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February 16, 2007

趣旨

そのまんま東こと、東国原英夫知事が話題になっています。毎日のようにテレビで取り上げられています。大手メディアの支局記者や地方紙の記者で閑散としていた宮崎県庁内は、さながら国会や首相公邸内のように色めき立っています。恐らく、中央から記者が大挙して送り込まれた県庁周辺は、踊る大捜査線で観たような捜査本部のような状態になっていることでしょう。格差社会はここにも発生しています。

東国原知事の当選により得た宮崎県のPR効果は絶大といわれていますが、それもメディアがいつまでこのことを取り上げるかにかかっています。最も心配なのは、このお祭騒ぎで官製談合や裏金問題がウヤムヤになってしまわないかということです。宮崎県、特に東国原知事を取り上げることによって、読者や視聴者に何を伝えたいのかをしっかり考えて報道する時期が来ています。お祭騒ぎで国政や国内経済の動きを見失わないように注意しなければなりません。

さて、東武東上線ときわ台駅で発生した警察官と女性の人身事故で、警察官が亡くなりました。勤務していた交番には、近所の住民はおろか、はるばる遠方から駆けつける人、人、人。この駅前はショボいロータリーになっているので、ある程度のスペースは確保できるのですが、連日これほどのマスコミが押しかけたのでは、追悼もクソもないでしょう。喧嘩や手を合わせるたびに「どういう関係か?」「事故をどう思うか」などインタビューされるのですから。

確かに殉職した警察官の方の行動は立派ですが、ワイドショーなどで過度にお涙頂戴の内容満載に編集してしまうのも問題があるような気がします。この事故で、警視庁あるいは全国の警察官は気を引き締め直したでしょうし、これから警察官を目指す人、ひいては世の中の多くの人々が、俺も何かをやらなければいけないと感じたことでしょう。そう考えると、単にお涙頂戴の内容だけでは意味がないことが分かります。残念ながら警察官が亡くなったことで騒動は収束に向かっています。これ以上、この警察官や家族、周辺の動向を取り上げるのなら、報道を通じてどのようなことを伝えたいのか、しっかりと趣旨を考えていく必要があるでしょう。

むしろ、毎年、定期的にでもこの事故を取り上げることによって、命の大切さを訴えるべきなのかもしれません。亡くなった警察官の方を「無駄死」にさせないために。数年前、新大久保駅でホーム下に転落した酔っ払いを日本人と韓国人留学生が救出しようとして電車に撥ねられて亡くなりました。今もその日になると新聞やテレビの隅っこで取り上げられますが、このような事故も風化させてはなりません。ただ、残念なことに、風化が進んでいるのは、ニュースキャスターが日暮里駅の事故と間違えたり、この事件を扱った韓国映画を取り上げて、日本人青年が全く出ていないのに「この事故は風化させてはいけない」ともっともらしく考えている人が多いことなどからうかがえますが。

確かに、異国の地で勇気ある行動により命を落とした韓国人留学生のことを決して忘れてはなりませんが、同じ行動をとった日本人青年がいたこと、そして、最初に転落した酔っ払いにはJR東日本がきちんと賠償請求していたことなど、当時の状況を定期的に振り返る必要があるでしょう。そうすることによって多くの人に「軽はずみに自殺してはいけないな」と感じてもらうことが出来るわけです。マスコミは当時の過熱報道で読者や視聴者から涙を搾り出し切ってしまったのか、あまり積極的ではありませんが、定期的に取り上げるのは、やはり重要なことだといえるでしょう。

ときわ台駅の話に戻ります。一連の報道で果たして視聴者や読者は「軽はずみに自殺してはいけないな」と感じるでしょうか。警察官の普段の行動や主を失った家族など涙を誘いそうな内容ばかりがチョイスされているような気がしてなりません。警察官を巻き込んだ女性についての行動が全く報じられませんから。重傷を負ったものの命をとりとめたので、報道する側も人権やら何やらに配慮したいのかもしれませんが、やはりこの女性が非難される部分は多分にあるはずです。

正直言うと事件が起きた時に「死ぬのなら周りの人を巻き込むな。一人で死ね」と憤った人も多いはずです。ただ、この女性は、警察官の分まで強く生きていかなければならない定めを負いました。もちろん周囲の過度な非難は問題ですが、自分が起こした軽はずみな行動を反省し、自分なりにしっかりと生きていってもらいたいものです。
Simbashineko0702

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Comments

私の気掛かりは、件の女性が回復し、退院する日のマスコミの取り上げ方とその後の報道。そして、彼女の周辺の人たちの動向です。
おっしゃるように人権問題やら個人情報保護やらが騒がしいので、まさか「正義の味方」の報道各社で彼女の名前や住所が明かされることはないでしょうが、某週刊誌やネットで実名や写真が明かされる可能性はありますよね。またすでに彼女の生活圏内では間違いなく「彼女」は特定されていますね。そんな風の中で、彼女は力尽きないか… 命をとして救ってくれた人への思いに応えるため、どんなに辛くても己が種による事態だからと踏ん張ろうと思って新生活をスタートさせても、余りの暴風に力が尽きてしまうかもしれないと、とにかくそれが気がかりです。でも、やっぱりそれは許さない!

Posted by: Ree | February 21, 2007 at 06:45 PM

コメント表示遅くなりました。昨夜の生さだ、見ましたよ。偶然にチャンネルを合わせることも少なくなく、恐らく今までの放送は見逃していないはず…優等生です。

Posted by: yuworldmaster | March 18, 2007 at 10:19 PM

はい!よくできました。
ハナマルを差し上げますです。
それにしても、王東順氏をご存知なのはさすがです!
かの怪物プロデューサー… 奥様はとても美しく、息子さんはジャニーズ系のお顔に利発な頭脳をお持ちの
先行き楽しみな坊ちゃまです。 余談ですが・・・。

もう一つオマケのお話です。
「ヤル気まんまん」… 20年の歴史を今月末に閉じてしまいます。
今週は公開番組で小俣さんのコスプレ祭りのようです。
ちなみに21日はメイドで22日はフラメンコだとか… フラメンコは見届けて参ります。
先日頂戴した写真集を見るにつけ彼女の美しさと根性に頭が下がります。

Posted by: Ree | March 19, 2007 at 06:13 PM

えー!そうなんですか。
ヤルまんは、警備員時代は仕事中に聞いて「あほだなー」と呟くこと数知れず。工場作業員時代も通勤時にお世話に「あほだなー」と呟くこと数知れず。ちなみに小俣さんを最初に観た時の印象は、お釈迦様でした。

Posted by: yuworldmaster | March 19, 2007 at 08:00 PM

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