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June 06, 2005

昇華/消化

語感の極めて悪いクール・ビズ、政官財がやけくそになってPRしているせいか、目にする機会は増えましたが、要は着こなしているかどうかなんですね。特に政治家のクール・ビズがひどい。どこかだらしなさが残る感じがする一方、日曜日のおじさんほどだらしなくはないので、クール・ビズ(土曜日のおじさんルック)つまり、「半ドンルック」とでも名づけましょうか。ズズズと詰まる語感は最悪ですから。
昨日のテレビでメトロセクシャルなんちゅうのも紹介されていました。あれは一種のアンチエイジングといえますが、なかなかカッコいいなあと思ったビジネスマンも早い話が社会人デビューの一種だと分かり少しがっかりしました。これも着こなしです。かっこよく着こなしているおっさんもいれば、そうでない人もいる。金をかければある程度のレベルにはなりますが。これが、センスと感性の違いなのでしょうか。

さて、電車男が封切られました。舞台となった2ちゃんねるの現在の反応はさまざま。あちこちの板に飛び火しているため「総じて面白いといっている」「反応は良くない」など全体の傾向を掴むのは難しいようです。前売券を買い、今週末あたりに観に行く予定ですが、その前にひとこと。

2ちゃんねるにある日突然登場し、いわゆるアキバ系の人々に支えられながら、エルメス子さんと結ばれた電車男は、その顛末を単行本にしたことで「昇華」しました。どんな男にもチャンスがある。そう勇気付けられた男性も多いはずです。その後も波紋を呼び、ついに映画化、テレビドラマ化も決定しました。
ただ、疑問に残るのは、電車男と同様に重要なキャストである、掲示板の住人はどう思っているのか、と。劇場版で電車男を演じる山田孝之はいわゆるイケメン、テレビドラマで演じるのはチビノリダー、伊藤淳史でともにキモオタ君とは程遠い男性。ぬぁんと舞台では武田真治という顛末。彼らがアキバ系のファッションを無理に着こなしてキモオタ君を演じるのは「彼らをバカにしてんじゃねーの?」と思えるぐらい失礼な感じがします。
電車男をおもしろおかしく商品化していくのは、人知れずせっかく咲いた野の花を大人が勝手に摘み取り、部屋に飾って枯れたらポイッと捨てるようなものです。きっと、当事者の方々で映画やテレビドラマを観て「ああ、俺も頑張ろう」と気持ちを昇華させる人は少ないのかもしれません。
たいがいの映画やテレビドラマは、より多くの人々が楽しみ、共感を呼ぶことが大前提となりますので、仕方がありませんが、こういう話こそ、簡単に映画やテレビドラマで消化してもらいたくないのは僕だけでしょうか。人は、珍しいものに好奇心を寄せるもの。アキバ系キモオタ君がクローズアップされているようですが、どうも一般庶民は一歩離れて見ている感が強く、まるで檻の外で動物でも見ているかのような雰囲気です。レッサーパンダでも見るかのように。電車男のキャストが「きっかけは~」なんて楽しそうにやっているのを見ると、何でも使い捨てなのだなと心なしか寂しくなってしまいます。
テレビドラマはエルメス子さんが主役と言う変化球です。好評なら骨の髄までしゃぶるように映画やテレビドラマで「電車男2」なんていうのも出てくるかもしれません。大人の世界っていやらしいものですね。

nenneko

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