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February 14, 2006

視点を変える

サッカー、日本代表があのネクタイを締めて空港に降り立つと、中学生の修学旅行みたいですね。思いつきのように始めたあのネクタイですが、警備員とかタクシーの運転手をイメージさせます。つまりユニフォームみたいなもの。ピッチの外でもユニフォーム着る必要があるのかなあ?なんて思います。既に自分流に着崩している選手もいるわけですから。あのネクタイにこだわるなら、ネクタイにさりげなく柄を入れる(もう入っていますか?)か、スーツを含めてトータルでコーディネートする必要があるのではないでしょうか。例えば、スーツを激キザな純白(もちろんシューズも)にするとか、そうでなければネクタイにアウェイ用の意味不明な日本刀の模様を入れてみるとか。

さて、今日もオリンピックの話題です。毎晩、寝不足になっていませんか?世界一流の選手の競技は、どんな種目でも見応えがあります。でも、身勝手なもので、日本選手が予選通過できない種目は、途端に注目度が落ちてしまいます。それは、テレビの番組編成をみてもヒシヒシと感じられます。でも、それは身勝手というもの。海外で天変地異や重大な事故が起こってもニュースの「日本人は含まれていないもようです」の一言で「ああ、よかったね」と胸を撫で下ろすのと同じです。

例えば、僕はスノーボードなんかやりませんが、きっとその筋の人々は日本選手が全滅しようがしまいが海外の一流選手の競技が観たいはずです。今後も我々が勝手にメダルの期待をかけた選手が続々と登場しますが、彼らが予選落ちしても決して放送予定を変えることのないように願いたいものです。成績次第でテンションや延長時間などのさじ加減を変えるのは、日テレの野球中継にしか許されていませんから。

僕が物心ついて最初に熱心に見ていたのは、1984年のサラエボ五輪でした。あの頃の冬季五輪は、夏とは違い相当な番狂わせがないと日本の選手がメダルを獲得することはありませんでした。サラエボでは、黒岩(彰)選手にメダルの期待がかけられていた程度だと記憶していますが、幼少の僕にはどうでもいい話なので、夜中に短時間しか放送されない番組を食い入るように見ていました。今考えるとこれが五輪の本当の楽しみ方なのかなあと思います。変な期待を掛けることを知らなかったからこそ、北沢選手のスピードスケート男子500メートルを心から感激できたのでしょう。世間は伏兵のメダル獲得をタナボタと表現していたようですし。

教育心理学だかの分野ですが、子供は、おもちゃを与えると考えながら少しずつ高度な遊びに展開していきますが、一旦そのおもちゃを奪ってしまうと、残ったおもちゃで遊ぶようにしても幼稚な段階のまま進歩しなくなりますが、これをオリンピックに当てはめて考えると、メダルの期待を掛けて、その選手が消えてしまったら緊張の糸が切れてしまい途端に面白くなくなる心境に似ているかもしれません。

だったら、変な期待を掛けず、日本選手もその他大勢の選手の一人として、競技全体を楽しむようにするべきではないかと思います。ちなみに長野で「やったータエ!」と解説を忘れて叫びまくった長島茂雄のような解説者(この場合は「カール!」)や清水選手のラップの速さに声を裏返して「はやい!」と叫んだ解説者(この人がサラエボ・銀の北沢氏です)も味がありましたが、今回の五輪もいい解説者を充てられているように思います。競技の見所や第一人者は誰なのか、この選手は今期限りで引退する選手だとか、我々大多数の一見さんにも分かりやすく話をしてくれる人が多いです。批判が多いNHKですが、このあたりはさすがだなと思ってしまいます。

例えば、先日の男子滑降の解説者の方はアナウンサーと一緒に丁寧な解説をして、素直に「近年まれにみる見応え」と心から感激していましたし。民放各局が顕著なのですが、どこがどう公式なのか説明してくれよと思うテーマソングやパーソナリティを設定(これはNHKも同様ですが)して、お祭騒ぎのように日本選手ばかりを追いかける「仕掛け」に流されることなく、純粋に競技を観るようにすると、より一層、トリノオリンピックを楽しむことが出来るかもしれません。おすすめ。
yamato


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