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March 07, 2005

性教育

寒い日が続きますね。そんな日にはトイレに行列が出来ます。
劇場とかで男性用トイレに入ってくるおばさんは大嫌いなんですが、男性小用に行列が出来ているからといって、ひょいと大便用のトイレに入ってジャーッとするおっさんを見るとぶっ殺したくなります。余計なことをしてトイレを汚すな。

さて、先週末の国会で「性教育」が話題になりました。テレビでチラ見しただけなのですが、自民党の山谷議員が小学校の教材に男女が身体を重ねる図解が掲載されていることをあげ「こんなひどいものが載っているんですよ」と怒っておられました。予算委員会で何故、性教育を取り上げるのかは疑問ですが、ただでさえ微妙な問題なのに公たる国会議員が手前自身の価値観を押し付つけようとするのなら、バッジ外してやれという感じです。
それにも増して小泉首相は「初めて拝見したが、ひどい」と言う。その後は自身の性教育の経験について「性教育はいつ習ったか、いつの間にか」などいつものようなのらりくらり発言。無責任ぶりにいつもながら呆れてしまいますが、これが日本の性教育の実状なのかもしれません。

性教育とは、微妙な問題です。男女差別に匹敵するぐらい微妙な問題です。以前も触れたことがありますが、微妙な問題というのが一番難しい。この世に正しい性教育なんかないと思いますし、海外の性教育事情を持ち上げて「スゥエーデンではこれだけ進んでいる」とか「アメリカではこうだ」と隣の芝を青く見るのは全く意味のないことだと思います。その国の土地柄や国民性にも影響される話ですし。

性教育は、以前にも増して微妙な問題となっています。かつての子供は、竹やぶに落ちているガビガビのエロ本とか、マセたガキのコレクションのエロマンガなどを通して性というものを知りました。父親の枕元や長距離トラックの運転席から略奪する輩もいましたし、白ポストを破壊した奴もいました。集団でそういった性に向き合うことも一つの性教育だったのかもしれません。見るだけでなく、集団の中にはお兄さんがいたりとかの理由で性知識に長けた奴もいますから、そこから情報を得ることも出来ました。プラス学校の性教育です。
ところが、今はインターネットに性情報が溢れています。月刊ジャンプの永井豪の漫画を読んでドキドキした経験などをすっ飛ばして、無修正画像が飛び込んできます。世に氾濫するエロ本というものも以前に比べ露出が激しくなっています。これだけの情報で溢れているのに性教育の問題は「もっと積極的にやれ」「まだ早い」程度のレベル。
子供は知らないふりをしても知っています。そんな実態を知らないのは「うちの子にカギって」と思う親。まるで西側からテレビやラジオなどを通じてガンガン情報が入ってきているのに国民は何も知らないと思って安心している東側の独裁者みたいです。チャウシェスク。
子供の頃、ドリフを禁止している家も多かったんですが、その家の子供たちも何故かドリフを知っている。僕の家はそういう規制がありませんでしたが、あの番組を観たからといって食べ物を粗末にしようとは考えない。結局親の勝手な訳ですね。食べ物を粗末にした時に注意すれば済むことです。そういう手間を省いて子供の機会を奪ってしまっている。チャンネル制限ひとつで世界を笑わせる将来の大コメディアンの芽を摘んでいる可能性もあります(考えすぎですね)性教育も同じようなものだと思います。
だったら性教育を平準化して、一斉に教えればいいという話になりますが、これも無駄なことです。子供たちの生活する環境が各々違うから。例えば自由にインターネットを使える子供と、アナログで家には計算機もないような家庭では性に触れる機会に差があります。子供部屋にテレビがあるのとないのとでも大きな差がある。それでいて父兄は勝手ですから、面倒くさいことは学校に押し付けておいて、教育内容には中途半端に口出しします。

一方で若年層に性病が蔓延したり、妊娠中絶が問題になっていますので、性教育を通じてそれを防ぐ必要もあります。ただし性病の怖さだけを教えて、どうやったら性病になるかを教えないのは論外。HIV感染者への差別をなくそうという教育も、感染経路の一つである性交渉にも触れることでより問題を身近に感じることが出来るでしょう。
文部科学省は、性教育の実態調査を行うようです。何をいまさらという感じですが、性教育だけで情報を得ている子供は皆無といっていいでしょうから、どうせやるのなら、事後の性教育がいいのか、事前がいいのかなどのタイミングについて研究する必要性はあるのかもしれません。

これだけ微妙な問題なのですから、国会議員が「こんなひどい」と個人的な見解を押し付けるのは問題があります。教材を作る側も子供たちの股間を勃起させようとして作っているわけではないはずですから、けしからんと批判するのではなく、議論の場に取り上げるだけにとどめるべきだったといえるでしょう。議論するだけの価値は充分にある問題です。ヒステリックにまくしたてる元産経新聞記者の山谷議員には性教育以外の怨念がこもっているのではないかと少なからず違和感を感じましたが、少子化の時代、学校も生き残りをかけて特色や付加価値を求める動きが活発化していますので、もしかすると性教育というのも学校教育の特色のひとつとしてPRするのもアリなのかもしれません。

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