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March 19, 2006

民意とは

反響の大きかった女王の教室のエピソード2を観てしまいました。連ドラも観ず、前日のエピソード1も観ていないのですが、なるほどこれなら抗議が殺到するわなと思われるような過激な描写、設定でした。これであのいじめられっ子が死んでしまえば、視聴率に踊る日テレのただの大はしゃぎとしか思われても仕方がなかったのですが、きちんとフォローする内容でした。いじめのターゲットなんか誰でもいい、時にいじめをしていたNo.1の人間でさえ一晩でいじめられる側に転落してしまう展開など、これは実に良く描けていました。これまでのドラマは「いじめられる側」「いじめられる側」を単に線引きするだけでしたから。
日テレのドラマは安易な設定だけに頼るショボいものが多かったのですが、少し見直しました。自社制作でないにせよ、確かに昔は数々のいいドラマを放送してましたし。視聴率で当時王者として君臨していたフジテレビを引き摺り下ろすためバラエティに暴走した長いブランクが痛かった。それにしても、抗議をする人ってどういう人たちなのでしょうか。女王の教室は、「子供が見たらどうする」とか「子供が怖がって学校に行こうとしない」などといっていますが、子供の気持ちなんか100%分かるわけがない。エキュート・西田尚美演じるエピソード2の親と同じ。食べ物を粗末にする子供に育ったのをドリフターズのせいにするバカ親と同じなのかもしれません。自らを省みよ。
最近の日本の映画やドラマは、暴力的表現や言葉に配慮しすぎて去勢された動物のようになってしまっています。昔の映画やドラマは最近、断りを入れて差別的表現を残したまま放送することがありますが、その部分を削ると作品そのものの存在意義すら脅かすということを暗に証明しているようなもの。今の子供達が差別用語すら知らずに大人になってしまうことのほうが怖いような気がします。

エミリー・ローズの「悪のイナバウアー」に対する抗議もそう。作品を観ずにバカなことを言うなと思います。あの部分だけを抽出した広告代理店(かな?)にも問題があるとは思いますが、エミリー・ローズが世の人々に何を訴えようとしているのかを考えれば、下らない抗議なんか出来ないはず。CMはその後復活しましたが、少しでも抗議に屈服したことを恥じるべきでしょう。
先日行われた岩国市の住民投票で、米軍基地移転が圧倒的多数で反対されました。ごみ焼却場、火葬場に反対する住民の心理と重ねる考え方もありますが、議論が全く行われないまま進められた「まず、移転ありき」という国の姿勢に反発したというのが本当のところなのかもしれません。住民による投票とは、論点を分かりやすくまとめないとただの人気投票になりがちです。昨日の自民党圧勝もそう。あれは、郵政民営化の一転に絞り、小泉首相の人気投票でした。
その一方で題目ばかりの議員年金改革や増税が次々と進められています。そういうことは分かる人は分かっていたはず。小泉首相への人気投票を行った人々は、4月以降の給与明細や家計簿に驚愕しても文句を言う資格はありません。ただ、意図的か否かは分かりませんが、そういう可能性をきちんと説明しなかったマスメディアにも責任はあるといえるでしょう。
今の日本には、民意を問うという準備が出来ていません。だからといって定義が実に曖昧な学識者による審議会で簡単な議論をすることだけが民意ということでもありません。今、もし首相の住民直接投票を導入したら、タレント首相ばかりが当選するような結果になるでしょう。ゆとり教育で骨抜きにし、国民から考える力を奪っているのも一因かもしれませんが、国に魅力がないことが最大の要因といえるでしょう。
turipa

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Comments

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Posted by: chaturbate tokens | February 20, 2014 at 12:30 PM

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