決するというアイデアはいいと思うのですが、素材が良くても料理が不味ければ台無しです。まるで、自分が作ったゲームで世界チャンピオンになるようなもの。デジャヴは、製作者側の都合の良いように作られた映画といえます。組み立て方を変えて、前半のオカルトチックな要素をなくせば、もっと面白い映画になったのかもしれません。最後のシーンがなかなか良いだけに、もったいないような気がします。

最終評価「C」

ところで、デジャヴで登場するタイムマシンは、洗濯機サイズだった「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」に比べ、やたら大きかったりします。スターゲイトみたいです。どうでもいいことですが、この辺りは日米の技術力の差なのかななどと考えてしまいました。質量を小さくというのは共通なのですが、被験者が泡まみれになる日本製に対し、米国製は心配停止するという恐ろしい性能の差です。おまけに前者は年単位で移動出来るのに対し、後者は時間単位でしか移動出来なかったりします。もちろん作り話の範囲ですが、公開時期が近い映画だけに比べてみると面白いかもしれません。

~鑑賞メモ~
鑑賞日:平成19年3月24日
劇場:ワーナーマイカルシネマズ板橋
観客数:50人/100席
感涙観客度数:50%以上
※各ターンは個人的に設定、感涙観客度数は場内の鼻すすり音で推定。

薄っぺらい演出で泣いてはいけません。素材が良くても料理人の腕が悪かった、もったいない映画。

ついでに紹介!

バブルへGO!!と実はコアなファンが多いインサイド・マン。残念ながら僕にはこの映画(インサイド・マン)の良さが分かりませんでした。

|

« 概況(19年3月分) | Main | 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン »

Comments

Post writing is also a excitement, if you be familiar with then you can write if not it is difficult to write.

Posted by: Woodrow | May 19, 2014 at 11:10 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49725/14506171

Listed below are links to weblogs that reference デジャヴ:

« 概況(19年3月分) | Main | 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン »