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November 26, 2005

パンダ

先日、黒田さん夫妻が新宿御苑を散歩しました。散歩しただけでマスコミが追い回したりするのは滑稽で、まるで動物を追いかけるようにこの夫婦を報じるのにも疑問を感じます。結婚式当日は、テレビでも「幸せそうな笑顔ですねー」などとおべんちゃらを並べ、心から祝おうとするコメンテーターばかりでしたが、本心でそう思っているのか、本当はどうでもいいと思っているのではないのか、と疑いたくもなります。紀宮様もただの人になりました。そっとしてあげればいいじゃないですか。パンダじゃないのですから。

さて、皇位継承問題について、有識者会議において、第一子優先とする報告がなされました。そもそも有識者という定義そのものがあやふやです。様々な会議で有識者と位置づけられる学者と言う人種はかなりいい加減な立場で、現場経験などろくすっぽないのに、机の上で勉強したようなことを頭でっかちに述べる輩が多いような気がします。家で本を呼んでいるだけで選挙活動もせずに次々と選挙を勝ち抜いてきた青島幸男に似ています。
報告書に記された「社会の変化に対応しながら、多くの国民が支持する象徴天皇制の安定的継続を可能にするうえで大きな意義を有する」「女性の社会進出も進み、性別による固定的な役割分担意識が弱まる傾向にある。積極的に受け入れ、支持する素地が形成されている」という部分は、完全な形では絶対に存在し得ない男女平等の世の中を追い求める夢物語を描いているようなものです。少なくとも就労の場では、あれだけ機会均等をうたいながら、男女平等になっているかといえば疑問です。最も問題なのは、女性自身(雑誌ではない)が①男と対等にバリバリ働く②仕事は腰掛け程度でやがては家庭に入りたいという2つの相反する思考をそれぞれが持っているということでしょう。
教育が変わればそういうものも払拭できるという考えもありますが、動物の多くはメスが子育てをするということを踏まえると、完全な男女平等というものは極めて難しいといえます。ただ、男性と真っ向に仕事をしたいと言う女性には、参画の場を与えるべきだと思いますが。
報告書は、絵に描いた巨大な餅、はっきりとした根拠のない世論の追い風を受けようとしているかのようです。平等な世の中を追い求める一方、小さな女の子に大の大人が無茶苦茶な敬語を使って崇め奉るような構図を子供達にどのように説明しようというのでしょうか。支離滅裂です。

この問題は、「愛子様を将来天皇にしたい」ということが発端となったといっても過言ではありません。皇太子と雅子様の間に男子がいたならば、このような理論は起きなかったことでしょう。前にもここで述べましたが、だったら例外として認めればいいと思います。例外が前例となって将来、同じような問題になったときも窮地を切り抜けられることでしょう。
この報告書には、それ以外にも問題がありそうです。女性皇族を結婚後も皇族として残すということは、際限なく皇室を増やすと言うことになります。今の皇族は、未成年…つまり小学生のガキんちょにも300万円ぐらいの金が支払われています。これだけでも驚きですが、この報告書どおり皇位継承問題が進められると、女性皇族と結婚した相手にも皇族の半分の金が支払われます。これが中小企業の役員報酬に匹敵する1,500万円。その子にはまた、200万円以上の金が支払われます。ニートは気の毒です。
それでも予算としては、社会保険庁など官庁がスッた金に比べれば微々たるものですが、過剰に皇族を増やして、何の意味があるのでしょうか。ここにも形ばかりの男女平等という偽善の匂いがプンプンとしてきます。日本では天皇が国家の省庁であるように、日本人の多くは、天皇や皇族を崇め奉ります。天皇とはかなり遠い皇族でも大歓迎しますし、旧皇族の末裔とか、天皇の隠し子という言葉にコロッと騙されて金をむしりとられる詐欺事件は未だに後を絶ちません。それだけ皇族と言うものは品位が高いのです。
皇族の人数を増やすと言うことは、希少価値をなくすということでもあり、人数が増えるということでその中に犯罪者が出てきたりするというリスクも発生します。今までの制度では、女性皇族は臣籍降下し、男性の皇族しか残りません。皇族と言うのは、無菌状態で育てられますから、事件を起こすリスクは格段に低いと言えます。結婚する相手も同じように無菌に近い状態で育てられたような女性ばかりですから、妃殿下になっても事件を起こす可能性は低いと思います。
ただ、女性皇族と結婚する男性がそうとは限りません。どう考えても男女が同じように育つわけがないので、女性皇族が結婚して新たに皇族となった相手や、その子供たち、その子供が結婚した相手と連綿と続くなかで凶悪事件を起こしたりする輩も出てくるかもしれません。皇族に関わる男性の全部が全部、黒田さんのように草を食んで生きているようなタイプではないのですから。
「育ちが良い、悪い」という言葉は大嫌いなのですが、一般的に育ちが良いとされる子息令嬢は、本人の教育水準よりもむしろ「悪いことは出来ないな」という周囲のプレッシャーによるものが多いといえるでしょう。その部分が薄まれば、犯罪を起こすリスクが高まります。まあ、このことは、危惧に終わるだけかもしれませんが。
それ以上に問題なのは、身近に存在する「離婚」というものです。世間一般でも当たり前に存在するこの問題が、皇族が増えるということでリスクが高まるといえるでしょう。この問題が起こった時、国民が理解するかどうかが、皇族の拡大政策に対するポイントだといえるでしょう。これまではこの妾を囲ったりとかいう方法もあったでしょうが、さすがにこれから先はそうもいきません。現在の社会情勢を配慮するならば、この有識者連中、そして女性の皇位継承に手放しで喜ぶ一部の市民がやがて訪れる可能性が高い「皇族の離婚」という問題について、真摯に受け止める用意があるのか、そこを聞いてみたいものです。近所のヤリ手ババアのようにパズルのように結婚だけさせといて、いかなる問題があろうと離婚を許さないというのでは意味がありません。
皇族は動物園のパンダではないのですから。

ところで、旧宮家の皇籍復帰の問題も出て来ています。さすがに実現は難しそうですが、竹田宮の末裔としてちょくちょくテレビに登場し、タイミング良く本まで出版する竹田恒泰なる人物は、僕の記憶だと数年前に怪しいガソリン添加剤を売ろうとしていたような気がするのですが、これは気のせいでしょうか。どうやらプロフィールからは抹消されているようですが。数年ぶりにテレビを見て、学者のように振舞っているのでびっくりしました。祖父も父もご立派な方なのですが。やりたいことが何でも出来るというのは、うらやましいことですね。
karasumori

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