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July 09, 2005

度が過ぎる

ロンドンで同時多発テロが発生しました。それを受けて日本でも鉄道を中心に警察官、警備員の人数が一気に増加しました。五輪誘致に沸くなかで、やはり油断大敵という言葉が浮かびます。ニューヨークの同時多発テロから数年、日本ではテロに対する警戒が緩んでいたのは確かですが、それで「危機管理が足りない」と批判したところで、何の意味があるかは分かりません。人間はそんなに緊張感を持続させることが出来ませんから。
付け焼刃で一気に警備員が増加しましたが、通常、ド新人を養成するには30時間、日数にして3~4日かかります。わずか1日でこんなに増やせるはずはありませんので、どこかの警備が手薄になっているか、警備業法に基づく新任教育が無視されているかのどちらかということになります。
不審物対策でスケルトンゴミ箱を作った鉄道会社もありますが、今回の件で撤去されたようです。だったら、いったい何のためにそんなゴミ箱を作ったんだか。もとより、ニューヨーク同時多発テロを契機にゴミ箱を撤去し、そのまま継続している鉄道会社がいかに多いことか。それでも爆弾を仕掛けられるような死角はあちこちにあるわけですから、ゴミ箱の撤去は便乗であるとしか思えなかったりします。鉄道会社のとっては経費節減にもなりますが、一方で乗客に対しては怠慢、傲慢のように思えてきます。

今回は数日前に更新予定だったものを掲載します。

JR東日本の運転士が、乗務中に20回以上も携帯メールを行い、懲戒解雇されていることが分かりました。この会社ではなかったと思いますが、かつて不倫相手に新幹線の運転席からの風景を携帯電話で撮影して送っていたツワモノの運転士もいましたね。
乗客にバレバレなぐらい20回以上もメールを送信するというのも度が過ぎていますが、懲戒解雇というのも凄いです。確かに安全を脅かす可能性のある大きな問題ですが、こういう対応をするのは、ひょっとしたら常習犯なのかもしれません(後に常習犯と把握)
さて、マスコミでは、JR東日本の大塚社長がこの件について「公表する必要はない」旨の発言をしたことを「否定的に」扱っています。「否定的に」というのは、マスコミが主体的に大塚社長を批判していないので。
企業には説明責任というのがありますが、個人的には、例えば生命をおびやかすような重大な件はともかく、本来はマスコミなどがつっついた件については、包み隠さず説明するものだと思います。
それを、マスコミは、あれこれいちいち説明する義務があるといわんばかりに傲慢な態度をとりますが、仮にいちいち報告したとして、それを逐一報じてくれるかといえば、そうではありません。重大なものはともかく、面白おかしいもの、視聴率や部数など数字を取れるものを優先してしまいます。
大塚社長の発言に面と向かって批判しない姿勢に、先生(この場合は一般市民)にチクる風紀委員のような姿が浮かびます。「ああ、こんなこと言っちゃった、しーらない」と言っているかのよう。ましてや「JR福知山線の事故から7日後のことでした」という表現は、何の意味があるのでしょうか。その頃、当人達は毎日のようにオーバーランとその距離ばかり追いかけながら一喜一憂していたくせに。
運転士の行動、JR東日本の処分、マスコミの対応のいずれもが度が過ぎているような気がします。
nobipanda

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Comments

ロンドン地下鉄テロと、営団の気になる「駅ナンバリング」。小泉もますますブッシュのポチ状態だし、、。
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2005/07/post_a850.html

書きました。

Posted by: SOBA | July 09, 2005 at 10:22 AM

確かにそうですね。
駅名ナンバリングは、記号として捉えることが出来るので、誰にでも把握できます。
悪用されないことを祈るばかりです。

Posted by: yuworldmaster | July 10, 2005 at 09:15 AM

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