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March 05, 2005

落とし穴

昨日も触れましたが、堤一族の光と影がここぞとばかりに根掘り葉掘り報道されています。みなさん、詳しくなりましたか?
世界一の富豪、成功者と崇拝が一転して批判されるのをみると、人間の感情は尊敬と嘲り、崇拝と妬みが背中合わせだといえるでしょう。
ここで気をつけなければいけないのは、西武けしからんというムード。堤氏に何もいえなかった社員は批判されるべきでしょうが、そういう社風だったと考えれば、いたしかたない部分もあります。別に電車の運転手や車掌が金の亡者というわけではありませんので、西武グループひっくるめて考えてはいけません。堤王国の崩壊と西武王国の再建を見守っていきましょう。ましてや同じ西武でもセゾングループは別物ですから、安易に商品の不買に走るのは論外といえます。
それにしても政界は堤氏に甘いですね。罪は罪と批判しながらもコメントが甘い。特に新参者のホリえもんの根拠なき国会での批判と対比すると、堤氏への「愛情」とのコントラストが強いことが分かります。これも政財癒着の構造のあらわれなのでしょうか。父親は国会議員ですし。まるで、クスリやデバガメ程度は犯罪ではないとばかりに仲間に愛情を注ぎ、ほとぼりがさめたころにブラウン管にひょいと引っ張り上げる芸能界にも似ています。

ホリえもんは、成功するしないは別として、しっかりとしたビジョンを持っているようです。ただ、それを評論家っぽくガチガチに組み立てて言わないので、難しい論文で仲間内だけで知識を共有しようとする学のある人々は彼を嫌い、一方でストレートな物言いで説明するため、我々素人には何をやらんとするのかは分かりやすく、人気がある。こんな感じでしょうか。
先日、外国人特派員協会に招かれた堀江氏の説明は、多くの外国人特派員に良い印象を与えたようです。それをこぞってマスコミが伝える…たぶん、堀江氏に対する周囲の評価は「外国人が認めた」というだけで上がり、一転して彼を肯定するような報道が増えてくるかもしれません。日本は特に「アメリカでは」とか「ヨーロッパでは」という引用に弱く、多くを「是」と受け止める一面がありますし。
良い例が「日本アカデミー賞」です。テレビ業界の同窓会のような雰囲気もある「アカデミー賞ごっこ」は、消去法で賞を与えているような気がして見ていて情けなくなります。特に本家ハリウッドとは天と地ほどの市場ですから、日本アカデミー賞はその年の作況に大きく左右されるのが実状です。残り少ない水溜りに殺到するハエのように同じ傾向の映画を作りがちですから、ある年にはホラーだらけになったり、最近のようにしみじみ路線の映画だらけになったりとバリエーションに富むことは少ないようです。それでいて時折、高尚な雰囲気のする映画を引っ張ったり、新進気鋭と評される監督の撮影した単館映画にスポットを当て、してやったりの雰囲気…奇妙です。
評価がブレる本家のアカデミー賞に対しても賛否両論ありますが、市場が大きいことで許される部分が多聞にあるのでしょう。

ホリえもんは、違法ではないものの批判が集まる時間外取引について「壊そうと思ってやった」というニュアンスの発言をしました…ああ、なるほど。
この言葉を聞いて、城南電機の宮路社長を思い出しました。前年の米の不作で国民の多くが慣れない長粒米を食わされた1994年(確か)、宮路社長は店頭でヤミ米を売り、農水省の役人と喧嘩をしていました。この行動が食管法に風穴を開け、ヤミ米を普通の米にした要因の一つとなったといわれています。
現在、ホリえもんが行った予想を遥かに超える大量の時間外取引を受け、ルールの見直しが進められようとしています。つまり、ルールが壊されるということ。納得できます。仮に彼の後付けの理論だとしても、それが彼のセンスなのかもしれません。

本題は…落とし穴。京都議定書発効の話をするつもりでしたが、また次回。

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Comments

 今、スポーツニュースを見せられていて(!)ふと思いついてしまったのですが・・・。
 ドクロ柄の帽子をかぶり、チャラリンッ!とサービストークをしている新庄選手とそういう彼に「喝っ!」を与える大沢啓二ジジ様と張本オジ様の関係って、ホリエモンさんと彼を目の敵にする方々の関係に似ているような気がするのですが・・・いかがでしょうか。
 
 

Posted by: REE | March 06, 2005 at 11:50 PM

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