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September 20, 2005

真の偽善者

自民党議員らによる定率減税の全廃をほのめかす発言が相次いでいます。ほら、いわんこっちゃない。彼らは口を滑らせたのではなく、確信犯で言っているのです。例えば「小泉さんがかわいそうだから」と比例で自民党に入れてしまった主婦層の人々(こういう人が多かったようです)が「増税?話が違うじゃない」とボヤいても後の祭り。
既に見直すつもりも全くないエセ年金改革や詐欺まがいの財政改革はどんどん進んでいて、給料や各種の税金もじわじわと上がっています。文字通り真綿で首をしめられて「あー、気持ちいいねー」と思いながら意識が遠のいたり、火のついたでっかい鍋の中に落とされて「いい湯だねー」と和んでいるうちに死んでしまうような状況です。一般市民が気付かないのは当たり前。気付かないように金をむしりとる政策なのですから。
小泉内閣の間は消費税を上げないとは言っていても、肝心の小泉さんは国債30兆円枠の公約を破っても「たいしたことはない」と一蹴した人ですから当てになりませんし、一度は総理大臣を辞して、老兵を一人挟んでまた再登板すれば、消費税引き上げの根拠も成立します。あとは、役人と政治家が過去の過ちをチャラにして、好き勝手に出来る地盤が整います。

先日、各省庁の18年度予算の概算要求が提出されました。毎年のことですが、見ていて「これでは国が滅びるなあ」とつくづく思います。例えば数年前に「意味がない」と財務省が認めなかった予算も、翌年にはまた名前を変えて計上され、認められることがあります。一般市民にとっては本当にどうでもいいことに使われるような予算も担当する課にとってはそれが「仕事」ですから、、血眼になって獲得しようとします。場合によっては金を使って審議会や検討会を開いて「これは国民にとって重要な問題だ」という報告をまとめ、予算の根拠にすることもあります。その会に集める国民も政府サイドのシンパばかりですから、結果もクソもない出来レース。道路公団民営化で猪瀬さんが楯突いているようなケースは極めて稀です。
手っ取り早く予算を削減するには、役所と担当する部署の数を減らすのが効果的だと思います。役人の仕事の負担が増すとの見方もありますが、面倒くさい仕事の多くは外郭団体にやらせているのですから中央官庁自体の負担が著しく増加するとは考えられません。以前、公益法人改革という言葉が新聞などを賑わせました。その後、結果的にいくつ減ったかはほとんど報じられていませんが、独立行政法人という中途半端な役所(厳密には役所ではないらしい)を入れるとそう変わっていないことが分かります。公益法人を含めその団体の多くが独立採算なんか出来っこないわけですから、そこを養う予算も必要になってくるわけです。その周囲にある業界団体や企業の多くも天下り官僚を引き受ける現状にあります。企業はもちろん、これらの団体の運営予算は加盟する企業の持ち出しが中心ですが、例えば国の事業を引き受けた際の事務経費は税金で賄われますし、企業や団体の金も元を辿れば国民相手に商売をしてきた利益とみることが出来ます。天下り官庁の中には真面目に働く人も多いはずですが、何の仕事もせず高給をむしりとり、高額な退職金をかき集めながら点々とするような連中のために高い商品を買わされるような状況ならば、頭にも来ます。
省庁の担当部署単位の数千万円単位のこまごまとした予算も集まれば膨大なものになりますし、外郭団体を養う予算はボーナスクイズみたいなもので、団体によっては莫大なものになります。重要な仕事をするような国にとって不可欠な団体も多いのでしょうが、仕事内容がかぶっているような団体の中には「勲章の数が減る」などと下らない理由で統合に抵抗するケースもあると聞いたことがあります。こんなバカバカしい理由がまかりとおって出費が抑えられないわけですから、国は滅びます。
予算は年末ごろまでに財務省が内示が出し、国会を通過し成立します。その前段階で「復活折衝」というものがあります。認められなかったうちでどうしても必要な予算は、ここで省庁間で交渉が行われる訳です。テレビでよく報じられるシーンは、大臣同士がニコニコしながら「宜しく頼むよ」というものですが、復活したからといってどこかが削られる訳でもなく、ボンクラ息子が金持ち親爺に「もっと小遣いくれよ」と金をせびっているようなもの。その親爺も借金まみれで贅沢し放題なのですから、考えてみれば恐ろしい状況です。

ところで、先週土曜日に2度目の万博に行ってまいりました。思い起こせば半年前、確か2~3万人程度のプレスプレビューで「多いな」とボヤいていた僕ですが、この日は22万人が会場を訪れ、恐ろしいことになっていました。翌日は初の入場制限。これでは予約つきの入場券がネットオークションでバカみたいな値段で落札されるわけです。本当に余った券を売るのは別として、予約開始時に複数のパソコンから回線がパンクするぐらいアクセスを繰り返して予約を確保し出品しまくっているのはニートかデイトレの連中に違いないと思うのですが。サイバーダフ屋。
愛知万博ではさまざまな所で人々の私利私欲を垣間見ました。隙間があればするすると割り込んでいくおばちゃん連中。ぶつかっても決して謝らないおっさんたち。とくにおばちゃん連中は、会場スタッフには「おはようございまーす♪」と明るい声を掛けながら平気で割り込みを続け、それでいて逆に割り込みに逢うと鬼の形相で睨む…真の偽善者を久々に見ました。列強が中国をせっせと植民地にしていた頃のアメリカのようです。関東と関西の中間地点である愛知での万博です。恐らく、電車の乗り降りに代表されるように、割り込み文化が根強い関西圏の客に引っ張られ、人間本来の性悪な部分が出て、会場全体が殺傷事件が起きない程度の無法地帯に化したのでしょう(偏見?)
一方、ルールやマナーで縛り付けられて極力人とのコミュニケーションを避けようとする関東圏の人間は真逆の性質を持ち合わせていますが、コミュニケーションをとれないぶん、自分の行動が不利だと分かると相手に交渉するまでもなく周囲の行動に追随してしまう傾向にあるようです。電車ではきちんと並んでいるくせに、人身事故などによる振替輸送や、先日の地震のときの運転再開時には、鬼気迫る「オレ、オレ」状態になっていました。
ということで人の観察に徹してそれなりに楽しめた「万博完了ルポ」は、DiaryXXXPlusにて近日更新予定!
banpaki

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