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June 12, 2005

マナーの根拠

昨日、テレビでエスカレーターの駆け上がりの是非について取り上げられていましたね。過去の日記で取り上げたことを懐かしく思いました。番組によると、1990年代に大阪で地下鉄などで「左側空け」を呼びかけ、その後90年代半ばに東京に浸透、自動車の走行方法に合わせたのか、何故か「右側明け」が定着して現在に至ったようです。ただ、エスカレーターは今も昔もやはり駆け上がりに耐える構造になっていないことに変わりはありません。

番組では、東京のサラリーマンは、右側を空けないことを「マナー違反」と言っていましたが、使い方に誤りがあるように思いました。タバコとか、割り込みとか、明らかに相手の迷惑をかけるような行為をマナー違反というべきであって、本来、立ち止まるべきエスカレーターで立ち止まることは当然の行為といえるでしょう。つまり、相手に「負」の影響を与えるか否かがマナー違反の規準といえます、。エスカレーターの場合は、駆け上がる側の「駆け上がる」という欲望を満たすための行動であって、その行為によって、無理に歩かなければならなかったり、よけなければならなかったり、身体と身体がぶつかったりと立ち止まっている人が迷惑を受けるわけです。

例えば、歩きタバコは、タバコの吸う側の欲望を満たす行為ですが、これによって周囲の人々は受動喫煙などの迷惑をこうむります。この場合は、吸う側が「そんなに嫌な顔をしたり、小走りに逃げたりするのは、不愉快だ。ルール違反じゃないか」と逆ギレする人は、まずいないでしょう。エスカレータで右空けしないことを「マナー違反」ということは、この論理に通じるものがあるように思います。

世の中、根拠のないものを「当然のことだ」と主張する人があまりにも多いことが分かります。マナーとかルールを主張する場合は、根拠がどこにあるかを考えてから行動するべきでしょう。根拠もないのに「100円札はもう使えない」とか、かつて「リングプルを集めれば、車椅子と交換してもらえる」とかいう話を自信満々に話をしたりするように(わざわわリングプルを集めるのなら、アルミ缶を集めて車椅子と等価交換すればいい)。昔、スウォッチを「将来値段が上がる」と踊らされて集めた人はいませんか?これもコレクターの裾野が意外に狭いことや、デザインのバリエーションが多すぎることを考えれば、猫も杓子も値段が上がるなどということは夢幻であるということが分かります。

世の中、ルールやマナーがないと成り立たない部分も多いです。これらが何を根拠に、どのように成立しているのか、あらためて考えてみると新しい発見があるかもしれません。

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