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April 14, 2005

ネーミングと偏見

防空壕で中学生が亡くなりましたね。「ここでサバイバルゲームをやっていたのか?」とか「教師と生徒の対話が足りなかったのではないか」という今さら追求しても仕方のないことが穿り返されていますね。秘密基地は誰しも持ちたがるものです。僕が子供の頃も田舎には防空壕があちこちに残っていました。ゴミが詰まって自然に埋もれたものもありましたが、立派に機能していたものもありました。危ないなとも確かに思いましたが、周囲の大人から何に使ったものかを聞くことで戦争を身近に感じることが出来ました。全国各地に無数にあった防空壕も安全性の観点から今は積極的に埋められてるようですが、それだけ戦争の証拠がなくなっているようで残念な気もします。今後は管理責任などを問う声も出そうですが、そういうのを追求するのは無意味な事故ような気がしますし、誰かが責任をとるからといってどうなるものでもないように思います。恐らく、この防空壕は彼らだけが知っていたのではなくて、近所の人々やかつての中学生、つまり大人の中にも知っていた人がいるのではないかと思います。防空壕を埋めなかったことを責めるならば、閉鎖された空間で火を焚けばどうなるかということを判断できなかった被害者を責めるべきでしょう。学校や親の教育が間違っているとか言う以前の問題のように思います。前途洋々の若者が亡くなったのは本当に気の毒ですが。

このタイミングで話す内容ではないんですが、僕も小学校の頃、友人たちと秘密基地を共有していました。一つは竹やぶ、一つは小さな神社の拝殿の下。ここで何をやるかというわけではないんですが、誰も知らない空間を持っているというドキドキ感を共有しているようなものでした。自分の部屋を持っていない子供が大半なので自分のスペースが確保できるという意味もあったことでしょう。もし、亡くなった彼らが防空壕を秘密基地という認識だったなら、穴の中でサバイバルゲームをやるとは思えないんですが。ちなみに、僕らの時の秘密基地は発展し、神社の基地はいつのころからかエロ本図書館と名付けられ、どこかからか拾ったりしてきた週刊誌などを置く場所となりましたが、メンバーの一人がこの図書館を誇りに思ったのか、図書館の存在を知らない友人ならまだしも担任の先生にまで自慢してしまったため(アホ)、教師たちの家宅捜索に遭い閉鎖させられてしまいました。その後も残党により復活が図られましたが、定期的な家宅捜索で芽を摘み取られたようです。数年後、見てみるとダンボールの中で小猫が3匹ニャアニャア鳴いていました。いつの間にか動物園になったんですね。

さて、タイトルはネーミングと偏見、でしたね。ネーミングは重要です。人間へのネーミング、つまり名前ですが、古来から女性は語感、男性は漢字の意味を重視してつけられたようです。かつて女性の名前にひらがな、カタカナが多く使われた一方で男は難しい漢字を使って読みづらく、発音しづらい名前をわざわざつけたり、代々一文字づつ名前を継いでいくこともありました。
ネーミングにより、本来の意味を隠してしまうケースもあります。例えばSさんが使いまくるペンディングという言葉、先送り、保留という意味なんですが、ペンディングということで「敢えて」先送りするという雰囲気になります。何もしなくても「ペンディング」という言葉を使うとどこかえらそうに聞こえます。既に死語となりつつある援助交際もそう。れっきとした売春なんですが、援助交際という言葉に上手く隠されています。分解して考えると援助と交際は相反していることが分かります。今は援交とも略されてさらに本来の意味がカモフラージュされています。
最近よく使われるのがニートという単語です。無業者という意味で、若者を対象にすることが多いようです。働かないボンクラということですが、ニートという単語を使うことでどこかかっこ良さが伝わってきます。ペンディングと同じように「敢えて」働かないという印象もある。これが問題です。暴走族だって同じです。響きからかっこ良さが感じられるため、この名称を使えば使うほど逆効果との意見もあります。珍走団という名称を使う動きも広がっていますが、これも暴走族という単語をかき消すような存在にはなっていません。
働いていることを基準にすれば、ニートはフリーター以下ですが、フリーターは語感でフリーアルバイターという印象に繋がるため、人によっては意味が掴めないニートのほうが聞こえがいいようです。ニートの多くは親が働いているため、働かずとも養ってもらえるという構造から発生した人種です。数こそ少ないですが昔からいたはずです。ただ、一億総中流ともいわれる時代。働かずとも親のスネをかじっていられる経済状態の家庭を増えました。団塊世代に対する少子化ですから、ニートのケアはなおさら手厚くなります。
何を言っているのかが分からなくなりましたが、街中にたむろするホームレスのおじさんたちも、時代が時代ならニートとしてぬくぬくと生活出来た可能性もあるわけです。ニートの人々は、時代に感謝せねばならないでしょうし、つかみどころのないニートという言葉自体変えたほうがいいのかもしれません。プータローでは下品なので、プートとか。
壮大なテーマを予告してしまうと、得てして意味不明な日記になるものです。次回が心配。

hinatabokko1


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Comments

 ネーミングの危険性は本当に難しい問題です。
 「援交」「ニート」「暴走族」・・・これらを例えば他の言葉に変えたところで、バカな小娘らがアホなバブリーオヤジを良い様に利用していると「いい気持ち」になっているようで、その実、「いい気持ち」になっているのはオヤジで、結局女が道具にされている腹立たしい現象だし、ただのスネッかじりならまだかわいいものを、「社会が悪い」の、「人に使われて満足するタイプじゃない」のと小理屈こねるボンクラだし、うるさい危ない似非マシーン好きだし・・・
 尚、前述の「 」の台詞はテレビで見かけた「ニート」達の台詞です。

 どんなに取り繕っても本質や根源に目を向けることから始めなければ、解決どころか改善など、無理なのではないでしょうか・・・などということは、本当に誰もが思っていることでしょうに・・・
 
 アーレフしかり・・・

 「言葉遊び」は大好きですが、時と場合を選ぶ良識は持っていたいですね。
 
 こういう言葉と並べて論じてはいけないのでしょうが、最近の新しい言葉では「認知症」がよくわかりません。何故この言葉が選ばれたのでしょうか・・・。
 
 私が「プータロー」と言う言葉を初めて知ったのは、今から20年ほど前でしょうか。
 アルバイトであるラジオ番組のオペレーターをしていた時です。聴取者か電話でお話を伺い、若干の肉付けなどをしながら文章にする、と言うお仕事でしたが、その用紙の職業欄に「プー」「プー子」とあり、?????。担当のオペレーターに尋ねると「プータロー」の略で女性は「プー子」・・・「プータロー」とは何ぞや?と更に尋ねると「知らないの~~~?」とあきれられながら説明されました。漢字が苦手で自分の姓も20年以上間違えて書いていた彼女・・・拗音の読み書きがどうしても覚えられない彼女は、流行(?)には敏感でした。歯科医の妻になった彼女・・・今、受付などに借り出されているとウワサに聞きましたが・・・医療ミス・・投薬ミスが心配です。

 寄り道してしまいました。
 
 私の基地は近所の空き地に積み上げられた薪の束で囲まれた空間でした。ある時は「地球防衛軍」の本拠地になり、ある時は「探偵事務所」になり、ある時は「新婚家庭」になりました。しかも、チャリンコ暴走族だった私。いつから「怖がり」になったのでしょう。

 ・・・チャリンコ・・・暴走族・・・?
 
 あっら~~~!

Posted by: REE | April 15, 2005 at 10:17 AM

 書き忘れました・・・

 プーさんって・・・ニートだったんですかぁ?
 

Posted by: REE | April 15, 2005 at 10:18 AM

認知症…これでは、意味が通じませんよね。誤解を招くと名称変更された統合失調症も聞いただけでは意味が通じません。いろいろなことに配慮したのでしょうが、これでは名称変更の意味がないような気がします。聞いただけで病状を連想できるような名称にするだけで、一般への認知度が上がり、ひいては関心の高まりにも繋がります。多くの名称変更がそういうチャンスをみすみす逃しているような気がしてなりません。
プーさんは…ぬいぐるみであることが仕事なんでしょう、きっと。

Posted by: yuworldmaster | April 17, 2005 at 02:07 AM

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