« シムソンズ | Main | ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 »

March 09, 2006

信念

新橋はある時期になるとリクルートスーツの大学生で溢れかえります。特に秋口と、今の時期は、喫茶店でバカでかい声で情報交換をする若者が激増します。この文章を書いている目の前でも、3人組の男子大学生がデカい声で話し合っています。広告代理店で人気が高いのは、電通でも博報堂でもなく、ADKだそうです。ふむふむ。出てくる企業名は全て一流企業ばかり。日経225をなぞるような企業名のオンパレードにお前ら業種ぐらい絞れよと言いたいところですが、その前に周りがその騒音にどれほど迷惑しているかぐらいは感じてもらいたいものです。さぞかし一流大学の学生さんなのでしょうが、就活(僕のころはこういう略語は使いませんでしたが)にすっかり陶酔している彼らには無理ですかね。
ちなみに、秋口は、明らかにアナウンサーの面接を受けていると思われる女子学生が急増します。判を押したようなリクルートスーツ、特定の芸能人を模したような風貌の学生も多く、これで採用する側が将来性を見出すのは至難の業でしょうな、と気を揉んでしまいそうになります。誰かに似せているなと思われた時点で負けですからね、ほんとに。最近では、エロかっこいい路線での売り方が的中したことで、「理想の女性は倖田來未」という若い女性が急増しているようですが、少なくとも3年前にそう言え。おんどりゃ。

北海道で耐震強度の偽装が発覚しました。もっとも、当の二級建築士は「信念のもとにやった」と意図的な偽装を否定していますが、二級建築士がマンションの設計をやるということ自体が問題。運転免許を持てない小学生のガキが「信念を持って運転したので、安全に運転できると確信していた」と言うようなもの。論点がズレています。この人、ユーモアのセンスはあるのかもしれません。天然?
そもそも、耐震強度の計算そのものの曖昧さが指摘されるようになってきています。聞けば入力する数値の僅かな誤差やソフトによっても異なってくるらしいということ。本来なら1㎡に直径何センチの鉄筋何本とか、分かりやすい指標があればいいのでしょうけど、ましてや様々なデザインの建築物が林立する現代ですから、そうもいきません。
都市再生機構では、住民から問い合わせのあったマンションの構造計算書の一部を紛失してしまったようですが、これが仮に、耐震構造の偽装が発覚したがために故意に紛失したとするならば問題です。問題の火種を消したから逃れられるという風潮は、絶対に許してはなりません。ましてや都市機構の前進は住宅都市整備公団。国の影響が大きい天下り先です。所管する国土交通省は実態調査に乗り出すようですが、隠蔽のないよう、国民も注目していく必要があるでしょう。民間なら逮捕されて、国がやったのはもみ消されてはたまりませんから。
騒音おばさんで話題になった奈良県平群町が、騒音の基準を設定しました。目に見えないものに安易な基準を設けることに疑問を感じますが、規則で雁字搦めになる世の中を望むM系市民と、自由と自分勝手を履き違えたS系市民の賛否両論がぶつけ合う光景が浮かんできます。そもそも耐震強度と同じように、騒音も具体的な基準を設定するのが難しい。それなのに簡単に決まりを作って、「ああ、安心して住めるようになったね」と胸を撫で下ろす感覚がバカバカしいです。もし、不潔なゴミ屋敷からゴキブリが隣家に侵入してきた時、「隣からのゴキブリは3匹まで。それ以上は違反」と決まりをつくるようなもの。

P2Pソフト「Winny」による被害が多発しています。ご存知かもしれませんが、Winnyは、川の流れに網を張るようなソフトで、例えば、特定の音楽データなどを指定して網を張り続けてデータの小さな部品を救い続け、全てたまったところで音楽データとして再合成するようなソフトです。自分は常に川の中にいるので、堰き止めるわけにはいかず、自分からも流れを作る必要があります。前述の音楽データの部品も再び流れ出ていきますし、自分が指定した特定のフォルダ内のデータも、粉々に分解されて流れ出ていきます。
ところが、キンタマウイルスというウイルスに感染すると、特定のフォルダだけではなく、パソコン内の全てのデータを流出させてしまいます。これが多くの事件の根幹となっているわけです。キンタマウイルスそのものはかなり前から存在しており、「感染者」の多くは、キンタマウイルスで流出した写真を観ようとファイルを開くと、そのファイルそのものがキンタマウイルスが偽装したものだったという、現在の偽装の先駆けのような笑えない方法で感染してしまうのがほとんどのようです。
ニュースでは、警察や自衛隊など重要情報の流出が報じられていますが、それだけに限らず、個人で撮影した際どい写真なども流出しています。Winnyは著作権侵害などの違法性の高い面もありますが、本来はWinMXなどのように個人同士のやりとりを介さずデータの交換が出来るというユニークな部分があり、将来性が期待されていました。例えば、個人が撮影した風景写真を多くの人に見てもらったり、自分の小説や音楽を多くの人々に知ってもらいたいという場合など、著作権の問題さえクリアできれば可能性は無限大だといえます。
ところがWinnyは、開発者が逮捕され、主のない廃墟の状態にあります。合法的な利用を広めようとする動きもありますが、無修正映像や映画や音楽データを金をかけずにダウンロードしようという下心が手伝って、その後も多くの利用者に愛用(?)されています。爆発的な利用者増加の背景は、ビデオデッキやインターネットの普及と似ています。

最近のWinnyによる警察の捜査情報などの流出は、開発者を逮捕した警察が、彼が残した爪あと(つまりWinny)に手を焼くという滑稽な状況になっています。罠を仕掛けた猟師をうっかり殺してしまい、罠がどこにあるのか分からず、山道で次々と罠を踏んでしまい、途方に暮れている地頭のようです…例えがムチャクチャですね。いつも以上に。Winnyを使うときは、それ専用のパソコンにインストールしてご使用下さい。それでも万全ではないのですが。
chockin

|

« シムソンズ | Main | ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49725/9003003

Listed below are links to weblogs that reference 信念:

» Buy tramadol online cod. [Tramadol hci online buy cheap tramadol hci online.]
Buy cheap tramadol mg tablets only in us online. [Read More]

Tracked on July 04, 2007 at 12:05 AM

« シムソンズ | Main | ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 »