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February 28, 2006

代役

トリノオリンピックが閉幕しました。閉会式は寂しさが漂うのが常なのですが、今回に関しては、開会式並みに派手な演出でした。開会式と同様に火もガンガン使っているので、明らかに誰か火傷しているのではないかと開会式と同様に確信してしまうほど。また、閉会式はあれこれ詰め込みすぎるきらいがありますが、ごった煮という感じでもなく、ショーとして楽しむことが出来ました。これも芸術の国だからですかね。次回開催地のカナダ・バンクーバーもショーをやりましたが、やはりカラーの違いが出ていましたね。そういえばド派手な84年のロサンゼルスに比べ、96年の南部・アトランタはどこか落ち着いていて、同じアメリカ国内でさえ全くカラーが違っていましたからね。確か、長野の時は欽ちゃんがウロウロしていましたね。ウルトラクイズみたいな帽子を被って。

昨夜、日テレの番組に女子フィギュアスケートに出場した安藤選手が出演していました。一人だけの出演ですが、それなのに荒川選手の競技の映像ばかり見せられ「普段、荒川選手とはどういうお付き合いをしていますか?」とか、「荒川選手のことをどう呼んでいますか」とか、質問は荒川選手のことばかり。だったら本人を引っ張ってくればいいのに、これでは彼女がさらし者のようで不憫です。安藤選手がメダルを獲ったのなら別ですが、荒川選手とは対照的な成績。それでこの構成というのは、針のむしろに座らせるようなものでしょう。おまけに、番組では安藤選手の順位を16位(実際は15位)と間違えて、福澤アナがおちゃらけて謝る始末。本人を前にして大失態です。
安藤選手のこの番組への出演はかなり前から決まっていたのかもしれませんが、こういう失礼な構成にせざるを得ないのなら、安藤選手を無理に出演させず他の企画をやるべきです。こういうマスコミの身勝手なやり方が少しずつ選手を傷つけていくのでしょう。苦労してメダルを獲得した選手のこれまでの奇跡を報じる際、決まってマスコミに対する葛藤が出てきます。こういう部分も決まって他人事のように報じられますが、映像をまとめたテレビ局も当事者の一人であるかもしれないことを忘れてはなりません。

荒川選手の威を借りて視聴率を稼ごうとするのは、地球が小惑星にぶつかるぐらいの確率でしかCMが放映されていないのに「テレビでお馴染み」と自慢するローカルな企業と同じ。TBSがテレビドラマに浅田(真央)選手の姉を出演させたのも、妹の威を借りて視聴率を稼ごうとしているようなもの。人気が高いものの引退後はなかなか表に出てこない荻原健司氏の身代わりとして引っ張り出された弟、次晴氏や当時、注目の割に露出度が低かった後藤真希、椎名林檎もメディアはそれぞれの弟や兄に焦点が引っ張り出されていますが、身代わりは身代わり。彼ら以外にも身代わりとして引っ張り出された人の多くは消えていきました。
AV女優にも過去、樹(いつき)まり子の引退をカバーすべく登場した樹(みき)まり子。飯島愛の後釜として登場した飯島恋、飯島夢。これらも使い捨てられるように消えていきました。今なお活躍している荻原次晴氏は、兄が国会議員で畑が違うという幸運もありますが、知名度やアスリートとしての成績はノルディックバカ(褒め言葉です)といってもいい兄とは比べ物になりませんから、自分なりのカラーを出すべく相当な苦労があったのではないでしょうか。

オリンピックが終わると、パラリンピックが始まります。オリンピックほど注目されないため、マスコミの扱いは極めて小さくなります。マスコミが扱わないために一般市民の注目度は低くなり、視聴率が稼げないとさらに報じなくなるという悪循環を繰り返しています。確かに、オリンピックに比べると地味ですが、ハンディキャップを背負った方々にとっては大きな目標です。マスコミ…特にテレビ局は、オリンピックでたった1個しかメダルが獲れなかった腹いせに、日本選手のメダルラッシュばかり報じるでしょうが、これだけでは全く無意味です。
パラリンピックは、競技が階級別に細分化され、場合によっては3人しか出場しない競技もあります。以前は再開にも銅メダルを与えていたのですが、それではおかしいと今では、そういうケースでは1位だけ、あるいは1、2位を表彰することになっているようです。また、出場する選手は比較的裕福な国に偏っている感が否めないのも事実です。この状況では日本選手がメダルを獲得する確率が高く、メダルラッシュばかり報じるのは全く無意味であることが分かります。金メダルを獲ったというのなら、その競技に何人出場したということを明らかにするのが筋でしょうし、むしろ結果を報じるよりも、一分でも、一秒でも長く、競技をしている選手の映像を流したり、一枚でも多く、競技をしている写真を掲載するのがマスコミの使命といえるでしょう。そうすることで、パラリンピックの注目度は向上し、ハンディキャップを背負った方々に「よし、自分も頑張ろう」と生きる力を与えることになるわけですから。

とはいっても、メダルラッシュに大騒ぎするんだろうなあ…。

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Comments

え…と… 本流ではない所に反応して申し訳ないのですが、若き頃、バイト先の放送局で雑誌を手にした報道マンと放送作家が私にこう言いました。「目をつぶって、口をちょっと開けて上向いて!」素直な私は言われるままに…「やっぱり似てる!」原悦子さんとか言うAV女優さんでした。名前は忘れましたが、もう1人AV女優さんの名を挙げられたこともあります。代役もしないまま、消え去ったワタクシでございます。私ゃどんな顔なんでぃ!確かにマスコミは信じられませんな~ 

Posted by: Ree | March 03, 2006 at 12:02 PM

心当たりがないので検索しましたが…ピンク映画の頃の女優ですかね?時代を感じます(謎)

Posted by: yuworldmaster | March 07, 2006 at 12:44 PM

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