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March 04, 2005

王国崩壊

最近、あちこちで動き始めた回転ドア、何度も微調整がなされていますね。
止まりすぎたり、減速しすぎたりとか批判が多く、挙げ句の果てに「国や自治体の定める速度で回転しています」と必死に弁明するステッカーがついこの間、貼られました。
それにしてもしつこいぐらいのアナウンスと「さわるな」「たちどまるな」だの注意書きされたステッカーがズラリと並び、本来は誰にでも分かるようにという親切な表示なのでしょうが、数が多すぎて恐らくあの指示を一度に理解するのは聖徳太子ぐらいのものでしょう。近所の喧嘩に鎧兜で駆けつけるように大げさ。
どれもこれも六本木「キルビル」の事故が発端です。犠牲者が出たのは痛ましいことですが、似たような事例を放置した森ビルの経営者に責任があるといえるでしょう。DiaryXXXにも扱いましたが、施工業者とつばぜり合いをし、遅きに失した社長の謝罪はひどいものです。
こうした対応はもっと批判されるべきなのでしょうが、都心に聳え立つ太い(ほんとに太い)ビルに圧倒されてか、夕刊紙などから批判の火の手が上がっても、大事に至らず鎮火されてしまいます。特にそこに住まうテレビ局やなんかは…本題行きましょう。

堤義明コクド前会長が逮捕されました。
テレビや新聞などで彼の波乱に富んだ人生が紹介されています。それを追えば、あなたも堤一族フリークとなるでしょう。
容疑者となり、自殺者を出した人間ですから一定の批判を浴びせるべきでしょうが、これまでの過剰ともいうべき崇拝の雰囲気が一転、溝に落ちた鶏に石を投げつけるような批判も出ています。
これまでも彼が世界一の金持ちになった時、世界に自慢できる日本人のように報じ、昨年、久方ぶりのプロ野球オーナー会議への出席の際には、まるで主役を待つかのような雰囲気でしたが、逮捕されると手のひらを返したように批判する…何か変な感じですね。
昨晩、テレビ朝日で堤王国の崩壊として、堤家の問題点など報じていた時に扱っていた映像は、若き日の堤義明氏の率いる「西武王国」の凄さを紹介した、どちらかといえば肯定的な報道のものだったわけですから。

同じような出来事が過去の日本にありました。
終戦後、大人たちはよほどの愛国心を持たない限り、コロッと頭を切り替え、戦後復興に力を入れはじめましたが、この時、子供たちは置き去りにされてしまいました。
大人は、日本が軍国主義へ突っ走っていく過程を見ていますから、終戦後は頭を戻すだけでいい。ところが子供たちは軍国主義のなかで生まれ、教育を受けたわけですから、頭の整理する材料がない。当時は大人の行動に不信感を抱いた子供が多かったといわれます。
西武鉄道グループの社員は、堤氏が喜ぶような仕事をすれば良いわけですから、通常の企業活動とは歪んだものになりがちだったと考えられます。終戦後の子供たちのように、大変なのはこれらの社員。頭の良い人材をわざわざ排除してきたわけですから、本当に大変です。

一族の経営は批判を浴びる風潮もありますが、幹部に創業者一族がいたりなんかすると、社員を束ねるという効果もあります。これまでも創業者一族が放漫経営で追放され、業績が回復した企業もありますが、例えば苦境を脱するのに創業者のカリスマが必要じゃないかと考えている中小企業の経営者も多いのも事実です。
例えばトヨタ。豊田家が飛び石で経営のトップに座り、その間を大番頭と呼ばれる一族外の社員が社長、会長に就任し次の創業者一族の昇格を待ちます。一族支配の腐敗と創業者一族のカリスマを混合した人事は、不況知らずの経営を続け、そこら辺の大手企業の売上高のような経常利益を上げる超ド級企業でもあります。
一方で一族経営に反発して息子を会社に入れなかった(とはいっても親戚のような会社を与えましたが)本田技研も好調なのも面白いですし、超ド級企業に対抗しようとしたが実が伴わず、フランスの血を受けて「こんなデザインが日本ウケするんかいな」と思うデザインが意外にヒットし、今や業績回復企業の代名詞となっている感もある日産自動車など自動車業界って結構面白いですね。

toribukuro
つくってみよう「鶏袋(とりぶくろ)」

(2人分)
油揚げ  3枚
鳥ひき肉 適量
調味料  適当
からし   少量

①鳥ひき肉にその辺の調味料を混ぜます。オプションでさやえんどうを刻んで入れるといいのですが、いまは高いのでやめておきましょう。
②油揚げを2分の1にカットし、袋状にします。そうです、お稲荷さんの要領です。
③②に①を入れます。つまり、ひき肉を油揚げの中につめる。いくつかは表裏をひっくりかえすといいでしょう。
④口を爪楊枝で留め、15分程度蒸します。
⑤皿にカラシをウンコのように盛り付けます。完成。
調味料によってはそのままでも食べられますし、あまり美味しくなければ酢醤油をつけると結構食べられるようになります。
幼い頃、祖父とお風呂に入っている時、祖父が股間を洗っているのを見ながら、いつもイカめしとお稲荷さんを連想していました…そんなことを考えながらお召し上がり下さい♪

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Comments

Very energetic article, I enjoyed that a lot. Will there be a part 2?

Posted by: Katrice | June 03, 2014 at 11:04 PM

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