« わがこと | Main | それでもボクはやってない »

January 21, 2007

良いヤラセ、悪いヤラセ

大学入試センター試験が終了しました。思い起こせば約15年前の春が思い出されます。下馬評は大苦戦の数学対策のため付け焼刃でひたすら学校に残って確率・統計をやっていた記憶があります。そんななかで構内のあちこちで勉強しているかと思いつつ卒業前の逢瀬を繰り返すカップル…「えっ?こんな組み合わせも?」とか「あの人がいるんじゃないの?」なんて展開も。その数学も惨敗。もし、県内の国立大学に入っていたりしたら、今の人生は180度変わっていたことでしょう。

人生を変える大イベントといえるセンター試験で今年もまた、英語のリスニング試験でミスが相次ぎました。テープレコーダーや校内放送でのリスニング試験は、条件によって不公平が生じるという観点から一回しか再生できないプレイヤーを使用するようになりましたが、トラブルにより再試験を受けなければならない受験生も少なくはなく、これでは何が平等なのか分かりません。そもそもリスニング試験自体が有効なのかどうかも分かりませんし、帰国子女が増えている昨今、英語が出来る=勉強が出来る、と短絡的に判断出来ない状況にあるといえるでしょう。それにしても、他に転用することが出来ないこんな再生プレイヤーが、どこでどうやって導入が決まり、いったいどんな企業がいくらで納入されているのかが気になります。何か利権が絡んでいそうです。

さて、「発掘!あるある大事典」の納豆ダイエットのヤラセが発覚しました。制作した関西テレビは「海外取材が行き詰っていて焦りがあったのかもしれない」との旨のコメントをしているようですが、「ちょっとやりすぎちゃった、ごめん」と舌を出しているだけのような気がするのは僕だけでしょうか。「発掘!あるある大事典」は、番組放送開始当初は、人の習性で「あるある!」と共感することが出来る部分を扱うという番組だと記憶していますが、健康について扱うと視聴率が伸びることに気づいたのか、番組の内容は変質し、より過激になりました。記憶に新しいところでは、コエンザイムQ10やニガリ、ところてんなど多くの食品を扱い、視聴者の買い漁りにより店頭から商品が消え去ってしまうという、社会現象を何度も演出してきました。

そして今回は納豆がターゲットになりました。血液サラサラや免疫力向上を謳ってもプチブレイク程度に収まっていたのに、ダイエットと絡めることで大ブレイクするという点で、いかにダイエットが視聴率を上げやすい材料であるかが分かります。実際に僕も毎日食べていました。ただ、これはヤラセ程度で済む問題なのでしょうか。

この日記で何度か触れたことがありますが、個人的な意見ですが、番組によってはヤラセがあってもいいと思っています。以前、「愛する2人別れる2人」という番組のヤラセが問題になりました。最初は恐らく視聴者などからの応募をもとに番組を作っていたはずですが、ヤラセが始まったとされる頃から展開が段々と派手になっていきました。夫の浮気相談の持ちかけた妻が浮気をしていたり、挙げ句の果てにW不倫とか。このあたりになるとヤラセ臭プンプン。視聴率も好調で番組打ち切り前には2週にわたって話を引っ張りまくり強引に視聴者の心を鷲づかみにしていきました。

その後、女性相談者の多くはキャバクラ嬢を調達していた(ある店の中には次は××ちゃんが出演しますとPRしていたとか)などのヤラセが発覚して、結局番組は打ち切りになりました。ただ、これらはヤラセでも実害のないヤラセだといえます。「こんなだらしない男がいるなんて!」とか言って腹を立てながらも視聴者は楽しんでいるわけですから。僕も後半はヤラセと確信して毎週「このシナリオを考える人はたいしたものだな」と感心しながら観ていました。

ただ、今回のヤラセは次元が違います。視聴者のダイエット願望を喚起し購買欲を煽ったわけですから。視聴者の多くは納豆を買うためにスーパーに走りました。それだけでなく、例えば商品先物の大豆に手を出した人もいるかもしれません。流通業に携わる人は、3日前に予告で「食品X」としか報じられなかった食品が納豆と分かり大混乱になったと聞きます。店頭に納豆がないことを詫びる広告が出されたり、多くの人々がお金をかけて奔走しました。今回のヤラセは人々を騙すだけでなく損害をも与える「詐欺」行為だといえるでしょう。そんな大きなことをしておいて、ちょこっと時間を割いて謝罪するだけで済むのでしょうか。他局もヤラセということに心当たりがあるのかバツが悪いのか徹底的に叩くことはないかもしれませんが、視聴者は声を大にして訴えるべきでしょう。

また、これは制作した関西テレビだけの問題なのでしょうか。「発掘!あるある大事典」はこれだけ大きな影響のある番組でしたから、もとよりさまざまな噂がありました。特定の食品が扱うよう、業界団体などがアプローチしていたという噂。例えばところてんを扱ったのは、需要期である夏場を目前にした時期でしたし、今回扱われた納豆の需要期は、一般的に新米が出回る秋、もしくは春先が中心だといわれています。不需要期である冬場の今に何故、扱ったのかも気になります。アプローチ程度ならともかく、圧力あるいはリベートなどがなかったか、謝罪した後も調査・公表しなければならないことは山ほどあるといえるでしょう。

前述の通り、この回の予告で納豆を「食材X」と扱っていました。これは、裏番組である「華麗なる一族」つぶしに走ったのは明らかです。「キムタクをつぶせ」という現場への圧力がヤラセを生んだ可能性も考えられます。今回の件について、フジテレビは他人事のように扱っていますが、いくら相手が関西テレビとはいえ、ネットワークの取りまとめ役として、何らかの姿勢を示すべきではないでしょうか。

ところで、この問題に関して、明朝の「朝ズバッ!」のみのもんたの発言が気になります。「愛する2人別れる2人」の司会者は彼でしたから、ヤラセ番組を経験した(ヤラセに関わったわけではないとされていますが)人間として、どのようなコメントを出すのか、注目したいところです。
Sumo0701

|

« わがこと | Main | それでもボクはやってない »

Comments

元々納豆好きのワタクシ。そして、メニューに困る朝食に納豆は救いの神でした。
それなのに、今回の大騒ぎで入手困難となり、本当に困り果てました。
まあ、masterさまが書かれているように今までにもあったコトで「いつかは止む風」― 人は、どのくらいで飽きるのだろうと興味津津で様子見をし、カレンダーを見つめてておりました。
そしてこの意外な幕引き。今回の人間行動の調査はアエナク中断となりました。

今朝見たら、いつものスーパーに納豆はテンコモリ。
そこで一句。
 【 スーパーに 納豆あるある大異変 】
そしてもう一言。
 発掘!あるある大事典― 発掘に捏造は付き物?

Posted by: Ree | January 22, 2007 at 06:06 PM

2作とも上手いですね。
それにしてもスーパーの納豆の山はひどいですね。食べて損はない食べ物なのに。せっかくなので僕はこれからも食べ続けます。

Posted by: yuworldmaster | January 22, 2007 at 08:49 PM

ワタクシもです。
なんなら統計取っちゃいます!です。

Posted by: Ree | January 22, 2007 at 10:16 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49725/13604957

Listed below are links to weblogs that reference 良いヤラセ、悪いヤラセ:

» 花王名人劇場でが番組打ち切りになりました。 [ニュースいちば(市場)]
いろんなニュースを取り扱っています。トラックバックさせていただきましたのでよろしくお願いいたします。 [Read More]

Tracked on January 22, 2007 at 09:10 PM

» コエンザイムQ10とビタミンEをカプセルに入れました。 [厳選500社の最新情報]
いつでも新鮮な状態でお使いいただけるよう、コエンザイムQ10とビタミンEをカプセルに入れました。カプセルが弾けるたび、お肌に豊かなハリと潤いを与える美容液です。 http://blog.livedoor.jp/ami0718/archives/51841907.html/ [Read More]

Tracked on January 23, 2007 at 07:50 AM

» Cialis. [Buy cialis.]
Cialis with viagra. Cialis. [Read More]

Tracked on August 03, 2007 at 05:19 PM

« わがこと | Main | それでもボクはやってない »