海賊
海賊が話題になっています。既に各所で報道されている通り、海賊による襲撃は結構起こっています。特に海峡の周りを陸地に囲まれたマラッカ海峡は特に多い。海上保安庁のリリースなんかにも定期的に海賊の襲撃状況などが紹介されています。そんなリリースを初めて目にした数年前は「いまどき海賊なんか」と思いましたが。とかく法人が拉致されて大騒ぎの日本では今、そういう状況なのでしょう。韋駄天船長、機関長ら3名の無事を祈ります。
それにしても報道合戦がひどいですね。韋駄天の電話に直接連絡して、報道各局が同じことを根掘り葉掘り聞く状況です。彼らは襲撃にあって精神的にも肉体的にも疲れているでしょうに、このありさま。
大手メディアは、普段はあちこちで記者クラブという閉鎖的なグループを作り、そこでいろんな縛りをがんじがらめにかけてお偉方に対しては代表質問みたいなことをやっているくせにこんな重要な時は機能しない。いったい何なのでしょうか。恐ろしい体験を何度も思い起こさせる暴挙に対し、船員の方々の心中お察し申し上げます。
せめて、原油タンカーの話をしながら、LNGタンカーや貨物船の映像を流すのだけはやめてください。
海賊という言葉は変えたほうがいいのかもしれません。日本で海賊といえば、片手がフックの人とか、強風時には被れないような帽子をかぶった人が木造の船に乗り、合図で横腹の大砲からドンドンドンと鉄球が打ち出されるようなイメージを持っています。海賊と聞いて来島水軍だの村上水軍という単語を思い出すのは結構な歴史マニア。関西汽船のくるしま7は揺れるので乗り物酔いの方はさんふらわあに乗りましょう。
相手が何者かが分からないので「賊」という言葉を使うのでしょうが、例えば日本で山道で襲われ金品を奪われた場合は「山賊に襲われた」と言わないように、海賊と言うことばは時代錯誤なのかもしれません。私製ですが、シー賊とか、シージャッカーとか別名を考えて使うことをお勧めしたい。
海賊と言えば、パイレーツカリビアンですが、この名前を聞くと、「パイレーツカリビアンのスタッフが結集」というフレーズを思い出します。タイトルは思い出せないんですが、スタッフが結集しても期待してはいけないことだけは確かでしょう。「スタッフ結集」という謳い文句はShall we Dance?のほか、当たり外れが大きいジブリ作品は、全てを当たりに塗り替えるための作戦として頻繁に使われます。
パイレーツカリビアンでもう一つ。さらば宇宙戦艦ヤマトの白色彗星のテーマは、まさしくTDLのアトラクション、カリブの海賊の中で流れているBGMにそっくりです。この映画で終わればヤマトも伝説になっていたでしょうに。西崎義展のばか。
話が脱線しましたが、拉致された法人ら3人の無事をあらためてお祈り申し上げます。
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