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October 30, 2006

ザ・ブレイクアップ

CinemaX第110回目

監督:ペイトン・リード
脚本:ジェレミー・ギャレリック、ジェイ・ラベンダー
出演:ヴィンス・ヴォーン、ジェニファー・アニストン、ジョン・ファブローほか
上映時間105分
(公式サイトはここ

「誰も背中を押せない」

往路の機内はシートごとにモニターが設置され、好き勝手に映画が観れたのですが、睡眠時間を確保せねばならず、不都合な真実を帰りは思い切り楽しむぞと思いきや、復路はスクリーンでもしも昨日が選べたらと、往路でちょこっと観たものの「こりゃだめだ」とチャンネルを変えてしまった、このザ・ブレイクアップが放映されていました。同じ鼻トンガリ系の女優ながら、ローラ・リニーはOKで、演技が文字通り鼻にかかりすぎる感じがするジェニファー・アニストンは苦手であるなど、既にスタートからテンションが低いのですが、果たしてCinemaXの評価やいかに。

原題は「JUST BREAK UP」です。この映画が紹介されると必ず枕元で話す主役2人の絵が使われるので英語力のない僕は「ちょうど起きた」と早合点してしまい(そりゃウェイク・アップですって)、ピロートークばかりを繰り返すドラマかと思いきや、破局という意味なんですね。邦題は「ザ・ブレイクアップ」とそのままなので、同じような誤解をしてしまう人がいるかもしれません(いないか)。だったら、「ザ・破局」という邦題のほうが、しっくりくるかもしれません。ちなみに米国では人気コメディ俳優であるヴィンス・ヴォーンと、テレビドラマで未だに人気があるらしいジェニファー・アニストンの2人が付き合っているのではないかという話題性からか、封切後何週間かは興行収入上位に食い込んでいました。

ターン1までの評価「D」

話題性がある、興行成績が良いからといって、面白いわけではないのが不思議なところです。日本でも未だにゲド戦記が上位を迷走(?)していますし。とくにこのザ・ブレイクアップは、破局を題材にしているのに、2人が付き合い始める場面から描き始めて、だらだらと展開し、家庭内別居をするのは中盤近くになってからです。その過程も目新しいものがなく、だらだらと展開してしまう始末。先日のたったひとつの恋で、主人公が当然のようにセリフで好きだの嫌いだのをストレートで言ってしまうのには開いた口が塞がりませんでしたが、それには及ばないものの、極めて退屈なくっついたり離れたりが展開します。ケンカのシーンもシットコムと勘違いしているのではないかと思うほど場当たり的でだらだらとしています。

ターン2までの評価「D」

主役2人のケンカの一番の問題は、観ているこちら側が、どちらのキャラクターにも背中を押したいという気持ちが起こらないというものです。つまり、感情移入を行う余地がないということ。主役の行き当たりばったりな人格や行動も感情移入の妨げになりますが、周囲の人物がタイミング良く分からず屋になったり、思い込みを繰り返したりするのも観ている側をしらけさせます。いったい何を訴えたい映画なのでしょうか。

それでも終盤、完全に別居した2人が、数年ぶりに再会します。それも街中で、実にタイミング良く。こういう場面設定は珍しくはないのですが、良い映画の場合は、上手いセリフやその後の展開で御都合主義を忘れさせてくれます。ただ、ザ・ブレイクアップの場合は、単に世間話をして、そのうち飯でも食おうと言って別れるだけ…それってドラマになってないでしょ?シーンの無駄、時間の無駄のように感じました。一度観たことのあるもしも昨日が選べたらが珠玉の名作に思えたほどですから。

最終評価「D」

感情移入不能の映画です。腹を抱えるようなユーモアもなく、綺麗な映像もなく、飛びぬけて美しい俳優が出るわけでもなく、特徴のない映画として、忘れ去られるその他大勢の映画といえます。ただ、観る人によっては「そうだよね」と感じる部分はあるかと思いますので、念のためチェックしてみてもいいかもしれません。恋愛映画としては全く盛り上がらないので、デートでは観ない方が良いでしょう。むしろマックでお喋りしていた方が有意義です。

~鑑賞メモ~
鑑賞日:平成18年10月23日
劇場:機内先行上映
観客数:不明
感涙観客度数:皆無
※各ターンは個人的に設定、感涙観客度数は場内の鼻すすり音で推定。

ついでに紹介!

若い女性には結構話題になっていたらしい、「迷い婚~すべての迷える女性たちへ」ジェニファー・アニストン主演。ザ・ブレイクアップが封切られる時も結婚前のターゲットを絞って劇場に足を運ばせるよう騙す(?)のでしょう。あまりにも有名な「メリーに首ったけ」は、ユーモアのセンスだけで当初の予想とは裏腹にヒットしてしまった映画。まだまだ下っ端だったキャメロン・ディアスの株価も跳ね上げることに。そう考えると、ソフトバンクは金かけてますね。

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Comments

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Posted by: Nadia | May 01, 2014 at 01:23 AM

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