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January 04, 2006

超長文・年末年始テレビ三昧

正月3が日が終わろうとしています。行く1月、逃げる2月、去る3月と今年もあっという間に月日が経つことでしょう。年末年始はテレビ三昧だったのですが、観たもので感想をいくつか。テレビネタはあちこちのブログでさんざん書かれていることでしょうが、少し観点を変えたものも踏まえて。

「紅白、視聴率42.9%」
今年の大晦日は紅白VS格闘技という構図になりましたが一応、紅白に軍配が上がったようです。多くのテレビドラマが20%を超えられないという時代の中で、視聴率50%を超えなければ紅白ではないという考えは捨て去ったほうがいいでしょう。そのなかで、今年の紅白は、他局を意識した「挑戦」という言葉があてはまるものだといえるでしょう。
1月2日には紅白の裏側を報じるものもありました。ここで分かったのですが、今年の紅白の製作統括は「石原真」…なるほど、そういうことだったのか。昔、石原氏に直接話を聞いたことがあります。その頃の意志が変わっていなければ、この人は民放との競争を意識して番組を作る人のはずです。石原氏は、「トップランナー」のスタート時のプロデユーサーだったはずです。さまざまな方面からゲストを迎える番組として注目を浴びた番組であり、バラエティには滅多に登場しないような人もゲストで出演しました。例えば、再放送を絶対にしないという条件で出演した織田裕二もその一人です。
トップランナーとは番組の雰囲気が違うのですが、石原氏は情熱大陸を常に意識していました。テレビ各局は確か、新聞のテレビ欄だか雑誌だかに間に合わせるように事前に番組の内容を公にすることになっているそうですが、NHK、つまりトップランナーは決まりに則って正直にゲストを発表するのに対し、TBS(毎日放送)は空欄にしたまま直前まで粘ることを批判していました。今回、紅白での曲順発表は前日まで行われませんでしたが、これも民放対策…比較的人気のない歌手が歌っている時間帯にCMをぶつけられたりとかいうことを防ぐために行ったとされています。
民放の顔とも言えるみのもんたを臆面もなく採用したり、氣志團のバックには明らかに裏番組…格闘技を題材としたキャラクターが踊っていたり。出演者ともども挑戦的な紅白だったといえます。ただし、この紅白についても「民放に迎合しすぎ」だとか「NHKらしさがない」という批判の声もありますが、様々な不祥事が噴出したNHKにとって、とりあえず変化するという姿勢は伺えました。ただし、NHK自身が思っているより、一般人は決して「NHKは変化した」とは思っていないはずですが。
みのもんたの司会で印象的だったのは、ラジオの実況席で「ラジオの紅白は、働く人のための紅白です」確かにその通りだと思いました。故郷で、家庭で紅白を楽しむ人がいる一方、初荷などという言葉は仕事なったように、その時も日本の道路を血液となって荷を運び続けるトラックの運転手がいる訳ですから。恐らく当のNHKが思っているほど、一般人にはみのもんた起用による効果はなかったと思いますが、見応えがあったことは確かです。
「私はNHKの異端児」「こんな人間でもNHKで生きていけるんだ」とは、数年前の石原氏の言葉。不祥事が明るみならず、相変わらず演歌中心の古臭い紅白が珍重されるNHKのままだったら、彼はどこかで小さな番組を作っているだけのプロデューサーだったのかもしれません。何故か「平時の羽田、乱世の小沢、大乱世の梶山」という言葉を思い浮かべました。
それにしてもモーニング娘。をはじめとするハロプロの沈没が印象的でした。よく分からんモビルスーツがはびこるガンダムシリーズを嘆く真のガンダム世代の人間の気分です。お前誰?っていうのが沢山。近藤や五十嵐弟の時代のキャプテンとでも表現できますか。

「日本レコード大賞視聴率10.0%」
もはや役割を終えた感もあるレコ大ですが、小室ファミリーが幅を利かせていた2000年ごろから「音楽業界はこれから斜陽の時代を迎える」と言われた通りの顛末です。浜崎あゆみは自らの身を案じるように最前線から一歩引きました。まるで長命の道を選んだように。あゆ時代(?)の数年間に対抗馬がいればよかったのですが、それ以前にアムロは結婚で自滅、アミーゴは事務所のゴタゴタで数年間在野に下っていましたから、一人横綱だけの大相撲のように超停滞時代に入り、コピーコントロールやレーベルゲートなど音楽ファンを犯人扱いするような音楽業界の愚行も音楽離れを加速したような気がします。
レコ大が倖田來未というのも、役者がいないのだなあという気がします。ここで何度も触れた通り、彼女がデビューシングルがコケて以来、再起に向けた動きを応援してきた僕ですが、キューティーハニーの頃から過度な露出路線に追いつけなくなり現在に至ります。歌唱力は高く評価していいとは思いますが、そこまで露出する必要があるのかと危惧しています。12週連続のシングルリリースといい、エイベックスも他にやることがないんだろうなあと思います。使い捨てにされないか、何だか心配です。

「格闘技20%下回る」
TBS、フジは恐らく、国民に「おせちもいいけどカレーもね」ならぬ「大晦日は格闘技」という習慣を植えつけたいことだと思いますが、素人目には何が違うのかがいまいち分からないK-1、プライドの視聴率はいずれも下回りました。曙VSボビーはともかく、飯を食いながら殴り合いを見るというのは一般視聴者には馴染まないのかなと思います。ファンにはたまらないカードもあったことと思いますが、こういうのも一種の宗教みたいなもので全国的に広がるかといえば疑問です。TVタックルも息切れ感がありました。紅白の路線転換が進めば、バ○の一つ覚えのように毎年同じ内容の「年忘れにっぽんの歌」がお年寄りを心を惹きつけるダークホースとなるかもしれません。
ちなみに、格闘技よりプロレスのほうが考えようによっては難しいんだそうです。プロレスはエンタテインメントですから、挑発されてもいかに怒らず、我を忘れることなく最後まで競技(場合によっては演技)が出来るかがポイントになります。K-1やプライドなどの格闘技は、ゴングが鳴れば相手を殺さんばかりに立ち向かえばいいわけですから、肉体的にはキツいと思いますが、プロレスのほうが高度だということが分かります。
プロレスは娯楽性が高く、子供が観た場合も暴力的な行動との因果関係は少ない、とどこかの専門家が言っていましたが、格闘技はこの見解に必ずしも当てはまらないような気もします。

「年の初めはさだまさし」
これ、なかなか面白かったです。巷で感じる年末のピリピリした雰囲気から一転、正月のだらりんとした感じが嫌いで「男はつらいよ」なんか放映されたら、ひょっとしたらこのまま死ぬんじゃないかという怠惰な気持ちになるのですが、生放送という緊迫感、普通の音楽番組だと絶対にやらない曲を歌ったり、さだ氏の持ち味であるトークの面白さが全面に引き出された番組でした。これこそ、毎年の習慣にしてほしいものだと思います。

「正月~クソ番組目立つ」
相変わらずお笑いタレントを使う安易な番組作りが目立ちました。昨年はほとんど雑用だったカンニング竹山が少し格上の扱いになったり、去年は超売れっ子だった波田陽区がギターを抱えていても歌わなかったり、それ以前のダンディ坂野の姿をほとんど見なくなったり。いつの間にかサングラスを取ったり、住谷という単語もタブーとなってしまったHGといい、盛者必衰の理をあらわしているようです。HGは無茶苦茶やっているようで実は器用で場の空気が読めるので生き残るような気もしますが。
最大のクソ番組は、出演者をホリプロで固めた1月2日のテレビ朝日系「細木数子が平成18年を緊急大予言!!アナタの将来を幸せにするSP」でした。肝心の話は細木氏に「他局でやる」と言われるナメられた展開の上に、同じ内容を繰り返しまくりやっとの思いで3時間引っ張る編集…視聴率を稼ぎたいのは分かりますが、最近はあたかも霊能力者のような振る舞いもみられる細木数子をここまで重用する意味があるのか?と怒りすら感じます。我々視聴者もなめられていることを忘れてはなりません。
その後、フジで放映されたクイズ・ミリオネアもそうでした。裏番組の里見八犬伝を潰すべく、渡哲也を引っ張り出して編集も引っ張りまくる…明らかにレベルの低い問題を出して、スタッフが総出で気を使いまくっている雰囲気がバレバレでした。渡哲也は確かに魅力はありますが、1000万円からドロップアウトして750万円を寄付に回す…行為は立派ですが、まるで台本が用意されているような周到な展開でした。個人的には面白ければ場合によってはヤラセもアリかなと思うのですが、この番組は面白くもなんともなくて、最低でした。
友人として応援席に座っていることに渡哲也が明らかに戸惑いの表情を見せていた細木数子が、みのもんたに交通遺児の団体に金を寄付すれば手術が成功するだの、胡散臭さ満点で番組をかき混ぜていたのを見ると、もうこの人はいいでしょ?と言いたくなります。占いは統計によって結論が出されるものですが、この人の行動はそれを超えています。巨万の富を蓄え、芸能界に信奉者が多く、元夫が裏社会に通じる(ヤクザではない)人だったからかは分かりませんが、テレビ局が腫れ物を触るように彼女を厚遇したりするのを見ると、他にやる番組はないの?と思いたくもなります。本気で社会に牙をむくようなキャラクターがいないので存在意義はあるとは思いますが、彼女は万人ウケするような当たり前のことを言っているだけなのですよ。いい加減、この人を神格化するのはもうやめませんか?

「子供は大人になりたいんだから」
「志村・鶴瓶のあぶない交遊録」という番組の1コーナー、中村獅童との対談で出た言葉でした。志村けん「子供に迎合しようとすると子供は絶対笑わない。子供は大人になりたいんだから、自分が面白いと思うことをやらないとダメだ」これを聞いた鶴瓶「今、すごいこといったでー」
なるほどなあ、と思いました。よく子供の視点といいますが、早く大人になりたいと思っている子供にとってはバカにするなと思うのも当たり前。医者がお年寄りに「おばあちゃん、だめだよー」と子供をあやすような口を利くのも同じ。宮沢賢治の童話を子供の童話として評価しようとするのと同じ。
ちなみに獅童という名前が洒落ていると言っていた出演者ですが、先に改名した行事の「木村一童」は自ら現代風な雰囲気も取り入れて改名したとのことですが、≒獅童とイメージされてしまうことで既に失敗。たまごっちにあやかって「たまごっちタクシー」と名付けたタクシー会社ぐらい安易な感じです。この会社、たまごっちが商標にひっかかって「ひよこっち」という中途半端な名前にしましたが。

「強豪という悲しい響き」
箱根駅伝は、亜細亜大学が初の総合優勝を果たしました。駅伝やラグビーなどのスポーツは、金をかけて選手を集めれば手っ取り早く強くなるわけで、その金の掛け具合が最近の大学の強さの度合いとなっているといっても過言ではないでしょう。一時期早稲田が強かったのも同じ。同じ条件だと有名な大学に入るのは当たり前ですが、最近は他の大学も良い選手を獲得できるのをみると、さまざまな面でそれ以上の条件が提示されたり、入学する選手達がメリットを感じて入学しているともいえます。
例えば、大学の付属高校からエスカレータに乗らず他の大学に進学した選手がいたりとか、不必要に外国人選手が多かったりとかいうのもバロメータの一つといえます。少子化の時代、大学の知名度向上が生き残りに際して大きな課題となりますから。
ちなみに、どんなに下位を走っていても定期的に「強豪」早稲田の動静が中継されるのは、知名度の高さというのもありますが、テレビ関係者に早大卒が多いことも理由のひとつとされています。今年は明治も出ていましたが、6大学出身者の親近感という超個人的な思惑も含め、母校を愛するという素晴らしい配慮で公共の電波が消費される訳です。それ以前にアナウンサーは出場している大学の名前ぐらい正確に伝えて欲しいものですが。「順天大学」「大東大学」「城西文化大学」一応常連校なのにこれはあまりにもお粗末でしょう?
ちなみに、関東地方以外の陸上関係者は冷ややかな目でみる人が多いのも箱根駅伝の特徴です。所詮内輪ウケですから。全日本など全国の大学が出場する駅伝でも箱根組は上位に食い込むので日テレが誇張する「大学駅伝最高峰の闘い」であるとは言えますが、この閉鎖的なイベントのお陰で実力のある選手が関東に偏ってしまい、長距離男子の全国レベルの向上を妨げている可能性があるといえるかもしれません。関東の大学だけに限定することはないのに。「首都圏」の山梨学院も入っているわけですから。

良くも悪くも大味の番組が目立つ2005-2006でした。
yukigeshiki

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