« April 2005 | Main | June 2005 »

May 31, 2005

ミリオンダラー・ベイビー

CinemaX第40回。

ミリオンダラー・ベイビー
監督:クリント・イーストウッド
製作総指揮:ロバート・ロレンツ 、ゲイリー・ルチェッシ
原作:F・X・トゥール
脚本:ポール・ハギス
音楽:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド 、ヒラリー・スワンク 、モーガン・フリーマンほか
上映時間133分
(公式サイトはこちら

「普通なら…」

主演女優、助演男優、監督、作品賞などアカデミー賞を総なめ…ではないものの、最も話題になった映画です。
クリント・イーストウッド、モーガン・フリーマン爺の渋い演技が光ると前評判も高い。果たして噂どおりの映画かどうか、チェックしてみましょう。

まず、気になるのは観客の年齢層の高さです。ちょうどミリオン…向かいの劇場でZガンダムをやっていて、子供たちが駆け込んでいくのが見えたのでなおさら年齢層が高く感じるのかもしれません。ところでZガンダムは、ファーストガンダム以上にテレビ版を観ないと話が分かりにくいはず…ただ、駆け込む子供たちは、当時は精子はおろか細胞一つこの世に存在せず、場合によっては前世で杖をつきながらゲートボール場に通っていたのではないかと思えるほどガンダム世代に絡んでいないガキども…3部作になるというZガンダム、気になりますが、敵味方がややこしい設定はもう一度観るほどの気は起こらなかったりします。

さて、ミリオン…は冒頭から古き良きアメリカ映画の雰囲気をプンプンとさせています。新発売の酢こんぶのよう。登場人物の生活臭もプンプンと臭ってきます。まるで大人の赤ん坊のような映画は、現在の派手なハリウッド映画に比べれば時流に全く乗っていないといえますが、逆にそれが目新しい。ただ、その目新しさだけに注目して金を出す人がいたかは疑問です。きっと、クリント・イーストウッドなど著名人が監督をしなければ実現しなかった映画でしょうし、本人を含めて演技力のある俳優を集めることは出来なかったでしょう。例えば悪いですが、出来不出来に関係なく、国会議員の先生方が積極的に購入し、周囲の人に売りつけて「売れる」イコール「面白い」に発展しそうな森前首相の絵本のようです。内容いかんではなく、作った人に左右されるということですが。たぶん、ジブリでトイレット博士をやっても「教育にいい」とか「名作だ」と評価されるような感じです…説明になっていませんね。

さて、こんな古臭い映画の中にも、しっかりと映画の要素である登場人物の心理の変化と貫通行動が生きています。俳優の演技力といい、基礎がしっかりして足腰が強い映画ということになります。特に1シーン1シーンに無駄がない展開は、まるで20枚シナリオで組みあがっているのではないかと思うほど。従って、シナリオ・センターで悶々と20枚シナリオを書き続けている御貴兄には必見の映画といえるでしょう。もちろん、さりげない小道具の使い方もストーリーの中で生きています。生き物のように。

ミリオン…の欠点は、だらだらとしてしまうところです。途中、話の展開を早めるためにセリフや設定でワープさせてしまうのですが、この時のシーンでやや「やっつけ感」が感じられました。ですが、テーマが重く、見ごたえのある映画です。最近のアカデミー賞授賞作品は、誰よりも金をかけたド派手な映画や、観てもさっぱり意味の分からない映画が多かったような気がするのですが、オーソドックスでアカデミー賞の名に恥じないような映画だと思います。ただ「娘の存在は一体何だったのか」その説明不足に対する不満は残りましたが。

内容だけで考えると、アカデミー賞を争ったアビエイターとは比べ物にならない一流の映画です。問題は前述の通り、今の時代はこういう映画を作るにも著名人が監督をしたという底上げが必要だということです。最近の流れをみると、だんだんと映画は内容で勝負する時代が来るような気もしますが。

最終評価「B」

今回の評価の基準は、「劇場で必ず観るべき映画かどうか」です。だったら、DVDになってからでも遅くはありませんし、夜中に放映していても十分、楽しめる映画です。それぐらい地味~な作品。派手なCGやアクションもありませんし、美しいシーンもありません。いち早く新しくて古い映画を観たい方は劇場へ。いずれにしても必見クラスの映画だといえます。

~鑑賞メモ~
鑑賞日:平成17年5月28日
劇場:ワーナーマイカルシネマズ板橋
観客数:約120/262席
感涙観客数:たぶん多い
※感涙観客数は観客の鼻すすり音で推定

ついでに紹介!

クリント・イーストウッドの枯れ具合が味わえる「トゥルークライム」と主人公マーティが「クリント・イーストウッド」と名前を騙った「バック・トゥ・ザ・フューチャーⅢ」

| | Comments (1) | TrackBack (4)

May 30, 2005

初さだまさし

世の中、純愛映画と韓国映画だらけですね。パクリあり、ドタバタ満載の韓国映画は殆どが外れで、ごくたまに場外ホームランがあるという点で侮れないのですが、いつもながら韓国のイケメン俳優たちを見るたび、新庄じゃねーかと思ってしまいます。特にイ・ビョンホン。
来週末に封切られる四日間の奇蹟もそうですね。観ていないくせに純愛映画と位置づけてしまいますが、製作した東映は何もかも後手後手で自社の戦略でどんな映画がやりたいのかさっぱり見えてきません。キャストや映像の雰囲気を見るとコトーと解夏の併せ技みたいな感じですし、ホルストの他力によって歌姫と呼ばれるようになった平原綾香の書き下ろし主題歌…変化球も使わず同じような曲ばかり作ると飽きられて消えてしまうというのに。
あと、恐らく観にいくであろう電車男は、生みの親となる2ちゃんねるの反応が気になります。多くの女性にはその実態が見えているのに。脳内回路の働きで存在自体を抹消される哀れなアキバ系キモオタ男に光があたるという電車男のストーリーですが、結局は格好悪い演出をしているものの中身は「イケメン」な山田孝之を起用したり、まさに持ち上げて落とすような設定は少し悲しい感じがします。
テレビ版はヒロイン、エルメスが主人公という変化球。例えば、リングの劇場版では、原作と異なり女性が主人公に設定されましたが、話を壊してまで変化球を投げるという理由が分かりません。テレビ(リングのテレビ版一発目はNHK)と映画の区別をつける、という意味かもしれませんが。解夏のテレビ版である「愛し君へ」を観た原作者は「これは私の作品ではない」と言ったそうですが。というわけでここからが本編。

初さだまさし、経験してきました。先日行われたアコースティックコンサート。話がややこしいですが、友人のRさんが誘った友人が来れなくなった代役で。ファンの方々には申し訳ないのですが、スポーツクラブと天秤にかけて、微妙だったので「これも勉強」と思い、コンサートに行きました。
和光駅前から年齢層の高い列がありの行列のように続きます。もしや?と思うとそれは会場に続いていました。開演前にRさんと話していたのですが、恐らく僕の世代(30代前半)は、最もさだまさしに馴染みが薄く、ダスキンのイメージしかない。彼を知ったのは、小学校低学年の関白宣言からですが、当時は内容が分かるわけもなく…ルックスも今とほとんど変わらなくなっているわけで。よく考えると、僕の世代ってこの人!というアイドルや歌手がいないんですよね。だからファミコン世代とかガンダム世代といわれるわけです。
会場はさらにマダムたちでごった返し、紳士用トイレまで「今日だけ男(ケとトにアクセント)」おばちゃんで溢れる状況の中で開演しました。周囲からの事前情報だと曲と曲の間のトークが面白い、と。まさしくその通りでした。おまけに前半は素人(?)にも分かる有名な曲を連発しました。もとよりグループで活動していた頃からの年齢層の高いファンが多い方ですが、解夏のヒットで若年層のファンも増えているようです。ということで取り残されるのは我々の世代。どこかで触れたいのですが、男子高校生のファンからの手紙はお腹がよじれるほど面白かった。
僕は、歌詞のある曲を聴いてもメロディを聴いて、ああ、この変調が面白いとか、ここでこのパーカッションが入るのが味があるとかいう風に聴いてしまうので、アカペラとかシンプルな伴奏でないと歌詞がさっぱり頭に入ってこないという欠点があるのでどうにも泣けないのですが、周囲の人々は鼻をズルズルーズルズルー。泣きたくてコンサートに来ているのではないかと思う人もちらほら…。
こんなシーンを思い出しました。

劇場版「銀河鉄道999」で鉄郎が立ち寄ったヘビーメルダー(たぶん)の酒場でリューズが歌う曲。

何が欲しいと言うの?
私?それとも 愛?
翼 癒す 鳥達も
私を 欲しいと 騒がしい
壊れた おもちゃ箱を 子供みたいに
抱え込んで 涙ぐんで それでどうなるの

何が欲しいと言うの?
私? それとも 愛?
疲れ果てた 心には
優しくしないで させないで
誰でも 昔話 一つ や 二つ
大事そうに 語るけれど それでどうなるの

あちこちからこの星にたどり着き、また去るもの、もう身動きがとれなくなった旅人たちが、泣くためにこの歌を聴きに来るという設定でした。リアルタイムで公開された小学生のガキの頃は何とも思わなかったんですが、大人になるとズシリと来る歌詞です。

さだまさしのコンサートに来ている人もこういう旅人たちのよう。


ちなみに、劇場版では「リューズ」ですが、TV版では既に登場しているキャラクターなので、同じシーンでは確かリューズの姉だか妹というレリューズという設定になっていましたね。時間を操る魔女の龍頭(リューズ)という設定のはずですが、テレビでは締まらないことに。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

May 24, 2005

偏向

世の中、レッサーパンダまみれになっています。千葉市動物公園のレッサーパンダ風太君の立ち姿が話題となっていますが、ついこの間までオーバーランの回数ばかり追っかけていたマスコミが、こうも偏向していいものかと心配になります。その間にも航空会社の整備不良が相次いでいるのに。風太君はたしかにかわいいですが、報道対象の重要度がミソクソになっているような気がしてなりません。

風太くんの立ち姿を見たあちこちの動物園からも「うちのレッサーパンダも立てる」「歩ける」などの声が上がっています。野生の熊はおろか、買い犬や猫でさえ立ち上がることがあるのに何をいまさらという感じもします。確かに、レッサーパンダは可愛いですが、心配なのは風太君の報道がエスカレートすることです。マスコミが取り上げれば取り上げるほど、見物客が増えます。千葉市動物公園ではストレス対策のため風太君に昼休みを設け、フラッシュ撮影を禁止しているようですが、立ち上がれば観衆とともにフラッシュがバシャバシャ。アザラシのタマちゃんは適当に行方不明になるのでまだいいですが、レッサーパンダは動物園の中です。逃げ場がありません。

弱り果てているのにマスコミのヘリコプターが追い回して定置網に引っかからせてしまった東京湾のクジラのような悲しい結末にならないよう祈らずにはいられません。

ところでフータくんといえば、藤子不二雄Aの知る人ぞ知る名作です。今は後期のシリーズを除き絶版となっているようですが、主人公のフータくんは、1~3巻でいろいろなことをやって100万円を稼ぎ、4、5巻で全国を巡ると言うもの凄い話です。ガッツで金を稼ぎまくる少年の話には賛否両論あるでしょうが、絶版なのは非常にもったいないような気がします。ちなみに、フータくんは県別に巡ってきたはずなのに四国や九州では手抜きをして、故郷の大分は宮崎だか熊本と一緒に一話に閉じ込められてしまうという有様でした。その頃はまだ、宅急便などが大分や宮崎、鹿児島を配送エリア対象外でしたから、「大分ってダメなのかな」と悲しくなったものでした。
藤子不二雄作品は全般的に子供に安心して勧めることが出来る草食動物的な作品が多いという印象はありますが、魔太郎が来る!やモジャ公など思いがけず残虐なものがあったり、エスパー魔美など小学生にはちょっと刺激の強い作品もあったりします。T.P.ぼんの一部エピソードを含め、ちょっとエロチックなものもあります。
…今日も支離滅裂。
momiji2

| | Comments (4) | TrackBack (0)

May 23, 2005

交渉人 真下正義

CinemaX第39回。

交渉人 真下正義
監督:本広克行
原案:君塚良一
脚本:十川誠志
音楽:松本晃彦
出演:ユースケ・サンタマリア 、寺島進ほか
上映時間127分
(公式サイトはこちら

「喰わせ逃げ?」

踊る大捜査線の本流から派生した映画です。これまでも婦人警官の日常を取り扱ったりと織田裕二の出ない亜種のテレビドラマがあったりしましたが、今回の作品をはじめ夏にはもう一つの亜種「容疑者室井慎次」が控えています。連ドラでは序盤から中盤まで低視聴率に喘いでいたものの、口コミでジリジリと成長していった踊る大捜査線はここまで成長しました。低視聴率で打ち切られたものの、度重なる再放送でブレイクして次々と亜種を生んでいった機動戦士ガンダムを彷彿とさせます。週末からは、主人公が最終回にパッ○ラ○ーになってしまうというやりすぎの設定が物議を醸したZガンダムの劇場版が公開されます。

さて「交渉人真下正義」は、踊る…劇場版第2弾で米国での修行後に交渉人として帰国してきた真下正義のエピソードを独立させたストーリーです。「こうしょうにん」を変換すると「公証人」としか出ないように、ハリウッド映画などで扱われた場合を除き日本ではまだまだ浸透していない単語です。踊る…に対してあらかじめ予備知識があれば(観客の殆どはあるはずですが)楽しめますし、そうでなくとも楽しめる映画です。ただ、踊る…シリーズにしたほうが集客が断然に違うはずですが。

さて、冒頭から疑問が噴出します。何故、クリスマスの映画をGW後にぶつけてきたのか。おそらく、テレビ放映を年末にぶつけるつもりなのでしょう。そう考えると、千数百円を出してわざわざ劇場を訪れる観客よりも、視聴率を稼げるその他大勢のテレビ視聴者を優先するのか、と少し不満に感じます。奇しくもJR西日本の事故後に鉄道の暴走を扱う映画の放映と重なりましたが、特に変更なく封切られました。これは、マスコミの牙城の一つであるテレビ局(つまりフジテレビ)などが絡んでいるからなのでしょうか。過度な規制ばかりが良いとは限りませんが、今回に限って何も異論が出ないのはかえって不思議に感じます。

映画の舞台は、東京の地下鉄です。撮影は東京以外の市営地下鉄も使って上手いこと撮影されています。地下鉄がひたすら暴走するだけなら「距離が短いぞ」と思ったんですが、そういう設定ではありませんでした。緊迫感は「新幹線大爆破」を彷彿とさせます。宇津井健、高倉健のダブル健が出演し、ハリウッド映画「スピード」の源流とも言われる新幹線…は、暴走する新幹線と司令室のやりとりが見所の映画です。後半の人情ドラマで激しくトーンダウンしてしまいますが、新幹線…は一見の価値があります。

踊る…シリーズにも使われていますが、ドビュッシーの「海」の明らかにパクリのようなBGMが気になります。加えて交渉人…はクラシック音楽を多用してサントラの制作費を削っているようですので、劇中で使われている殆どの曲は使いまわしということになります。その中で「海」もどきの曲は許せません、本当に。パチスロにも吹奏楽コンクールの課題曲(真島俊夫「コーラル・ブルー)の明らかにパクリのような曲が使われているようです。もちろん偶然の一致ということも考えられますが、「知らないからいいだろう」で作ったのなら問題です。

脇線や一部は有楽町線新線として開通している地下鉄14号線を題材に使用したり、踊る…の2作目の映画の地下トンネルにも似たマニアックな設定を持ってきたりしています。暴走する電車のデザインは浮世離れしていますが、ああ、アリかなと僅かでも思わせる非日常的な設定を楽しませてくれる意味では、面白い映画だと思いますし、存在意義もあると思います。脇線の一つで有名なのは、桜田門駅周辺の千代田線と有楽町線の脇線ですね。ごく稀に千代田線の霞ヶ関駅ホームに有楽町線の回送電車が滑り込むなんて状況を目撃することが出来ます。地下鉄の多くが戦前からの地下道を流用していると言う疑惑もありますが、詳しくはその筋の本を読んでみるといいでしょう。こういう本を読んでもああ、アリかなと僅かでも思わせる非日常的な想像が膨らみます。楽しい。

さて、派手なシチュエーションやこれまでのシリーズを経て出来上がったキャラの設定で展開はどんどん誤魔化されていきます。ここまで話を面白くしたのだから、犯人はどんなやつか、どんなどんでん返しが待っているのか。期待は膨らみます。シンバルの音に反応する爆弾という設定といえば、記憶が確かならサントリーミステリー大賞か何かの受賞作で和音に反応するトリックがありました。シンバルの設定をパクりとするのはこじつけになるので避けますが、何か陳腐な感じがします。ただ、そんな疑問も吹っ飛ばすほど映画の展開が派手なのでさほど気にならなかったりします。

この映画の最悪な点は…ネタばれになるので避けますが、最後まで観てお考えください。明らかに何かが足りません。これまで膨らんできた期待に対する何かが。「それでいいのか?」と叫びたくなるような。例えば、激安、2000円のフルコースを頼みと、超豪華な前菜、スープが出てきて「これはメインディッシュは凄いことになるな」と期待させておいて、待てど暮らせど料理は出て来ず、いつの間にか店内はおろか厨房も空っぽという状況です。最初の展開が面白いだけにやっつけのような終わり方は解せません。カラスで何もかも説明出来ていると思うな!

最終評価「C」

楽しい雰囲気の映画ですし、ヒットするでしょう(現にしています)が、ジブリ作品のように、踊る…シリーズ全て良しという風潮で漏れなく名作のラインナップに含まれるのは何となく癪な感じがします。シリーズのヒットで家がいくつも建つぐらい稼いだ君塚良一氏は、今回は原案での参加。浴びるほど映画を観ている人なので、どのあたりでアイデアを出しまくったのかは何となく想像が付きますが、彼の名前を使い、踊る…の看板を掲げた割にはパッとしなかったような気がします。

~鑑賞メモ~
鑑賞日:平成17年5月21日
劇場:ワーナーマイカルシネマズ板橋
観客数:約300/549席
感涙観客数:若干
※感涙観客数は観客の鼻すすり音で推定

踊る…シリーズは常に対立の構図で成り立っています。連ドラの青島VS室井。2人の関係が良化して以降は2人に対立するキャラクターが登場して話を盛り上げています。今回は、真下VS片岡(國村隼)の構図ですが、千疋屋…もとい線引き屋を演じる金田龍之介の演技を見ていると、これがこの映画のいかりや長介なんだろうなあと思いしみじみしました。僕が感動したのはここ。本筋とは全く関係ありませんが。

ついでに紹介!

ダブル健の「新幹線大爆破」です。予告通り爆発する蒸気機関車(本物)を見ると、交渉人…中の公園の爆破予告がいかにちっぽけなものかが分かります。ミニチュアの新幹線が爆発する「パーン!」のシーンは目をつぶってもらうとして、交渉人…がいかにお金をかけずに荒稼ぎしているかが分かります。膨大なエキストラはほぼボランティアですし。これも踊る…の知名度と人気の賜物ですね。


「写真と地図で読む!帝都東京・地下の謎」同じ著者による同様の内容の本は他にも多数ありますが、写真と地図を多用したこの本は解りやすくおすすめ!


踊る…側の曲名は分かりませんが、ドビュッシー「海」より風と海の対話の最終部分をお聞き下さい。踊る…劇場版第2弾で多用され、交渉人…でも使用されたBGMにそっくりの部分があります。前半、クモがホームに入ってくるあたりで流れていたBGMです。「ぱぱーぱ、ぱぱーぱ」という感じの曲(上手く伝わりませんが)そっくりというより…まんまなんですけど(苦)

| | Comments (10) | TrackBack (0)

May 19, 2005

変化

プロ野球の交流戦真っ只中となりました。なかでもヤクルトファンの僕にとって普段目にすることのないパリーグの選手のプレーは鮮やかです。こつこつと地道の仕立て上げてきた超重量打線と日本一の投手陣のソフトバンクの迫力や試合のたびにマイナーチェンジを繰り返す千葉ロッテも注目です。先日も怪獣にかまれたような帽子から変化をし始めてピンクのラインが入り、前開きのジャケットのようなデザインの上着と黒いトレパン状のパンツという最終変化形に至りました。それでも連敗が止まらないからか、翌日には何事もなかったようにスタンダードなユニフォームに戻る。日本一統制の取れた応援といい、これはファンでなくても見ていて楽しいものです。
新しい応援の手法を次々と生み出してきた広島に対してパの千葉ロッテというところでしょうか。それで、巨人が自分が考えた応援のようにパクってしまうわけです。どうせなら傘を使った応援もパクってください。交流戦ではセリーグにはないDHとパリーグの投手が打席に立つという楽しみもあります。日本シリーズでは当たり前なのですが、全ての組み合わせの日本シリーズが楽しめるわけです。ヤクルト戦では、点が入って東京音頭を歌っている間は暗黙の了解のように相手投手はモタモタしているわけですが、先日の千葉ロッテ戦では平気で投げ込んできて東京音頭が終わらない間に次の打者がアウトになるという珍事が見られました。これも交流戦ならではです。
楽天はその後、負けがこんでヤクルトの暗黒時代を超える最悪の状態となっています。戦っても勝てない雰囲気のチームはありますが、負けない気がしないチームというのも珍しいものです。勝ってもどこか罪悪感がある不思議な状態。友人A君が高校時代、中学生相手に寝技を繰り出して黒帯をとったようなものです。相手の仲間たちの「がんばれ」「まけるな」の甲高い応援がグサグサ胸に刺さったとか。楽天には一昨日はここ一番にヒットが出ずに負けましたが、昨日は辛くも勝ちました。高校OBの金田が好投していただけに心中は複雑です。

さて、今日のタイトルは変化です。
最近、平日休日問わず、何度かお台場に行きました。過去の人気バラエティー番組の紹介に終始していたフジテレビ社屋の展示はがらりと変わり時間の経過を感じさせますし、オープン時は辺り中女だらけになり、男は行ってはいけないと昨今流行の女性専用車両みたいになっていたビーナスフォートも今は閑古鳥です。それでもやたら目立つのが高校の修学旅行生です。お台場周辺にはそこに行くわけでもなくその辺を回り続ける高校生の姿がやたら目立ちます。東京駅前を見ると分かるように、都内の景観は大きく変わっていっています。丸ビルなど完成したビルや、新丸ビルなど建設途中のビルを含めると青い空が印象的だった東京駅前は圧迫感あふれるビルに取り囲まれることになります。そのほか、あちこちで高層マンションが建設され、どこも同じような景観になりつつあります。そのなかでお台場は、歴史は浅いものの東京を実感できる数少ない場所になっているのかもしれません。
僕が東京に修学旅行に来た頃は、原宿にタレントショップがひしめくもの凄い状況でした。そんななかで修学旅行生は皆、何かの宗教にでも入っているかのように原宿に向かい、呪われたようにグッズを買い漁っていたのでした。僕の高校も例外なく自由行動に原宿をコースに入れるグループは多く、「浅草→原宿」とか「東京ディズニーランド→原宿」など「原宿に行かずんば修学旅行生にあらず」とばかりに当たり前のように計画していました。当時最も人気のあったのは田代まさし、山田邦子、元気が出るテレビのショップでした。ビートたけしはともかく、多くのタレントはその後、盛者必衰の理を体現しているのはいうまでもありません。
当時、原宿に殺到していた修学旅行生がお台場や面白みが全くない六本木ヒルズとかに流れているわけですから、かつての修学旅行生繁華街は推してしるべし、です。ましてや少子化、修学旅行の海外化で東京を訪れる修学旅行生は確実に減少しているはずですから。これは、恵比寿、晴海、品川などでお洒落なショッピングスポットのようなものを乱発しても集客力に限界があることに似ています。そのうえお洒落をキーワードにどこも同じような雰囲気になっているわけですから、別の意味の差別化をしていかなければならないでしょう。その辺りに乱立しているお洒落なダイニングやラーメン屋も同じです。

今日はもう少し続きます。

momiji

先日、周囲の勧めもあり「ケロロ軍曹」のDVDを観ました。ガンダム世代必見だのいろいろいわれて借りたのですが、これが相当に面白い。キャラクターのインパクトも凄いのですが、特にアニメ全体のテンポが速いところが衝撃的でした。文字までもアニメーションのキャラクターとして多用するところ、カットや音楽、上手く説明できませんが、一昔前では思いもよらなかった手法のような気がします。アニメの製作技術が向上したというのもあるかもしれませんが、これまでそういう発想をする人して実践する人がいなかったと考えることも出来ます。
なかでもタママ二等兵というキャラクターが出てくるんですが、これが妙に可愛い。鼻にかかった声が印象的でDVDを観て2日経ちますが、今でも頭を離れません。
「この声、誰かに似ているぞ」と考えること2日。思い出しました。サザエさんの初代「ワカメ」です。先日、ワカメの声優が変わりましたが、あれは2代目から3代目です。静香ちゃんの声も担当した野村道子氏は2代目です。初代は若いうつみ宮土理の声という表現しか出来なかったんですが、あれはまさしく、タママ二等兵の声です。あのまんまではありませんが、幼い頃観ていたサザエさんのワカメは、似たような声で「お兄ちゃん」と呼んでいたわけです。
さて、大人になって偶然、面白いアニメや漫画なんかに出会ったりすると、子供の頃と見方が変わったなと思ってしまいます。子供の頃は、何の抵抗もなく観はじめて、最終回までというのが当たり前でした。それが今は、前評判を聞きつけて「とりあえず観てやるか」と思い観るのがほとんど。前評判も人それぞれ、あまりにもかけ離れていると「面白くない」と思ってしまうわけですから、僕がアニメをちゃんと観たのは数年前の「ベルセルク」ぐらいです。あれは単行本も読みました。
今のアニメは、コミック業界の裾野の広がりによりジャンル、絵柄等が昔とは比べ物にならないくらいバリエーョンに富んでいます。僕が子供の頃は割りと「かけ離れていない」アニメが多かったわけですから、そのなかで絵柄だけで毛嫌いしているものもかなり多いと思います。ここ数年の民放ドラマは漫画原作だらけですから、ストーリー性が落ちているとは決して言えません(むしろオリジナルのほうが安易な設定でレベルを落としているように感じられます)し、毛嫌いだけでこうした素晴らしいものに触れるチャンスを逃してきたことになります。
前評判を気にしてアニメや漫画に触れるのは、大人のプライドのような恥ずかしいものもあるかもしれませんが、「時間がない」というのが大きな理由かもしれません。学生の頃と違ってひたRPGをやるということもなくなりました。ただ、生活のサイクルが変わっているわけでもなく、週休2日制でなかった学生時代に比べ、残業が少ない今の状態のほうが時間はあるはずです。なのに「時間がない」
これは、言い訳なのかもしれません。

ケロロ軍曹の公式サイトはこちら

| | Comments (14) | TrackBack (0)

May 16, 2005

消化能力

先日、何度目かの誕生日を迎えました。この歳まで来ると、一年に一度の日なのにうかうかすると気が付いたら夜なんちゅうことも多くなりました。

さて、イラクでの日本人人質事件と護送車(?)の中で額に中指を当てて考えにふける演出で登場した「ご主人様」「王子」の事件が起きてからというもの、めっきりオーバーランが取り上げられなくなりました。決して減ったわけではないでしょう。マスコミが飽きたからです。JR西日本の記者会見の席上、罵声を浴びせてネット上でも傲慢な態度に批判が集中した記者が在籍する読売新聞がお詫びを掲載しました。遅すぎ。使命感?自分が強気に質問する姿に酔っているだけなのでは?なんて勘ぐりたくもなります。

それにしてもイラク絡みの人質の家族は、神妙にしなければならないという風潮がいつの間にかしみついていますね。活動家に踊らされて周辺に噛み付きまくった人質3人組の家族に対する批判が発端となっているようですが、今回も傭兵として渡った兄の行動に自業自得感が漂っているにせよ、主張したいことを口ごもらざるをえない弟さんの歯がゆさが表情から伝わってきます。本来は真っ先に警備会社が交渉すべきことですが、日本政府が中途半端にでしゃばったくせに、相変わらず町村外相はニタニタとアルカイックスマイルを漂わせて人質解放を訴えるだけ。マスコミは政府と同様に消極的な姿勢に終始して香田さんを見殺しにした過去があるだけに、今度こそ世界を動かすような大論調を張ってもらいたいものです。

さて、「王子」の奇行がクローズアップされています。少年時代は学校にベンツで送り迎え、犯罪の示談金に1200万円をポンと支払うバカ親に育てられたバカ息子が起こした、一般市民がムカムカと嫉妬しそうなネタ満載の事件は、しばらくはテレビや新聞、週刊誌などで取り上げられ続けるでしょう。今日、テレビでインタビューに答えた警察出身の祖父と言うのもとんだバカ爺で、孫が否定するから「犯人ではない」という論調は百歩譲ったとしても、最近の女性は肌を露出するから悪いというのは、人間の理性のかけらもない発言であり、この祖父にして、あの父親にして、こいつありという感じです。
事件の本筋でない部分をあれこれ詮索するのはあまり意味はないと思うのですが、例えば王子が学生時代、交際を何度も求めて断っていた女性を母親の運転する車(ベンツ?)で待ち伏せして会食し、中座して2人きりにするという恐ろしい作戦を演出しています。首を絞められながら辛くも逃げ出したこの女性に、外で見張りをしていた母親は「悪気はなかった」と息子に代わって詫びています。あほか。そのほか、後に独り暮らしを始めた息子の部屋にコンドームを仕掛けたり、子供の種付けまで演出しようとする…すごい母親です。
その母親の死が彼を大きく変えたといいますが、仮に生きていてもある程度のブレーキがかかっただけで、こいつの本質が変わるとは考えづらい。仮に犯罪にはならなかったにせよ、周囲の人間に迷惑をかけ続けるという構図は変わらなかったでしょう。
この事件を通じて今後、アダルトゲームけしからんという論調が強まってくるでしょうが、こういうゲームをして、自分なりに消化できないことが問題であり、ゲームそのものを規制するというのは論外なような気がします。プロレスは暴力を助長するから禁止しろという論調と同じ。これは、プロレスを単なるケンカとしか消化できない人間の見方であり、そういう能力があれば普通にエンタテインメントとして楽しめるものです。
日記で何度も言っていることですが、アニメやマンガは、日本が世界に誇ることが出来る数少ない産業です。そのなかでエロは影に隠れてしまいますが、多くの人間の欲求を満たし、いろいろな人の生活を支えていることを忘れてはなりません。それを成績優秀とチヤホヤされ、善悪も教えられず好き放題生きてきたたった一人の人間の強行によって「オタクはみんなこういうことをやりかねない」というふうに報道され、一般人がそうとらえられてしまうのは、オタクの方々にとってはとばっちりだといえるでしょう。
最近「成績優秀」ということに疑問を感じます。今や教育とは、みかん箱をひっくり返して裸電球の下で辞書を食べながら勉強をするという本人の努力によるものではなく、いかに金をかけて手厚い教育を受けさせるかという傾向が強まっているといえます。金をかければある程度の学力はつきますし、テレビゲームなどで立体感覚が優れた子供が増えたことにより、「IQ」というものの重要性が薄れてきているとも聞きます。学力があっても生活能力がないガキはゴマンといます。普通はこういう人たちも社会に出て揉まれて、成長していくものなんですが、社会に出てもなお、親が庇護すればこういうチャンスもみすみす逃してしまうことになります。
僕の周辺やそのへんの有名人にも大学や専門学校をいくつも卒業したという人も多いですが、大学に行きながらアルバイトをして同時に専門学校に通うというダブルスクールはまれで、たいがいは親のスネをかじって大学を転々とするケースがほとんど。専門学校や大学一つ卒業させるのも普通の親にとっては死活問題なのにうらやましい限りです。おまけに当事者は「将来、何をするか」という人生の選択をいつまでも先送り出来るわけで、これもうらやましい限り。リアルなネバーランドのよう。

この事件、王子の甘いマスクと言葉にホイホイとくっついていって、言われるがままに結婚したり、ハーレムを作ると命ぜられると女友達を連れてくる被害者の女性の行動についても理解出来ない部分が多いですが、王子の奇行を含め、何故こういう事件に至ったのか、保護観察制度の盲点など好奇心だけにとらわれることのない、核心を突いた報道を望みたいものです。

| | Comments (1) | TrackBack (1)

May 11, 2005

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

CinemaX第38回。

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
監督:ブラッド・シルバーリング
製作総指揮」アルビー・ヘクト 、ジュリア・ピスターほか
原作:レモニー・スニケット
脚本:ロバート・ゴードン
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ジム・キャリー 、メリル・ストリープ 、エミリー・ブラウニングほか
上映時間109分
(公式サイトはこちら

「カープ対ベイスターズ」

レモニー・スニケット原作の「世にも不幸せな物語」の映画化。とはいえ、僕自身が不勉強なのか、この物語はおろか、レモニー・スニケット自体も知りません。日本で馴染みのない作者なら、こんな邦題にする必要はないのでは?などと思います。ある意味でインパクトのある名前ではありますが。

火事で両親を失った富豪?の3兄弟をとりまく不幸な出来事のお話です。このうち一番下の妹は、わずか1、2歳の子供。子供と動物を出せば数字が取れるといわれますが、この映画の魅力の一つになるほど愛くるしい女の子です。セリフらしいセリフはなく、意味不明な発音に字幕を入れるという苦肉の策ですが、カメラやスタッフを見ずにある程度の演技が出来るのは奇跡といえます。犬の演技指導以上に難しいはずですから。
この女の子と内気そうな長男、一番年上の女の子に次々と振りかかる不幸ですが、この長女を演じているエミリー・ブラウニングに魅力を感じました。兄弟を守ろうとする強気の女の子の役を見事に演じていますし、何よりも風貌が若き日のキャメロン・ディアスを思い起こさせます。キャビン・フィーバーのセリナ・ヴィンセントもそうでしたが、また今回もキャメロン・ディアスなわけです(笑)エミリー・ブラウニングのほうが似ています。ただ、本人が同じ年頃の頃は、箸にも棒にもひっかからないモデルだったはずですが。話がつまらない映画でも魅力を感じる俳優が出ていれば何とかなるものです。あまり良い見方とは思えませんが。

この映画のもう一つのポイントは、ジム・キャリーの演技です。癖のある演技を久々に見ましたが、この際立ってしまう演技に賛否両論がありそうです。先日、Shall we Dance?を観た会社の人は、「ジェニファー・ロペスは綺麗だったがオリジナルのほうが面白かった」と言っていました。検索してこの映画の批評を行ってブログに飛んでも恐らくこの意見が多数をしめることと思います。背筋の伸びた西洋人はやはりかっこいい。この人は続けて「竹中直人の演技力がいかに重要だったかを再認識した」と言っていました…ナヌ?
竹中直人の癖のある演技は、面白いという人もいますし、話の雰囲気をぶち壊しにするという否定的な意見もあります。僕が感じるのは往々にして後者です。陣内孝則を含め、僕の中ではパターン化した演技の印象しか残らないように思います。Shall we Dance?を観たこの人がリチャード・ギアと役所広司については好みを述べず、ジェニファー・ロペス、竹中直人を評価するということは、辛口な見方をすれば知っている(つまり知名度がある)人を選り好みしたと観ることも出来ます。世間一般的に無名のまま出演して周防監督に食われてしまった本家の草刈民代も最初の印象は「目も鼻の穴も身体も爪楊枝みたいな人」で、「きれいだな」と思うまで相当な時間がかかりましたし…余談です。
ジム・キャリーの演技も諸刃の剣です。複数の役を演じるという難しい仕事をきちんとこなしていますが、人が何人も死んでいるというもの凄い状況に対してテンションが高すぎるのがやはり気になりました。どれもこれも物語りだと言われれば、それはそれで仕方がありませんが。最後に転送されてくる郵便物を受け取るシーンがあります。ここでこの映画の感涙度数が最も高まった(つまり、泣いている人が多かった)といえますが、ここにもってくるまでの重みがないので、僕にはさっぱり泣くことが出来ませんでした。全く登場しない3兄弟の両親ですが、あらかじめ登場して死の予感などに触れていれば、もう少し違った感覚になるのかもしれません。その場限りのシーンの雰囲気で泣いてはいけません。
ちなみに、PRの仕方が終始この映画の内容とはかけ離れていたDVD売出し中のターミナルに出演し、ポーラーエクスプレスで声の怪演を果たしたオスカー俳優、トム・ハンクスもファンが多いですが、一方でわざとらしい演技が気になる人もいます。演技って深いんですね。

「最終評価B」

2005年アカデミー賞のメイクアップ賞を受賞しただけあって、映像や登場人物の服装に魅力がある映画です。僕がこの映画を見ようと思った動機も映像の雰囲気と登場人物の服装、歯が強い女の子でした。先入観もなくパッと観て、印象が違ったかといえば「はい」ですが、何も考えずにボーッと観る映画としては面白いかもしれません。スワローズファンの僕にはどちらが勝とうと興味がありませんが、それぞれに役者が揃っていて試合が白熱する「カープ対ベイスターズ」のような映画です。ご覧あれ。

ちなみに、冒頭と最後のエンドロールのメルヘンタッチなアニメーションも一つの見所です。クレイアニメのようなオープニングと切り絵のようなエンディング。

~鑑賞メモ~
鑑賞日:平成17年5月6日
劇場:ワーナーマイカルシネマズ板橋
観客数:105/130席
感涙観客数:若干
※感涙観客数は観客の鼻すすり音で推定
適当に鼻すすり音が聞こえます。

ついでに紹介!

世にも…の原作と宣伝ほど面白くはないターミナルのDVD。

| | Comments (8) | TrackBack (2)

May 09, 2005

ネーミング

JR西日本の事故後の対応への批判とマスコミの過剰ともいえる報道姿勢に対するブログなど個人サイトを通じた批判の一方、リアルにはあちこちで線路への置き石や自転車の放置など、いったいどこから手をつけたらいいのか分からない状況になっています。
昨晩のテレビでJR西日本の現役運転士への質問に対する回答が紹介されていました。確か10人中10人が「オーバーランをしたことがある」というものでした。これ、何の意味があるんですかね。一連のマスコミの捕らえ方で判断するとそういう場合は非常ブレーキをかけて社内で乗客が転倒するようなことがあっても、ぴったりと停止線に止まったほうが「偉い」ということになるのでしょうか。電車の運転も人間がやるものです。いくらプロだとはいえ、百発百中でピタッと停止線に止まるなどありえないことです。これは、通勤電車などを利用している人なら分かるはず。それなら、電車でGO!などトレインシミュレータをマスターしているゲーマーにでも運転を頼めばいいということになります。
この調査に対するまとめ方は実に歯切れが悪く、新たなATSの導入を求めるということで締め括られました。走行中の速度超過に対する強制的な減速はやはり必要になってくるでしょうが、駅の停車まで機械でがんじがらめにすると必ず融通が利かない状況が出てきます。旅客機だって離着陸は人の手に頼っていますし。この理論は、出発から目的地まで車を自動運転しろと言っているようなもので、何とも現実的ではない考えだということが分かります。

そうこうしている間にも相変わらず日本航空の整備不良によるトラブルが頻発しています。このほか管制官のうっかりミスによる閉鎖中の滑走路への着陸など一歩間違えば大惨事になりかねない「事件」が多発していますが、テレビや新聞はいつものように注目度を優先しているためか、JR西日本関連のニュースばかりを報じています。旅客機の整備トラブルが日本航空に集中していることから、おそらく社内では合併した2社の融合がなされず、スムースな連携が取れていないことが推測できます。ただ、安全を守る企業ですからいかなる理由も言い訳にならないはずです。今こそマスコミはこの問題を取り上げ続けて、利用客も経過を注視しながら、日本航空の一刻も早い信頼回復に向けた体制整備を促す必要があります。大事故の余震がガタガタと起こっているというのに、何人ゴルフに行ったとか、誰それが宴会に行ったとか、本来の争点となるべき運転状況など問題の中心は別のところに飛んでいっています。
今朝、TBSでJR西日本の事故後の対応の遅さを一覧にして紹介していました。社内への事故の通知が数時間遅れたならともかく、数分、数十分単位の遅れと、違っている通知内容(当初は踏切事故、復旧は12時と報じ、死者が出ていることを報じなかったなど)について目くじらを立てるような報道でした。こんな支離滅裂な内容を目にすると、松本サリン事件直後や北朝鮮に拉致されていた蓮池さんらが帰ってきた時、あなた方はタイムリーに的確な情報を掴んで伝えることが出来たか?と問いたくもなります。事故後の宴会や旅行はやはり控えるべきだったでしょうが、そのことも不祥事として取り上げるなら、国を挙げて自粛ムードに包まれていた昭和末期の日本で、天皇が崩御したあとに各局の特番にまぎれてアニメを放送して視聴率を稼いだ某テレビ局の行為は不祥事ではないのですか?と問いたくもなります。
JR西日本を擁護するわけではありませんが、マスコミは、同社が事故を踏まえたダイヤなどの見直しを表明した時に「具体策は出なかった」と批判していますが、そんなに早くまとめられる訳がありません。まるで郵便をポストに出してすぐさま相手方に電話をして「まだ届いてないのか?」と逆切れするようなものです。例えば、視聴率工作をした某局は、他社の記者が望むスピードですぐさま具体的な対応をしましたか?個人ブログなどでのマスコミ批判は、こういう自分ことを棚に挙げた行動に対するものなのでしょう。

さて、経済産業省は大手企業と組んで「メイド・イン・ジャパン」を「ネオ・ジャパネスク」と改名しました。100%お役所仕事ではないのですが、相変わらずセンスの悪いネーミングです。これではどこかのプロレス団体かアダルトビデオのレーベル名のようです。一方で先日、環境省が省エネルックを「クール・ビズ」と名付けました。クールとビジネスによる造語です。この命名に広告代理店などが絡んだかは分かりませんが、ビズと詰まる語感はネーミングとしてあるまじきひどさです。役所のネーミングのセンスのなさは、地方自治体にもあります。例えば箱物。今ではあちこちでひらがなの愛称が飛び交っています。僕が依然住んでいた埼玉県朝霞市には、健康増進センターというところがありますが、愛称は「わくわくどーむ」です。小学生によって命名されたこの施設は、10年ぐらい前はひらがなの愛称も珍しいように感じられたことから、なかなかのインパクトがあったようですが、調子に乗った朝霞市は、入浴施設を「湯~ぐうじょう」市民会館を「ゆめぱれす」と改称しました。ゆめぱれすって何?

お役所のネーミングには、2通りあるようです。①ひらがなで誤魔化す②意味にこだわりすぎてかえって語呂が悪くなる。ひらがなで誤魔化すのは、昨今の新市町村名の傾向にもみられます。意味にこだわりすぎて語呂が悪くなるのは、クール・ビズしかり、当時の国鉄(一種のお役所)が民営化の際に募集した国電のネーミングにもあらわれています。小林亜星らが自信満々に選んだ「E電」は、既に化石と化しています。「E」は「電気」とか「良い」とかいろいろな意味がかけられています。聖徳太子じゃあるまいし。一方、商品名などは民間企業が頭をひねりにひねったため、語感だけで成功したものも多いです。商品名などは売れなければ自分たちが困るわけですから。命を懸けて命名するわけです。古くはポッキー、最近では生茶が挙げられます。生茶は、別に生でもないのに響きだけでユーザーはうまみを連想し、他の製品との差別化が図ることが出来るというもの凄いネーミングです。たった4文字ですが、難産だったらしくネーミングに煮詰まった社員が生ハムを食べながら思いついたとか。仮にこの商品をお役所にネーミングに任せたら、「うまとろちゃ」とか「茶っきり娘」という寒い商品名になってたのかもしれません。

ネオ・ジャパネスクといい、クール・ビズといい、考案した役人がまさか「流行語大賞モノだな」とほくそえんでいるとは考えられませんが、周囲の人間もダサいものはダサいときちんと言い続けるべきでしょう。ちなみに、森前首相が作ったと言う絵本はどうなんでしょうか。気になります。もし、面白くなくても周囲にきちんと「面白くない」と言う人はいないような気がしますし。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

May 08, 2005

1万ヒット

JR西日本関連の過熱報道に対して、ブログなど個人サイトで賛否両論の嵐が吹き荒れているようです。この件の注目度の高さはここに貼られるトラックバックの多さからもうかがえますし、DiaryXXXに飛んでくる際の検索ワードの上位は「JR西日本」「報道」「過剰」などが占めています。これだけ周囲の意見が盛り上がってくれば、僕は逆に冷めてしまいそうです。ただ、この波に呑まれて報道が沈静化するのであれば、それはそれでマスメディアを批判したくもなります。いったいどこを見て報道しているのか、と。これでは我が子を芸能界に送り込もうと幼い頃から根回ししてやっとの思いでドラマに出演はしたものの、いざカメラが回ると親の顔色を伺いながら演技してしまう子供と同じです。

一方でJR西日本の運転士への嫌がらせも多発しているようです。こうした行為自体も許せないことですが、一連の過熱報道がこうしたことを助長していることもマスコミ各社は自戒するべきでしょう。煽っておいて、煽られて問題を起こした一般市民の行動を報道して煽る。まさに悪の連鎖です。また、一連の懇親会だかゴルフ大会だかで民主党の国会議員が参加したことを批判する報道もあります。この議員は民主党というのがミソで、現実的ではありませんが、これが自民党ならここまで大きく取り上げられていたか疑問です。

その後もJR西日本職員による懇親会、旅行が問題になっています。これらの全てを「不祥事」とあからさまに報じるのは完全に行き過ぎだと思いますが、26日に社内に自粛の通達があって以降は、やはり社内の活動を控える必要があったのかもしれません。営業エリアが広いことを考慮しても、それだけ、縦にも横にも意思疎通がスムーズに機能しない風通しの悪い会社だったのでしょう。

ところで、事故現場から「逃走」したと批判されている運転士について、少し見解を改めようと思います。僕の会社の人がこんなことを言っていました。「会社員が、会社に行こうとすることがどうして批判されなければならないのか」と。この人は老齢の社長が「百歳バンザイ!に出てくる人はどうしてあんなに元気なのかねえ。あやかりたいよ」という発言にすぐさま「そりゃそうです。元気な人しか出さないんですから」と切り返した兵です。

確かにその通りです。大企業を中心に地震など災害の際の対応マニュアルを多くの企業が用意していますが、災害による影響が鎮まった後、社員はいち早く出社して復旧に当たることを明記している企業も少なくはないはず。運転士の場合は、判断を仰いだ上司がその時点では何も把握していなかったことと、常に周囲の職員の顔を見ながらびくびく仕事をしなければならない社内の雰囲気に問題があったわけですから、運転士がゴールデンウィークに有給休暇を取ろうが勝手な訳です。やはりこのことを犯罪行為とばかりに扱うマスメディアは病んでいます。

さて、5月6日に当ブログ「DiaryXXX」が通算1万ヒットを越えました。達成日当日は122ヒットを記録。人気ブログの足元にも及びませんが、このカウンターの伸びに引き摺られてゆーわーるども連日30ヒット近くを記録し続けています。少しペースが上がっているので5万ヒットは間近のようです。

| | Comments (0) | TrackBack (7)

May 06, 2005

久々の再会

ゴールデンウィークもあと少し。去年とは違って平日を1日挟む(去年は2日挟んで最後の土日だった)だけなので、ここ、新橋は人も少なく曇天も手伝ってまだ日曜の朝のような静かな雰囲気です。こういう時は休みにしたほうが楽しいのか、こういう静かな雰囲気でのんびりと仕事をするのがいいのかは永遠の課題です。今年はどうしても2日、6日と出勤しなければなりませんでしたが、やはりスパッと休んだほうが楽なような気がします。中途半端に気が抜けたまま何かをするとドッと疲れるのと同じです。

さて、JR福知山線の事故を受けて、マスコミはオーバーランに過剰に目を光らせながら、JR西日本のあら探しに必死になっていますが、気が動転して事故現場から逃走した運転手がゴールデンウィークに有給休暇を取るのは勝手です。これを犯罪行為とばかりに非難するのはでっち上げもいいとこ。二転三転するJR西日本の態度にキレた人も多いかと思いますが、喧嘩腰に罵声を浴びせる記者も大問題といえるでしょう。実は、正義の味方とばかりに自分の質問に酔いしれるような記者はゴロゴロいます。それだけのことをしたいのなら、警察官にでもなればいいでしょうし、その辺で起こっている事件や事故にもちゃんと気を配ってほしいものです。雪印しかり、三菱自動車しかり、弱った猛獣をよってたかって徹底的に攻撃する姿勢は相変わらずですね。

職員のボウリング大会が卑劣な行為として非難されています。対応の不味さは確かにありますが、区長がああやって会見を開くのは、対応が少し変わってきたと評価してもいいのかもしれません。本来はこれも当たり前のことなんですが。区長がコメントした「職員がおかしいと思っても上司に言える様な雰囲気になかったのかもしれない」とはその通り。会社や部署として方針が徹底されていなければ、こういう問題は出てくるわけです。だからといって、記者連中が居酒屋にまで大挙して押しかけて2次会の雰囲気はどうだったかとか、3次会、4次会は何人残ったとか、そんなくだらないことを調べる前にやることがあるだろうと思うのは、僕だけでしょうか。

本題です。

先日、久々に友人に会いました。一人は、大学で吹奏楽を一緒にやっていたT氏です。彼は、いくつか転職をしながら今はフリーで映像の撮影、編集をやっています。個人の結婚式とか、団体の演奏会とかを撮影、編集をする仕事です。僕が「業者ビデオ」と表現する仕事です。僕も素人ながら映像の撮影、編集を行いますが、これといった報酬を受け取らない代わりに意識しているのは「業者ビデオには負けん」ということです…余談ですが。
恐らく、Tは自分の周囲の人々の中で好きなことを仕事にしている数少ない人間かもしれません。Tは大学時代、僕が真面目な友人を指して「ああいう堅実な人間は、社会の歯車として活躍して、幸せになるよ」とか「ああ、真面目な人だね、歯車、歯車」と言っていたのを聞いて「社会の歯車なんかにおさまるものか」と思い生きてきたと言っていました。思わぬ発言が彼の人生を変えてしまったのでしょうか。ちなみに、僕は覚えてなくても何気なく言った一言を覚えている友人は結構います。
社会の歯車を小ばかにする僕の姿勢は幼い頃から一貫していることですが、社会に出てからは何らかの歯車にならなければ社会と関わっていけないと思うようにはなっています。もの凄い進歩だと思うのですが、それだけ頭が古くなり、硬くなっていっているのかなと思うこともしばしば。ただ、ちょっと偉そうな言い方になってしまいますが、物事を斜に構えて見る姿勢は昔も今も変わりありません(そうでないとこの日記の存在価値がなくなってしまうと思います)

もう一人は、最近、掲示板にも登場したG氏です。これまで全くリアクションはありませんでしたが、古くからゆーわーるどに出入りしていたようです。昔のゆーわーるどの内容もポンポン飛び出します。それでいてリアクションは最近の掲示板の書き込みのみ。まるで柱の影から覗く飛雄馬の姉ちゃんのようです。そのG氏とは、中学から高校にかけてF1マニアとして交流し、幻の成金サーキット「オートポリス」のプレオープニングイベントにも行き、足が砕けてしまう前のネルソン・ピケとか、腕がカットされてしまう前のアレッサンドロ・ナニーニを見たディープな仲でもあります。
オートポリスは、少し後に日本グランプリに合わせてF1マシンを空輸して走らせ、F1開催を約束しながらバブル崩壊とともに村営サーキットに没落したという波乱万丈な歴史があります。美術館やホテルも建設される予定だったんですよね。あまり記憶がサダカではないんですが、日本でF1が2回開催されたうちのパシフィック・グランプリは、オートポリスで開催予定だったのではかいかと。実際は別のサーキットで開催されましたが。隣の小国に名前を借りているイタリアを除き、本来は一国一開催ですから、バブル当時の日本はいかに金にモノを言わせていたかが分かります。
ちなみにこの時買ったお土産は①キャメル・ロータスのキャップ②エスポ・ラルース・ローラのポーチ③レイトンハウスのTシャツでした。③は血迷っていたとしか思えないのですが、当時付き合っていた彼女に①と②のどちらをあげようと思い、悩んだ挙句に①をあげてしまいました。②は、鈴木亜久里が所属して3位の表彰台に立ったあのチームです。デザインや色がケバくて結局一度も使わず「帽子を残しておけばよかった」と何度悔やんだことか…本当に超個人的な話ですが。

そのG氏とは、高校を卒業して以来の再会となります。再会にあたりメールアドレスを聞いて、職場を聞いたのですが、どう考えてもそこは日本を代表するような超大手商社でした。そこで頭の中でいろいろと組み立てたんですが、母校の高校OBでこういうルートを歩むことが出来たのは、ぬるま湯気質の人間が「県北の雄」などとタカをくくっていたかなり昔の話です。途中で働いていた企業が大手企業と合併したとか、特殊な能力で転職したとかあらゆることを考えましたが、どれも違っていました。詳しいことは割礼もとい、割愛しますが、G氏は、様々な紆余曲折を経て、恐らく超一流大学を卒業した大手企業の社員に負けないぐらいの経験をしてきたようです。それで今に至る。G氏対超一流企業戦士の戦いは始まったばかり。金星を何個獲得するか、チャンネルを変えずに見て行きたいと思います(かなり大げさですが)

それでは、楽しいゴールデンウィークをお過ごしください。

| | Comments (0) | TrackBack (2)

May 05, 2005

弛緩

先日、NHKで放送された中日-ヤクルト戦で声の渋い俳優でもあり声優でもある森山周一郎氏の発言で抗議が殺到したようです。確かに、堀尾アナウンサーや解説の小早川毅彦の面白い視点での分析までもさらってしまい、そのまま自分の話で完結してしまう展開は、極めてテンポが悪く感じました。世の中、キャッチボールが出来ない人は沢山いますが、今回はこの典型である人を呼んだことになります。NHKはこういうご時世なのか、不思議と神妙な姿勢を示していますが、通常の野球中継とは違う試みという方向性は決して間違ってはいないと思います。ただ、呼んだ人がまずかっただけ。「中日が優勝すると不吉なことが起こる」などは、思い浮かんでも口に出すべきことでもありません。ましてやテレビなんぞで。この日は、ヤクルトは大敗するしロクなことがありませんでした。
視聴者は、森山氏の自慢話や素人目で決め付けた解説などにも頭に来たようです。たしかに「だから何なの?」という発言が多いように思いました。こういうタイプの人も結構いますね。テレビで国会議員が討論したりなんかするのをみていると、センセイ方にも多いタイプだといえます。この放送は先程も触れた通り、アナウンサーと解説がやり取りする通常の野球中継とは異なる試みとして何度か行われている手法のようですが、どうせなら副音声にするとか、BSで放送すればよかったのかもしれません。CSには元プロ野球選手とは思えないほど根拠のない決め付けで解説するデーブ大久保という強烈な解説がいたり、一部には最強の解説者と噂されるヨネスケなど地上波とは異なる味のある野球中継も行われています。

さて、JR西日本の事故後の対応について、さらに問題が広がっています。事故現場から「逃走」した社員、事故直後のボウリング大会など出るわ出るわ…NHK問題しかり、マスコミを敵に回すとどんな小さな不祥事も洗いざらい大きく取り上げられてしまいます。ということは、敵に回さなければ封印されているともいえます。事あるごとに問題発言として突かれた森前首相に対して、小泉首相は、同じようなレベルの問題発言をしても特に大きく取り上げられなかったりします。他にも世論を味方に付けているような人や団体の行動は、よほどひどいものでない限り黙殺されることが多いような気がします。
それにしても、事故現場からの逃走はあまりにもひどい。フジテレビのニュースJAPANの松本方哉キャスターは「事故現場から離れた運転士は気が動転していたとはいえ、救助ということを『そよ』ほども思わなかったのか」と吐き捨てました。全く同感です。火事などの災害においても、まず客を最優先して従業員が最後に逃げるのは当然のことです。デパートなどの建物での火災による避難や航空機での緊急避難もそう。警備員の新任・現任教育の内容でも緊急避難の項目でこのことは徹底されています(確か)。それが事故を起こした鉄道会社の社員が、偶然居合わせておきながらその場を離れるとは何事か。思い出すのは、逆噴射で起こった羽田空港沖の航空機墜落事故で真っ先にゴムボートで脱出していた機長の姿。彼は心を病んでいましたが、許されない行動でもあります。
以前の日記にも述べましたが、こういう事故が起こったり、逃走したりするのは、企業の方向性が明確でないからといえます。安全と効率化の追求とは相反するもの。日本社会にありがちな本音と建前の両方を得ようとすれば、何かしらの歪みは生じるものです。何よりも落胆したのは、逃走の件を自ら公表するでもなく、マスコミにつつかれてやっと認めたことです。いびつな分割民営化で東北・東海道新幹線のようなドル箱路線をもらえなかった一方で私鉄との過酷な競争にさらされているJR西日本に少しは同情したい気もありましたが、そういうものも失せてしまいました。
鉄道会社の不祥事で悔しいのは、商品のように不買運動が出来ないことにあります。沿線の住民の多くはよほど不便な思いをして他の交通手段を利用しない限り、その鉄道会社を利用せざるを得ないということです。西武鉄道、東武鉄道などで起こった事件や事故でも同じ。利用者は頭に来ても利用せざるを得ない人々が大半です。電力会社やテレビ局も同様に公共性が高ければ高いほど、社内の不正に目を光らせなければなりません。公共性が高いということは、黙っていても金が入るということ。それだけの特権を得ているわけですから、やって当然の取り組みといえます。

最近、鉄道だけにとどまらず事故が相次いでいます。マスコミが目を光らせているオーバーランを覗いても、普段でもニュースで大きく扱われそうな事故が多発しています。JR福知山線の事故以前にも航空関連などで余震みたいなトラブルは数多くありました。「事故の連鎖だ」「日本の安全神話の崩壊だ」などと偉い評論家のように十把一絡げにしたくはないのですが、特に安全を徹底すべき企業や人の気の緩みは感じます。「何をやっても無駄」と日本全体の雰囲気の弛緩みたいなものを象徴しているようにも感じられます。
某経済紙と大企業ばかりが「景気は上向き」と強調する、一般庶民には全く実感のない景気回復(?)の時代のなかで、うかうかしていると国会議員のセンセイたちは自分たちのことは棚に上げて、官僚の導くままに愚かな国民たちに莫大な国の借金を負担させようとする目くらましの法案を審議する先の見えない不思議な世の中になっています。これでは国民は将来に希望が持てません。
今一度、日本全体の士気を向上させたいなら、企業と同じように国として将来の展望を明確にする必要があるでしょう。そのために国民それぞれが何をすればいいのか(税の負担増といわれると困りますが)を示せば、国全体の士気のようなものが出てくるような気がします。日本は今、ジャイアンツみたいなものです。それぞれに力はあるのに、明確な方向性がなくさ迷っている感じです。首相と同様に堀内監督に求心力があればまだ救いようがあろうものですが。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

May 01, 2005

概況(17年4月分)

概況(17年4月分)

4月の重心指数
普段の仕事:40(-5)
シナリオ:30(+10)
その他:30(-5)
(カッコ内は前月比ポイント増減)

~3月の概況~
「普段の仕事」5ポイント反落。
仕事は一転して閑散期です。サボろうとすればいくらでもサボれる時期ですが、頑張れば夏の繁忙期が楽になる時期でもあります。仕事の環境が変わったので、数年前のような勢いは全くなくなってしまいましたが。

「シナリオ」10ポイント続伸。
到底間に合うとも思わなかったシナリオ登龍門にも応募しました。完成は23時過ぎ、郵便局からの発送は締め切り5分前という今までにないギリの状況でした。最近感じるのは難産の作品は少なく、そのせいか内容が薄いものが乱発しているように感じています。例えば応募を見合わせてNHKに回したり、小説にしてしまえとか考えたりもしましたが、時間がもったいないような気もしたので(どっちがもったいないのか考えるとややこしくなりますが)
内容もシナリオ一辺倒で周りが見えていなかった頃に比べてらしくないものが多いような気がします。型にはまるものがいいのか、自分が書きたいものを書いたほうがいいのか、折りしも先日のタイガー&ドラゴン「茶の湯」で触れられていました。このドラマはヘラヘラと笑って観ていると後半の強烈なメッセージにノックアウトされそうになるので気をつけなければなりません。設定が広がりすぎて古典落語とこじつけるには無理無理な話も増えてきそうですが、面白いので最終回まで観ます。
ちなみに、先月応募したのはBS-ⅰの脚本公募でした。見事玉砕。

「その他」5ポイント続落。
スポーツクラブに通ったのは18日です。前月比3日増。
日数は増えましたが、一日に出るスタジオプログラムは最盛期の半分程度です。珍しく2ちゃんねるのスレッドが落ちずに書き込みが続いています。ほのぼのとしたやりとりは見ていて面白いんですが、凶暴な書き込みも結構ありますね。熱い人は戦場で戦っているような気分にでもなるんですかね。何せコンバットですから。

~体位の変化(それは、意味が違います)~
「身長」±0cm
「体重」±0㎏

doublewanko

| | Comments (0) | TrackBack (3)

« April 2005 | Main | June 2005 »