« 真の偽善者 | Main | 小当たり »

September 23, 2005

リストラ

ダイエー創業者、の中内功氏が亡くなりました。一代で巨大企業グループを築きましたが、拡大戦略の一方、バブル崩壊や阪神大震災を期に経営が悪化しました。晩年は失敗者のレッテルを貼られてしまいましたが、ダイエーから身を引く時に「悪人」であるかのような評価をされてしまうのは疑問に思っていました。今は三菱商事の傘下にあるローソンや、福岡市民、県民、九州人に希望を与えたソフトバンクホークスは、もとはダイエーが産み出したもの。ダイエーが残した多くの爪あとは、中内氏の功績とともに後世まで語り継がれることでしょう。
企業の損失を補填するために私財を投げ打つ点は、私財にしがみついていたそごう元会長の水島広雄氏とは一線を画すべきだと思います。同じくそごうを巨大企業に成長させたという点では評価されるべきかもしれませんが。「日本の顔」として君臨する裏で堤家の家訓にしがみついていた堤義明氏は、彼の境遇を考えると同情する点もありますが、経営者としては論外です。

日本のテレビでは、何故かアメリカのハリケーン「リタ」の襲来をさかんに報じています。勢力を弱めたハリケーンを追い掛け回すさまは、「あの被害をもう一度」と期待しているかのようにも思えてきます。カトリーナによる爪あとも未だ大きく、被害の拡大が懸念されていますが、日本に迫りつつある台風にも注意を促すような報道をしてもらいたいものです。最近の台風に関する報道をみると、地方に向かう巨大な強い台風より、首都圏など都市部を襲う豆台風を熱心に報道する傾向にあるような気もしますが、こうしたムラが、被害を拡大する要因の一つとなっているかもしれないことを肝に銘じるべきでしょう。

さて、NHKが打ち出した新生プランが反響を呼んでいます。内容は、職員の1割削減というものから、受信料の不払いに対し法的措置を辞さないという強硬なものです。人員削減は1200人ともいわれていますが、きちんと削減されているか、NHK本体ではなく、グループの総数をチェックする必要があるでしょう。NHK本体は非営利ですが、周辺には営利の企業であるNHKエンタープライズ、NHKエデュケーショナルなどがあります。教育番組の各種テキストや来年春に打ち切られるプロジェクトⅩ、おばさまを供覧させた冬のソナタのDVD発売などで莫大な(多分)収益をあげた企業です。
NHK本体からリストラされた職員が、これらの企業に「天下り」しないか、きちんとチェックする必要があるでしょう。もし、天下りの理由を「適材適所」と説明しようものなら、いぜんとして天下りにユルユルな官僚と何の変わりもありません。
一方で民間企業のリストラは強硬なものが多く、SONYが打ち出した1万人削減は厳しいものになるでしょう。部門の独自性を尊重するあまり、商品の種類が膨れ上がり、ネットワークウォークマンに関しても、別の部署で似たような商品を出してしまい、市場で食い合ってしまうという単純ミスとも思える失敗もありました。何より、グローバルスタンダードが進む中で「SONY製品にしか使えない」というものが多すぎたことがSONY墜落の要因の一つだったのかもしれません。MDこそ他社が追随してきましたが、メモリースティックは記憶媒体のその他大勢の一つとして開発、現在では優勢ですが消費者の混乱を招いたことは否めません。
僕が使っているVAIOも、周囲をSONY製品で固めれば使いやすいですが、余所者の製品を持っていると極めて使いづらいという欠点もあります。レーベルゲートCDの導入・撤退、マイナーなATRAC3だけだったネットワークウォークマンはMP3が使えるようになるなど譲歩の動きもありますが、遅きに失した感もあります。かつては人気の理由の一つだったデザイン性にもムラがあるような気もしますし。
双方のリストラ、動向を注目したいものです。
butasan

|

« 真の偽善者 | Main | 小当たり »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49725/6073823

Listed below are links to weblogs that reference リストラ:

» 米ハリケーン・リタ襲来 [芸能&スポーツ瓦版]
米に23日またもハリケーンが襲来すると言う ニュースが毎日やっているが名前はリタらしい 名前だけ聞いたら米にたくさん居そうな名前だけど カトリーナより強い威力らしいからまた被害が たくさんでるだろうから心配だである ... [Read More]

Tracked on September 23, 2005 at 02:39 PM

« 真の偽善者 | Main | 小当たり »