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June 05, 2006

迷走

秋田の男子児童殺害事件で、容疑者が逮捕されました。先日亡くなった女児の母親でした。先日の日記にも触れましたが、近隣住民から毛髪の提供を受けただとか、「33歳」にこだわった連想ゲームとか、今回の異様な報道は強烈に印象に残りました。その新聞やテレビでは、堰を切ったように続々と情報が垂れ流されています。明らかに撮りためておいた写真や映像が流れるのがいやらしいですね。特に一部の新聞では、早くも報道や捜査の手法に対する反省や批判が掲載されました。

ある新聞では、「これこれこうやって、報道に関する申し合わせをしたが、週刊誌の行過ぎた報道が問題だったとか、過熱する報道から対象者(後の容疑者)を守るため、警察が監視することには問題があった」ことなどを指摘していますが、自分達も問題の火種を作ったことを忘れてはなりません。大混雑する遊園地で「何でこんなに混んでるのよ!」と逆ギレするおばさんと同じです。自分もその他大勢なのですから、後になって我々は節操を守りましたというのはずるいような気もします。

一方、ジャーナリスト宣言をしても論説がブレまくっているある新聞は早速、容疑者が借金を重ねて自己破産をしたとか、男児が殺害された当時の容疑者に対する一問一答を長々と掲載しました…何の意味があるの?前述の新聞もそうですが、「我々は実は犯人を知っていた」と自慢しているようなもの。でもこれって、富士山が爆発した後に「実は予言していた」と言っているのと同じです。前述の新聞といい、大手マスメディアとしてのメンツを守りたいがための醜さばかりが目立ってしまいます。

新聞やテレビなどの今後の論調に注目が寄せられますが、まさか、ジャーナリスト宣言をしたあの新聞は、今日の朝刊でさんざん容疑者のプライベートを暴いておいて、翌日になって報道する側の過熱報道が問題だったと批判したりはしないでしょうね。

今後は、亡くなった女児を安易に事故と処理してしまった県警の責任や女児は本当に事故だったのか、殺害されたのなら誰に殺されたのかなど、解決しなければならないことは山ほどあります。ともあれ、今回の騒動に巻き込まれた何の罪もない2人の児童の冥福を祈らずにはいられません。
Nohitnorun

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