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November 20, 2005

なすりあい

建築士が耐震強度の偽造を行った「事件」があちこちで波紋を呼んでいます。反省の色無しの生え際が気になる建築士を取り囲み「反省していますか?」とか正義の味方ばりに問い詰めるマスコミ陣。大人数で押し寄せているのに、各メディアが特ダネのように取り上げるのが妙です。徒競走で手を繋いでゴールするいかれた運動会のようです。こどもたちは「僕、一番になったよ」と大騒ぎ。
「偽造」をめぐっては、件のそもそも規制緩和を行った国の責任だとか、自治体や審査を請け負った企業の責任だとか、議論が渦巻いています。一般紙には、審査を民間に委託できるようにした国の責任を問う意見もありますが、そういうことを未然に防げるよう問題提起を続けていくのがあなたたち巨大メディアの仕事ではないか、とも思えてきます。後になって後ろから石を投げつけるような意見が目立ちますし。
年金制度や消費税増税などの問題もさることながら、もっと議論が必要な障害者自立支援法についても生煮えのまま施行されようとしています。来年4月以降、どういう問題が起こるかわかっているはずなのに、メディアのトーンはちぐはぐ。同じ会社でも激しく制度の欠点を追求してみたかと思えば、一方で別の意見を述べたり、ダンマリを決め込んだり。外側から厚生労働省を批判しても、同じ会社の社員が記者クラブの中にいるわけですから、過激な取材はやりにくくなります。政治に対する批判も同じです。
まあ、世論を巻き込むような大問題が起きたら、どうせ事後調整で社会提起みたいなことをやるんでしょうけど。

さて、先日、ガンダム展に行ってきました。上野の森美術館で12月25日まで行われています。
公式サイトはここですが、こちらの取材でほとんど説明されています。入場料1300円。いつものように上野駅で前売券が売られていれば恐らく100円引き。僕は金券ショップで買ったので900円ですが、内容を知っていれば300円でも行かなかったでしょう。
中の展示は、若手アーティストによるファーストガンダムをモチーフにした「芸術」ですが、学芸会のようなノリの作品で1000円以上の金を取ることに少し疑問を感じました。そもそもコンセプトが学芸会のようなものなので仕方がないかもしれませんが。恐らく、音声ガイドを利用しないと寒めのパロディのような意味の分からない展示物群を素通りしてしまうことでしょう。ガンダムバズーカ型の筆は面白かったのですが、ワンワンスタイルの巨大セイラ・マスも意味分からず。少ない展示の祭儀には、これまた学芸会のようなノリでガンダムクッキーやTシャツが販売されています。そして、ここにあるのが唯一ともいえる目玉、限定プラモデルです。しかも144分の1で1260円。お一人様5個というのは、恐らくそれだけオークションに横流しする輩が多いということなのでしょう。
ちなみにオークションサイトでは、1500円程度で落札されています。ちょうど今、ヤフーオークションで出品している方は典型で5個全てが同じ値段で落札された場合、(1500-1260)×5=1200円。正規の入場料が1300円ですから、あまり効率が良くないですね。先日発売されたガンダムの雑誌だかの付録についていた初期バージョンのガンダムのブラモデル(144分の1)でも感じたのですが、ガンプラの中で人気の低いガンダムだけを復刻あるいは商品化することに「ガンダム世代の人が企画したものじゃないな」と思うのは僕だけでしょうか。
そういう僕も限定品ガンプラを一個だけ買って帰りました。そのうち作るでしょう。「初日は会場前に長蛇の列」「今も会場前に数人が待っている」「半日は楽しめる」などという評判と実際に行って感じた印象があまりに違いすぎるイベントでした。「感動しました」「面白かったです」と観客のコメントだけを流して集客しようとするクソ映画の宣伝のようです。
ところで封切前に既に暗雲がたれこめている「SAYURI」は、いったいどういう宣伝の仕方をするんだろうなと思いましたが、最近のCMを観ると完全にイメージ戦略に走っていますね。囲炉裏端で草履をはいたまま飯を食っているような映画を映画ファンはどのように評価するのか、映画の内容以上に気になるところです。
gundam

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