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March 30, 2005

太平洋奇跡の作戦 キスカ/潜水艦イ-57降伏せず

CinemaX第34回目は2本立て。

ららぽーと志木の閉鎖にともない、ららぽーとシネマも3月末をもって閉館することになりました。東宝作品しか選べませんが、シネコンの走りのような映画館は、志木周辺の庶民の娯楽の一つでした。映画館といえば、もう少し下って川越のシアターホームランに行くか、東松山シネマに行くか、ずっと上って池袋の映画館に行くしかなかったのですから。
それが今では、2ヵ所にワーナーマイカルシネマズが出来ました。東宝直営の映画館として、どんなに閑散としていようともここはつぶれないなと思ったのですが、丸井の勢いは予想以上に凄かったのか、オープン当初だけ志木駅南口に人の流れを戻したカミヤプラザの主要テナントを一掃し、同じ北口にある、ららぽーと志木も閉鎖に追い込みました。人の流れを意図的に変えるようなコンコースも影響が大きかったようです。あれだけ露骨な構造は何か利権が絡んでいるんでしょう。そういう問題の多いといわれる新座市のことですから。

ららぽーとシネマは、かなりの頻度利用していた時期もありました。特に交替勤務だった工場労働者時代は、朝起きて映画を見て出勤するようなことも出来ましたし、6時以降の上映が1000円になるレイトショー?割引もありましたので、夕方から観ることもありました。新旧のCinemaXで紹介している映画のうち、この映画館で観た作品はスパイダーマンだけなんですが、さらに遡り「映画の感想」というかたちで日記に何本かアップしていました。残念ながらデータは残っていませんが。
そのららぽーとシネマで最後に映画を観ようと思っていたんですが、今さらハウルを見る気にはなれませんし、ローレライをもう一度観るのは…しかもホームシアターのような小画面でと悩んだんですが、奇しくも企画をやっていました。戦後60周年記念特集とクレイジーキャッツ特集です。週替わりで3週間、最終日まで放映を続けます。2本立てで1000円。これで2つのスクリーンを占有されてしまうわけですから、残る一つのスクリーンはサイドウェイという、何とも奇妙なラインナップになっていました。
それに気付いたのは3週目、クレイジーキャッツは「日本一のホラ吹き男/日本一のゴマすり男」、戦後60周年特集は「太平洋奇跡の作戦 キスカ/潜水艦イ-57降伏せず」でした。ナヌ?というわけで、これも何かの縁なのか、戦後60周年特集を観ることにしました。

太平洋奇跡の作戦 キスカ
(1965年、東宝)
製作:田中友幸、田実泰良
監督:丸山誠治
特技監督:円谷英二
脚本:須崎勝弥
原作:千早正隆 「太平洋海戦最大の奇跡」
音楽:團伊玖磨
出演:三船敏郎、山村聡、中丸忠雄ほか
(詳しいデータはこちら
(計測時間105分)

怪獣映画ではありません。キスカ島救出作戦を扱った映画です。アッツ島の玉砕はかなり知られていますが、僕の記憶だと太平洋戦争を振り返るドキュメントなどでもアッツ島玉砕の補足的な史実として報じられることが多かったように思います。それにしても、旧日本軍はここまで侵攻していたんですね。映画の中でも述べられていますが、米国の領土を占領するという以外の意味はなかったようです。
序盤から派手な爆発シーンの嵐です。モノクロなので、それなりに迫力はあります。旧日本海軍の艦船もおおよそ実物だとは思えませんが、始終立ち込める霧とモノクロ映像でかなりリアリティはありました。映画ではなくドキュメントのようですが、三船敏郎演じる大村少将の動揺と主役級の人間が次々に吐く、観客の意表を突いた発言は面白いかもしれません。あまりに多いので飽きてしまいそうですが。

最終評価「A」

終始力が入る映画。こちらはメインではなかったので意外な収穫でした。「團サウンド」が特徴的な團伊玖磨のキスカ・マーチも軽快です。どこかで聞いたようなメロディのような気もしますが。

~鑑賞メモ~
鑑賞日:平成17年3月27日
劇場:ららぽーと志木シネマ
観客数:9人/76席
感涙観客数:若干
※感涙観客数は観客の鼻すすり音で推定

涙をこぼすおじさんもいましたし、「わし、キスカいったんや」という老人も。太平洋戦争のなかで過酷な戦闘を強いられた割に生存者が多いという珍しいケースなので、それだけこの島への思い入れがある人が多いのかもしれません。

潜水艦イ-57降伏せず
(1959年、東宝)
製作:堀江史朗
監督:松林宗恵
脚本:須崎勝弥、木村武
考証:藤田和彦
原作:川村六良
音楽:團伊玖磨
出演:池部良、三橋達也、平田昭彦ほか
(詳しいデータはこちら
(計測時間104分?)

プロヂューサーは堀江史朗氏。NHK大阪、東京、東宝、博報堂と渡り歩いた人です。テレビというよりはラジオ、プロデューサーというよりは、脚本を書いたりと実際には書く側の立場が多かったようです。人望が厚かったせいか、芸能界に嫌気がさして資産家として鎌倉に篭ってしまった伝説の超有名女優とコンタクトがとれる数少ない人物とされています。堀江氏著「ぼくの女優交遊録」(主婦の友社)に女優たちの華やかなエピソードが数多く収録されています。
堀江氏は僕のシナリオの先生でもあります。ただ、実際に活躍していた頃のラジオもテレビドラマも観ることが出来ずにいましたが、奇しくもららぽーとの最後に遭遇することになりました。過去DiaryXXXで触れた、円谷英二氏に依頼した特撮技術のエピソードもこの映画を製作する時のものだと記憶しています。

まず、驚くのは映像の質の悪さ。音声、フィルムとも傷みまくっています。シーン飛び、音飛びあたりまえの映画に感情移入するのはまず、不可能なような気がしました。個人的に主張する「潜水艦映画に外れなし」のジンクスが崩れるか。
潜水艦を冠した映画ですが、意外に艦内でのシーンが少なかったりします。加えて緊張感のない雰囲気。ローレライと同じ時期の設定ですが、緩い雰囲気と俳優がセリフを噛んでもそのまま流すという凄いシチュエーション。そのセリフがまたひどく、まどろっこしいセリフが続いたと思うと、いきなり冗談を言う人物が現れたり。これではマイケルです。

潜水艦映画の醍醐味は、限られた空間の中で人間と人間の感情がぶつかるところにありますが、この映画は潜水艦の外のシーンが多いこと、人物と人物がろくに対立しないことが問題のようです。この潜水艦の任務はヨーロッパに外交官とその娘を運ぶというものなので、この任務を認めるか否かでぶつかり合うように描くのも手ですが、上下関係の厳しい旧日本軍では、ハリウッド映画のように艦長と副長が殴りあうというシーンは考えられません。心が変わるのは外交官の娘だけ。多くの潜水艦映画にみられる一番愛嬌がある乗組員が逃げ遅れて死んでしまうシーンもありますが、それも引き立っていないように思いました。

外交官を運んでどうなるのかも描かれない。太平洋戦争という設定を借りているわけですから、史実とどう組み合わせるかが大きなポイントになります。ローレライでは、広島に原爆を落とされた旧日本軍が必死に抵抗する姿が描かれています。観客は長崎の悲劇、そして終戦を知っているわけですから、その抵抗があまりにも空しく涙を誘うという構造になっています。ところがこの映画は、任務の途中にポツダム宣言が受諾され、観ている側の熱が急に冷めてしまいます。任務を遂行しても何の意味がない、と。

外交官を引き渡した後が、この映画のタイトルに繋がるわけですが、外交官が乗っているはずの敵駆逐艦に銃口を向けたりと設定が段々と無茶苦茶になってきます。その無茶苦茶に気付いたのか、戦略を変更して体当たり…ある意味クライマックスですが、無茶苦茶です。それでデーンと「終」のテロップ。昔の日本映画の多くはエンドロールがないので、やっつけ!という印象が一層増しました。キスカでは特技監督に昇進している円谷英二による特撮技術も6年の差を大きく感じさせるぐらいバレバレ、どこかで聞いたことのあるような曲が多い團伊玖磨の映画音楽も怒りすら感じてしまうほど凄い映画でした。何だか観てはいけないものを観てしまったような。

最終評価「C」

この保存状態では、恐らく二度と観ることはないであろう映画だと思いますので、そういう意味では貴重な経験かもしれません。本編は104分の映画なんですが、時計を観ると90分を回ったところでした。シーン飛びによる蓄積は貯まりに貯まって10分程度に及ぶことが分かります。逆にこういう保存状態の劣悪な映画を放映する東宝を賞賛したいような気分にもなります。最後のお礼にららぽーとシネマで金を落とそうと紙コップのコーヒー(200円!)を買いましたが、誰も買っていないせいか雑巾のような味がしました。気のせいかと買いなおしたココア(200円!)も同じく。まずい飲み物とまずい映画、ホームシアターのような小さなスクリーンをみていると、もうここの役目は終わったんだなと変に納得してしまいました。ありがとう、ららぽーとシネマ。

企画上映は3月31日まで、お早めに。


~鑑賞メモ~
鑑賞日:平成17年3月27日
劇場:ららぽーと志木シネマ
観客数:18/76席
感涙観客数:ゼロ
※感涙観客数は観客の鼻すすり音で推定

raraport
これまで上映された映画のチラシがずらりと並びます。


theater
ホームシアター風スクリーン。
シートは新しく張り替えたものですが早速、閉館の憂き目に。
綺麗に整備した直後にロッテに逃げられた川崎球場のようです。

ついでに紹介!

潜水艦内の緊迫感と人物同士の対立を見事に描いた決定版!

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March 28, 2005

アビエイター

CinemaX第33回目。

アビエイター
監督:マーティン・スコセッシ
製作総指揮:レオナルド・ディカプリオほか
脚本:ジョン・ローガン
音楽:ハワード・ショア
出演:レオナルド・ディカプリオ 、ケイト・ブランシェットほか
上映時間169分!
(公式サイトはこちら

先般のアカデミー賞で話題になったアビエイターです。頭の中では何故か、アレグリアの曲に合わせて「♪アビエイタ~」という単語がグルグル回っていた妙な印象を持っている映画です。これは吉兆か否か。みなさんもイメージして見てください。きっと脳裏から離れなくなるはず。
アビエイターは作品賞、主演男優賞を逃し、僕の保育園の先生に似ているケイト・ブランシェットが棚ボタで助演女優賞を受賞した良いのか悪いのか分からない結末でした。映画人による映画人のための賞がどれだけブレて当にならないかは、既に多くの人々が感じていることでしょう。
例えば、名作に挙げる人も多い「恋に落ちたシェイクスピア」「グラディエーター」の間に作品賞を受賞した映画、覚えていますか?そう、赤い薔薇の花びらだけが印象的だった「アメリカン・ビューティー」です。大本命が順当に受賞したりしなかったり、意味不明の映画が突然受賞するまさしく意味不明の映画ですが、こと日本人は「アカデミー賞全て良し」と信じる風潮にあるので、アメリカン・ビューティーの話に一生懸命入り込もうとして頭から煙が出た人も多かったことでしょう。平家にあらずんば…いや、アカデミー賞受賞作品の良さが分からなければ映画ファンではないとばかりに。
アカデミー賞の存在は、日本の映画ファンにとって悲劇です。あっちの人々は既に見た映画でも公開が遅れる日本では表彰式と時期が重なる映画が多いので、作品賞や主演男優賞・女優賞を逃したり何かすると日本では「面白くない映画」というレッテルを貼られてしまう風潮にあります。逃すならノミネートされないほうが観客動員が伸びたりするかもしれません。
そうなれば、日米同時公開を増やせという声も挙がりそうですが、それは、豪華スタッフ・キャストの割に失敗作を作ってしまい前評判が広がる前に集客してしまえ、という映画のための防衛作にも使われますから、そう簡単に実現はしないでしょう。それは「A.I.」じゃないかって?
ちなみに、「スターウォーズ・エピソード3」とバッティングする「宇宙戦争」も日米同時公開です。スピルバーグと日米同時公開という怪しいキーワードと意外に打率が低い(と思う)トム・クルーズの「宇宙戦争」に対して、かつて「物語は途中からが面白い」と公言しエピソード4から撮影したスターウォーズ(ということは、エピソード1~3はつまらんということになる)、共倒れだけはしないよう期待したいものです。既に前売券が出回っていますね。全国共通券はお早めに。

大きく脱線しました。
冒頭は、幼い頃のシーンです。母親のこの儀式がずっと影響するんですが、終盤で出てくるシーンでこのガキが言うセリフ「いい映画を撮りたい」「世界一速い飛行機に乗る」という類の発言は、冒頭に持ってこなければ意味がありません。このセリフがあれば、この主人公の破天荒な行動も貫通行動として成立することになります。特にハワード・ヒューズについての予備知識は日本人にはありません。米国人にはこんなシーンは必要ないかもしれませんが、ハリウッドがバカにならない日本の映画市場を見据えているなら、この程度の配慮はしてほしいものです。もちろん僕も予備知識はありませんから、最初の2時間(!)は単に無茶苦茶なことをする男の話としか思えませんでした。
その無茶苦茶な話も、本当に無茶苦茶なので理解できない部分が沢山ありました。潔癖症の癖に恋人とはキスをするゲンキンな主人公は、金にモノを言わせていろんなものを買収しまくりますが、この人がどれぐらいの資産があるのかがピンと来ない。米国人には必要がないかもしれませんが、例えば「自分はアメリカを買えるだけの財産を持っている」という具合にどれぐらい金持ちなのかを分からせて欲しかった。経理担当が困った困ったという端から、打出の小槌のように金を使いまくるのはどうにもリアリティに欠けるような気がします。

最初の2時間「D」

無茶苦茶な映画製作や飛行機作りも映像としては見応えがありますが、だから何なの?という感じです。映像で見せる割に、ニュース音声(?)のような解説が全部説明してしまう始末。まるで登場人物の行動や心中も全てアナウンサーが説明してしまうキャプテン翼みたいです。小中学校のサッカーの試合をわざわざテレビ中継するか、あほ。
ロッキードP-38ライトニングを思わせるXF-11偵察機の主人公の不時着シーンや怪物飛行艇ハーキュリーズのシーンもCGを含めて迫力はありましたが、だから何なの?という感じ。
その主人公は一旦発狂した割りにその後の公聴会で見事な論陣を張ります。この公聴会のシーンがこの映画の最も見所なのですが、上院議員などの強敵をこれだけ論破する男がつい最近まで部屋に篭り、独り言を言いながら小便を入れた牛乳瓶を並べていたとは信じ難いものがあります。
ドラマは心の変化といわれますが、この映画の登場人物の多くが話しに絡むような心変わりをしません。ケイト・ブランシェットが演じた元恋人は少し心変わりしたような感じもしますが、だから話が変わるということでもなく、彼女が主人公のもとに戻ってくるというわけでもありません。一方で主人公の心境は観客が追いつけないぐらいに変わったかと思えば、いきなり元に戻ったり。目に見えないはずの心の変化をどうやって映像やセリフで見せるか…そういう要素はこれっぽちもありません。

最終評価「C」

迫力のあるCGではなく、最も動きのない公聴会のシーンが見所という不思議な映画でした。ちなみに、ハワード・ヒューズが製作した「地獄の天使」「ならず者」のDVDが4月に発売されるらしいです。アビエイター効果以外に考えられませんが、この2本の映画をアビエイター以上に期待してしまうのは、僕だけでしょうか。
アビエイター、ボロカスに批評しましたが悲劇の偉人、ハワード・ヒューズに対する認識を広めたという意味では、存在意義のある映画かもしれません。

~鑑賞メモ~
鑑賞日:平成17年3月26日
劇場:ワーナーマイカルシネマズ板橋
観客数:80/549席
感涙観客数:若干
※感涙観客数は観客の鼻すすり音で推定
こんな映画でも泣く人はいるんです。映画の受け側も十人十色ですね。いったい誰に感情移入したのでしょうか。

ついでに紹介!

劇中に登場する「地獄の天使」「ならず者」
世の中便利になりました。

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March 26, 2005

視線はどこに

ライブドア×ニッポン放送×フジテレビの構図にソフトバンクなんとかという会社が参入してきました。元証券マンのこの社長は、言っていることはもっともなんですが、インターネットを利用したコンテンツ強化云々というのは、まさしく堀江氏が言っていたことそのままのような気がします。それをフジテレビが承諾したとするならば、かなり矛盾するような感じもします。これも「大人の解決」なんでしょうか。
新聞記事やニュースには「ホワイトナイト」「パックマンディフェンス」「クラウンジュエル」など俗語だか専門用語だか区別の付かない単語が飛び交っています。これを会見の席上で記者が「ホワイトナイトになるつもりですか」「パックマンディフェンスの予定は」など、この間まで知りもしなかったような単語を「当然、知っていましたよ」とばかりに臆面もなく聞くのはどこか滑稽です。まるで、Jリーグ発足時にこれまで日本リーグなど見向きもしなかった連中が、必死にチーム名を羅列している姿に似ています。はたまた某経済紙の論評をそのまま受け売りしているくせに、ずっと温めてきた持論のように部下に切々と説くダメ上司みたいです。「ニッポン放送問題はリトマス試験紙」という見方があります。堀江氏のやり口について、年代や職種によって賛同できるか否かが分かれるということです。ただ、どちらの側も賛同者も堀江氏を毛嫌いするか、権力を毛嫌いする人が大半なのが気になりますが。

タモリや中島みゆきらが、ライブドアが買収したのなら、ニッポン放送の番組に出演しないとことを表明したようですが、これには幻滅しました。亀淵社長が現場にいた頃に仕事をともにしたとか、ニッポン放送が苦しい時を救ってくれたという言い分は分かりますが、会社や経営者を見て、聴取者のことをまったく考えていない論理です。買収により現場の士気は下がるかもしれませんが、スタッフが変わるわけではありません。世間に影響力の大きい芸能人がこうした考えを表明することは問題なような気がします。違法はでないが、一種の脅迫みたいなものです。スポンサーが降りる云々の話も同じ。結局は一般庶民ではなく、権力や経営者に目を向けていることになります。CMは一般庶民に自社製品などをPRすることが目的なはずなのに、結局は視聴率や聴取率など数字でしか評価していないことは今に始まったことではありませんが。ラジオに出続けることを表明したナインティナインのほうが男前です。ただ、当たり前のことをわざわざメディアが書きたてる必要はないと思いますが。
hogosyoku

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March 23, 2005

さよならではないけれど

TBSのウォッチ!が今週で終了します。これまで何度か出演者の入れ替えが行われ、ほとんどが局アナになった安上がりのメンバーに加え、視聴者が感じている素朴な疑問をサラッと言うラサール石井のコメントが軽妙でした。
特に彼の微妙な問題にも周囲に配慮しながらも突っ込んだ意見を言う姿勢は見事でした。東南アジアの警察官のように交差点の真ん中で指図するだけの司会が多い中で、見ていてあれこれ考えることの出来る番組でした。
朝のメインキャスターはみのもんた。この人も突っ込んだ意見を言いますが、裏表がある感じがするのでおそらく番組は見ないと思います。まるで、朝も○○おもいっきりテレビ。ちなみに、午後は○○の最初の司会は山本コータロー&海老名泰葉でしたね。小朝の妻。パッとしない番組をあれだけの人気番組に持っていくだけに、やはり彼には人気番組にするだけの手腕はあるようですが。
TBSの昼の番組は、恵俊彰の番組の時間を拡大、降板するといわれた古瀬絵理は続投するらしいです(未確認)。NHKローカルのキャスターとして人気が出て、2ちゃんねるで早くから話題になり、夕刊紙でスイカップというニックネームをつけられてしまった彼女は、決して喋りが達者ではなく、それでいて一番の武器を使おうとしないので話題性の高さは続くでしょうが、長続きするのはよほどの努力が必要でしょう(話術とか、頭のキレとか)。コスプレを連発すれば当時のアキバ系の若者の心をグッと掴む可能性があったにもかかわらず、インテリゆえか水着をあっさり卒業して守りに入ってしまった眞鍋かをりに似ています。後にブログの女王として活躍していますが、逆にブログがなければどうなっていたか分かりません。時代が彼女を呼んだ…強運なんですね。TBS昼の枠は依然として苦戦しそうです。
ラサール石井は、夕方の番組に移ります。夕方のニュース枠は、ニュースとはいえどかつての午後のワイドショー枠がそのまま降りてきたような状況です。ただ、芸能人のゴシップが少なく、生活に密着した話題が多いように思いますが、長いスパンで見てみると、各局が同じような話題を順繰りに取り上げているだけのような気もします。このなかで彼がどのように存在感を示すかが注目ですが、ニュースステーションから夕方のニュース枠に移り、傍目には苦戦しているようにみえてしまう小宮悦子を見送るような心境です。
好調な部分までわざわざメスを入れる番組改編は、ダメな会社の人事異動みたいですね。成績が良くても悪くてもフロントが思いつきのように首脳陣を入れ替えてしまう阪神タイガースのようです。TBSの変、「改変」ではなく、「変な改編」だったといわれないことを祈ります。ウォッチのスタジオの明るい雰囲気は朝のひと時にあっていました。ラサール石井の軽妙なコメントは夕方に移っても聞くことは出来ますが、残念です。さよならではないけれど。

さて、ずっと書こうとしていた「さよならではないけれど」がもう一つ。JRのダイヤ改正で東京発の寝台特急がいくつか姿を消しました。「あさかぜ」と「さくら」が消え、「はやぶさ」は「富士」と連結…最終日の2月28日には、長崎、東京のそれぞれの駅に鉄道ファンが押し寄せて…郷愁が漂いますが、僕にとっての問題は、富士とはやぶさが連結してしまったことです。ブルートレインといわれる寝台列車は、鉄道のスピード化が至上命題だった戦後に登場しました。列車方式の高速鉄道から電車方式の鉄道に注目が集まり、静岡あたりで国鉄がどう見てもロマンスカーの車体を借りて高速運転試験を行ったのもこの頃。やがて新幹線へとつながっていきます。
そんななかで東京発の寝台特急は、文字通り避けては通れなかった関西の有効時間帯(つまり昼)を無視して走行するというコロンブスの卵的なアイデアで誕生しました。その存在を知ったのは保育園の頃。東京-西鹿児島間を26時間26分(確か)で走行するはやぶさでした。ブルートレインという不思議な響きは、子供たちの憧れでした。特に大分側を走行する富士に乗ることが僕にとっての夢でもありました。
初めて乗ったのは小学校に上がるか上がらないかの頃、宇佐から大分までのわずか数十分間でした。母親と立席特急券で当時連結していた食堂車でハンバーグ定食を食べました。起伏・横揺れともに激しい日豊本線で食べるイシイのハンバーグ(?)は今でも忘れられませんが、それは乗っただけのこと。宿泊など夢また夢でどこか鉄郎母子のような侘しさが感じられました。
実際に寝台特急に宿泊するのは、それから10年以上経過した、大学受験での上京、帰郷の時でした。当時は大分県民の迫害(?)が激しく実家のある横浜に戻り別の大学に再挑戦すると言う某大生と、女性が宿泊しているベッドを覗いてばかりいる名門・上野丘高校のバカ受験生が一緒でした。このバカ受験生の奇行でずっとイライラさせられましたが、途中、サーッと目の前に現れた富士山の美しさは今でも忘れられません。
ちなみに、大学入学で上京する際も富士に乗りました。吹奏楽部の何人かの後輩に見送られ、上京しましたが、少し離れたところにもう一つ人影がありました。これが彼女だとロマンチックなんですが、親友Hでした。見送るとは聞いていなかったのでこの時は友情というものをホロリと感じました(今だから明かす)

富士に関するエピソードはまだまだ続きます。もう少しお付き合いを。

大学入学後も何度か寝台特急で帰郷しました。決してそうではないんですが、両親は僕が寝台特急でしか帰らないと疑っていたほど。そんな時、母親にお店(理髪店)のお客さんが一枚の地図と時刻表をくれたそうです。「息子さんが帰ってくるのが待ち遠しいだろうから、時間とこの地図を見るといい」と。今の時間、どこを走っているのかを時刻表で見て、地図で確認しろということらしいです。面倒くさがりの母親もその時だけは確認していたらしいです。これも飛行機や新幹線のようなスピード時代では出来ないことですね。ちなみにそのお客さんは、その後事故でなくなりました。地元のお稲荷さんで鳥居が落ちてきたあの事故です。このエピソードを聞いたのもその方が亡くなった後でした。この方は東京の大学に進学した人なので、東京と故郷の遠さを知っているからこそ進めたことなのでしょう。
大学を卒業してからは、寝台特急には乗っていませんが、再会したのは今の職場で働き始めてからのことでした。富士は、東京-西鹿児島から終点が南宮崎、大分へと短縮され、短い編成で細々と走っていました。かつては電化されていない宮崎以南をディーゼル車を使ってまでも引いていた寝台特急が、です。大分以南ではびっくりするぐらい短い編成で走っている姿が痛々しくて涙が出たこともあります。
ちなみに、今回のダイヤ改正前の富士は、他の寝台特急に比べ発着時間が早く設定されていました。東京発4:55という普通のサラリーマンの仕事帰りに帰郷するには使えない時間帯ですが、別府の温泉客などの需要はあったようです。多くの寝台特急が姿を消しましたが、富士が生き残っているのはこういう特性があったからこそかもしれません。もちろん、東京到着も早い時間帯です。ただ、この時間帯が僕の仕事の時間帯と妙にマッチしたりしていました。
例えば、出勤時間が早い月曜日、ブルーな気持ちで新橋駅に降り立つと、向こうのホームでは富士が失踪します。仕事で失敗したり、疲れていて新橋駅のホームにいても偶然、富士が通過します。帰りもそうでした。5時前に就業することの多い僕は、東京駅まで回送される富士や、これから大分に向かう富士に何度も出くわしました。疲れていれば疲れているほど、富士の青い車両と「大分」という行き先を見てホッとしていました。「俺はこんなに頑張っているんだぞ、お前も頑張れ」といわんばかりに。故郷と線路が繋がっていると思いどんなに勇気付けられたことか。統合を知った最近は、新橋を通過する「ピーッ」という警笛で慌てて駆け上がって富士を見送ったこともありました。

さよならではないけれど、富士ははやぶさと統合され、鉄道マニアには「富士ぶさ」と呼ばれる寝台特急に生まれ変わりました。出発時間は廃止されたさくら・はやぶさ(さくぶさ)に合わせて遅くなり、下関以南は6両編成の富士として走りますが、寂しさは残ります。「富士が引退する時は、故郷に帰ろう」と思った頃もありましたが、まさかこんな中途半端な状況になるとは思ってもみませんでした。どうしてくれる、JR。
このエピソードは、将来万が一、自伝を書くような時に絶対に使おうと思っていた話ですが、つい書いてしまいました。ちなみに同じような郷愁を未公開(応募はした)のシナリオの題材に使いましたが、箸にも棒にもかかりませんでした。こういう郷愁は特殊なものなのかなと思いました。自分の力不足を棚に上げると。
fujibusa

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March 21, 2005

マンモス

拉致された韋駄天乗組員は無事解放されましたね。つきましては、これ以上、被害者および被害者家族を追い掛け回して取材するのはやめましょう。NHKは早速被害者に電話取材していましたね。そういうのはスクープとはいいません。たわけ!

ファインディングマンモスの番組、何が何だか解りませんでしたね。捜索隊も行動力重視なら体力のある男所帯になるはずなのに(女性蔑視ではありません)、キャッキャッ騒ぐ女子大生を混ぜたり、公募といいながらメンバーには絵的なものを追求しようとしたのでしょうか。捜索隊自身はほとんど成果を挙げず、いきなりハンターが見つけましたというマンモスの部品が登場する3分クッキングのような番組。それでいてCMだらけ。昨年、マンモス全身の発掘を断念というニュースに「捜索隊は毎日必死に捜索して、万策尽きてとうとう見つからなかったのだな」と思い、捜索隊に労いの気持ちすら持ったものですが、実際はアルマゲドンの珍道中みたいなことになっていたとは。
とはいえ、それだけ冷凍マンモスの捜索が困難であるということだけは伝わってきました。ただ、こういう風にドキュメンタリーにして感動させようというのは悪意すら感じます。おまけにテーマ曲には視聴者を感動させようという魂胆が見え見えのジュピター…もう飽きたわ!アレンジのジュピターしか聞いたことのない方、感動したいのならホルストの原曲(G・ホルスト「惑星」よりジュピター(木星)」を聞いてください。原曲には作曲者自身がアレンジを許さなかった多くの素晴らしいフレーズが込められています。食傷気味のあのジュピターのフレーズはごく一部分ですから。原曲は木星だけじゃなくて、水星、金星、火星、天王星など美しい曲も多い。原曲はマゼール×フランス国立管弦楽団なんかが演奏がクリアでお勧めです。

さて、九州では珍しい、大きな地震が起きました。「実家は大丈夫なのか」という連絡、メールを多数いただきましたが、僕の実家は福岡ではなく大分です。北部なので震度5弱です。とはいえ、僕が小学校に上がるか上がらないかの頃以来の地震らしく、実家ではベッドから猫が転がり落ちました。それ以外の被害はなかったようです。被災地、福岡には玄海島に取材が集中していますが、被災者には手厚い救済としつこくない報道を望みます。地震の恐ろしさと被災地が今、何を求めているかなどを報道するのはメディアの使命をいえますが、被災者の恐怖体験を穿り返すようにあれこれ聞くのはやめましょう。
wanko

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March 20, 2005

万博のあるきかた

拉致された韋駄天乗組員の安否は分かっていません。その後「乗組員の一部に強い動揺」みたいな報道がありました。なかには言葉も発せられない人もいるとか。テレビ局などのメディアはのうのうと報じていますが、船に電話してよってたかって同じことを聞いた自分達も彼らの傷を深くした可能性があることを猛省すべきだといえます。これじゃマッチポンプじゃないですか。

さて先日、トヨタ博…もとい、愛知万博こと愛・地球博に行ってまいりました。トヨタ空港…もとい、中部国際空港(セントレア)からトヨタの工場にまっすぐに伸びる高速道路から枝分かれして、申し訳程度につながる万博会場にもトヨタがいっぱい。日本一…いや世界一に企業の威力は、長野五輪を強引に誘致した堤コクドを髣髴をさせます。こうなったら五輪をソウルに奪われた屈辱を晴らすため、五輪開催が実現するまで開催地に名乗りを上げ続けてもらいたいものです。

万博に行った模様を写真満載、ネタバレ出来るだけなしでゆーわーるど「DiaryXXX Plus」に掲載しましたので、お口に合いましたらどうぞ。ただし、恐ろしく重いページなのでダイヤルアップ、ケータイからの接続は自殺行為なので覚悟してください。

ban00

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March 16, 2005

海賊

海賊が話題になっています。既に各所で報道されている通り、海賊による襲撃は結構起こっています。特に海峡の周りを陸地に囲まれたマラッカ海峡は特に多い。海上保安庁のリリースなんかにも定期的に海賊の襲撃状況などが紹介されています。そんなリリースを初めて目にした数年前は「いまどき海賊なんか」と思いましたが。とかく法人が拉致されて大騒ぎの日本では今、そういう状況なのでしょう。韋駄天船長、機関長ら3名の無事を祈ります。
それにしても報道合戦がひどいですね。韋駄天の電話に直接連絡して、報道各局が同じことを根掘り葉掘り聞く状況です。彼らは襲撃にあって精神的にも肉体的にも疲れているでしょうに、このありさま。
大手メディアは、普段はあちこちで記者クラブという閉鎖的なグループを作り、そこでいろんな縛りをがんじがらめにかけてお偉方に対しては代表質問みたいなことをやっているくせにこんな重要な時は機能しない。いったい何なのでしょうか。恐ろしい体験を何度も思い起こさせる暴挙に対し、船員の方々の心中お察し申し上げます。
せめて、原油タンカーの話をしながら、LNGタンカーや貨物船の映像を流すのだけはやめてください。

海賊という言葉は変えたほうがいいのかもしれません。日本で海賊といえば、片手がフックの人とか、強風時には被れないような帽子をかぶった人が木造の船に乗り、合図で横腹の大砲からドンドンドンと鉄球が打ち出されるようなイメージを持っています。海賊と聞いて来島水軍だの村上水軍という単語を思い出すのは結構な歴史マニア。関西汽船のくるしま7は揺れるので乗り物酔いの方はさんふらわあに乗りましょう。
相手が何者かが分からないので「賊」という言葉を使うのでしょうが、例えば日本で山道で襲われ金品を奪われた場合は「山賊に襲われた」と言わないように、海賊と言うことばは時代錯誤なのかもしれません。私製ですが、シー賊とか、シージャッカーとか別名を考えて使うことをお勧めしたい。
海賊と言えば、パイレーツカリビアンですが、この名前を聞くと、「パイレーツカリビアンのスタッフが結集」というフレーズを思い出します。タイトルは思い出せないんですが、スタッフが結集しても期待してはいけないことだけは確かでしょう。「スタッフ結集」という謳い文句はShall we Dance?のほか、当たり外れが大きいジブリ作品は、全てを当たりに塗り替えるための作戦として頻繁に使われます。
パイレーツカリビアンでもう一つ。さらば宇宙戦艦ヤマトの白色彗星のテーマは、まさしくTDLのアトラクション、カリブの海賊の中で流れているBGMにそっくりです。この映画で終わればヤマトも伝説になっていたでしょうに。西崎義展のばか。
話が脱線しましたが、拉致された法人ら3人の無事をあらためてお祈り申し上げます。

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March 12, 2005

Uボート 最後の決断

CinemaX第32回目。

Uボート 最後の決断
原作:ジョン・E・ディーバー
監督・脚本:トニージグリオ
出演:ウィリアム・H・ベイシー、ティル・シュヴァイガーほか
(公式サイトはこちら
(計測時間98分)

外側は緊張感ある戦争、内側は閉鎖された空間での人間ドラマが展開されるせいか、当たり率の高い潜水艦映画。今回やいかに。
冒頭シーンは、Uボートの進水の様子など当時の映像と時代背景が説明されますが、この次の本編の冒頭ともいえるシーンが雑なように感じました。こうした冒頭のやっつけ感がこの映画をチープにしているのではないかと思えるほど。
冒頭シーンは重要です。テレビドラマだとチャンネルを変えられてしまうので閉鎖的な箱に観客を閉じ込めてしまう映画以上に重要です。変わった映画の観方に、最初にクライマックスを観て、その後、冒頭シーンを観る方法もあります。名作ほど「ああ、なるほど」という始まり方をしているとか。お試し下さい。
劇中を通じて感じるのは、ドイツの無骨な兵士とヤンキーな米兵士との対比。ミサイルや潜水艦で効率良く戦果を挙げてきたドイツですが、第2次大戦をこの国とともに戦っていたのは不思議な感じがします。結果的に戦勝国となったイタリアは別として、例えば、日本がヨーロッパのど真ん中にあったり、ドイツが朝鮮半島にくっついていたりしたならば、第二次世界大戦の戦況はどうなっていたのでしょうか。
そう考えると、当時はやむを得ない部分もありましたが、アジアの小国である日本が欧米列強を相手に戦争を仕掛けたことは無謀だということがいえるでしょう。ただ、決して戦争を美化するつもりはありませんが、日本人はそういう勇気を持っていたことだけは誇りに思っていいのかもしれません。何もかもダメだダメだというよりは…本題に戻ります。

ターン1までの評価「B」

熟年夫婦の誓いなどカセが丁寧に散りばめられていきます。いきなり2画面になったり、テレビドラマの雰囲気がプンプンしますが、これもこの映画の味なんでしょう。ちょうどCSでドリフ大爆笑をやっており、決裂前のいかりや長介と志村けんが2画面でコントをやっているのを思い出しました。出前を頼むいかりやの電話をちぐはぐに受ける老いた職人、志村けんの構図です。後に2人の絡みはなくなり、もしものコーナーの魅力は薄れていきます…本題に戻ります。
この映画は、進めば進むほど面白くなってくる作品です。特に敵味方が同じ艦に乗るというシチュエーションは、外から見ると笑ってしまうぐらい面白い。敵味方といっても、今のライバルだのその程度のものではありません。心から憎み、相手の存在自体を否定する者同士が少しづつ連帯していくのは本当に見物です。感動します。心が動くという要素は大切だなとあらためて感じてしまいました。
加えて丁寧な構成。緊張感あふれる中にもタバコやネックレス(?)などの小道具が散りばめられています。特にタバコは男と男を繋ぐ強い道具ですね。今は少し威力がなくなってきましたが。

ターン2までの評価「A」

心の動きからこの映画を評価するならば、全体の動きのパワーは大きいものの、個別にみると実は小さかったりします。このあたりがクローズアップされれば、後世に名を残すような名作となりえたかもしれません。それでも、確実に観客の印象に残る映画ですが。
この映画で最も心が動くのは、ドイツ側の艦長なんですが、この変化が納得の範囲ではあるもののあまりにも急すぎて残念でした。ネタバレはこれ以上しませんが、この人が死んでしまうのが是か非か。ハリウッド映画にありがちな、主役級の余計な行動でさらに問題が困難になるような「あー、よけいなことするなよ感」が強ければ、もっと引き締まったような気がします。いずれにしても艦長の死は、何かしらの特効薬という感じではないので、それほどの理由がないのなら生きていてもよかったのかもしれません。

最終評価「A」

かっこいい男たちの話です。同時期に潜水艦映画「ローレライ」が放映されていますが、その記憶が吹っ飛ぶほどストーリーは面白く熱中できました。特にクライマックスで米兵が仁義をきってあえてUボートを沈めてしまうシーン。日本人の大好きな展開といえます。熟年夫婦のねちっこい愛情が多少邪魔な感じもしますが、全般的には傑作といえるでしょう。
ところで、制作費はローレライと比べてどうなんでしょうか。この映画は日本では単館上映に近い状態ですが、市場そのものがデカいので、世界的にはローレライと比べ物にならないのではないかと。こと映画は制作費ばかりが注目されますが、これからはキャストへの出演料抜きの金額も公表してもらいたいものです。ローレライしかり、北の零年しかり。大物キャストの食い扶持が増えることが映画を面白くなくしたりする一面もあるのではないかと。一方で大物の名演技で素晴らしい映画に仕上がるという一面もありますが。

「Uボート 最後の決断」は必見。残念ながら上映は終了してしまいましたが、レンタルDVDや深夜映画などで見かけた際は是非、ご覧下さい。繁華街の小さな映画館などで上映される可能性もありますが、その場合はハッテン場でないか十分調べてから出かけたほうがいいでしょう。潜水艦映画は劇場が最適。

~鑑賞メモ~
鑑賞日:平成17年3月10日
劇場:日比谷スカラ座2
観客数:30/183席
感涙観客数:不明
※感涙観客数は観客の鼻すすり音で推定

ついでに紹介!

DVD版「Uボート 最後の決断」と往年の名作「Uボート」ディレクターズ・カット。
ディレクターズ・カットに大当たりなし。

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March 07, 2005

性教育

寒い日が続きますね。そんな日にはトイレに行列が出来ます。
劇場とかで男性用トイレに入ってくるおばさんは大嫌いなんですが、男性小用に行列が出来ているからといって、ひょいと大便用のトイレに入ってジャーッとするおっさんを見るとぶっ殺したくなります。余計なことをしてトイレを汚すな。

さて、先週末の国会で「性教育」が話題になりました。テレビでチラ見しただけなのですが、自民党の山谷議員が小学校の教材に男女が身体を重ねる図解が掲載されていることをあげ「こんなひどいものが載っているんですよ」と怒っておられました。予算委員会で何故、性教育を取り上げるのかは疑問ですが、ただでさえ微妙な問題なのに公たる国会議員が手前自身の価値観を押し付つけようとするのなら、バッジ外してやれという感じです。
それにも増して小泉首相は「初めて拝見したが、ひどい」と言う。その後は自身の性教育の経験について「性教育はいつ習ったか、いつの間にか」などいつものようなのらりくらり発言。無責任ぶりにいつもながら呆れてしまいますが、これが日本の性教育の実状なのかもしれません。

性教育とは、微妙な問題です。男女差別に匹敵するぐらい微妙な問題です。以前も触れたことがありますが、微妙な問題というのが一番難しい。この世に正しい性教育なんかないと思いますし、海外の性教育事情を持ち上げて「スゥエーデンではこれだけ進んでいる」とか「アメリカではこうだ」と隣の芝を青く見るのは全く意味のないことだと思います。その国の土地柄や国民性にも影響される話ですし。

性教育は、以前にも増して微妙な問題となっています。かつての子供は、竹やぶに落ちているガビガビのエロ本とか、マセたガキのコレクションのエロマンガなどを通して性というものを知りました。父親の枕元や長距離トラックの運転席から略奪する輩もいましたし、白ポストを破壊した奴もいました。集団でそういった性に向き合うことも一つの性教育だったのかもしれません。見るだけでなく、集団の中にはお兄さんがいたりとかの理由で性知識に長けた奴もいますから、そこから情報を得ることも出来ました。プラス学校の性教育です。
ところが、今はインターネットに性情報が溢れています。月刊ジャンプの永井豪の漫画を読んでドキドキした経験などをすっ飛ばして、無修正画像が飛び込んできます。世に氾濫するエロ本というものも以前に比べ露出が激しくなっています。これだけの情報で溢れているのに性教育の問題は「もっと積極的にやれ」「まだ早い」程度のレベル。
子供は知らないふりをしても知っています。そんな実態を知らないのは「うちの子にカギって」と思う親。まるで西側からテレビやラジオなどを通じてガンガン情報が入ってきているのに国民は何も知らないと思って安心している東側の独裁者みたいです。チャウシェスク。
子供の頃、ドリフを禁止している家も多かったんですが、その家の子供たちも何故かドリフを知っている。僕の家はそういう規制がありませんでしたが、あの番組を観たからといって食べ物を粗末にしようとは考えない。結局親の勝手な訳ですね。食べ物を粗末にした時に注意すれば済むことです。そういう手間を省いて子供の機会を奪ってしまっている。チャンネル制限ひとつで世界を笑わせる将来の大コメディアンの芽を摘んでいる可能性もあります(考えすぎですね)性教育も同じようなものだと思います。
だったら性教育を平準化して、一斉に教えればいいという話になりますが、これも無駄なことです。子供たちの生活する環境が各々違うから。例えば自由にインターネットを使える子供と、アナログで家には計算機もないような家庭では性に触れる機会に差があります。子供部屋にテレビがあるのとないのとでも大きな差がある。それでいて父兄は勝手ですから、面倒くさいことは学校に押し付けておいて、教育内容には中途半端に口出しします。

一方で若年層に性病が蔓延したり、妊娠中絶が問題になっていますので、性教育を通じてそれを防ぐ必要もあります。ただし性病の怖さだけを教えて、どうやったら性病になるかを教えないのは論外。HIV感染者への差別をなくそうという教育も、感染経路の一つである性交渉にも触れることでより問題を身近に感じることが出来るでしょう。
文部科学省は、性教育の実態調査を行うようです。何をいまさらという感じですが、性教育だけで情報を得ている子供は皆無といっていいでしょうから、どうせやるのなら、事後の性教育がいいのか、事前がいいのかなどのタイミングについて研究する必要性はあるのかもしれません。

これだけ微妙な問題なのですから、国会議員が「こんなひどい」と個人的な見解を押し付けるのは問題があります。教材を作る側も子供たちの股間を勃起させようとして作っているわけではないはずですから、けしからんと批判するのではなく、議論の場に取り上げるだけにとどめるべきだったといえるでしょう。議論するだけの価値は充分にある問題です。ヒステリックにまくしたてる元産経新聞記者の山谷議員には性教育以外の怨念がこもっているのではないかと少なからず違和感を感じましたが、少子化の時代、学校も生き残りをかけて特色や付加価値を求める動きが活発化していますので、もしかすると性教育というのも学校教育の特色のひとつとしてPRするのもアリなのかもしれません。

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March 06, 2005

落とし穴リベンジ

前回は、前振りに終止してしまい、本題に進めませんでした。
今回は、ちょっと硬い話をしてみましょう。素人知識で書きましたので至らぬ点が多いことと思いますが、読み流してやってください。

先日(といってもかなり前ですが)、京都議定書が発効しました。昨年、参加が絶望視されていたロシアがひょいと批准し、発効しました。既に皆さんが報道で見聞きしている通り、もとより参加など眼中にない経済成長著しい中国と、骨抜きルールを示して対策を行っているふりをしている米国が参加していないので、効果のほどは未知数ですが、地球環境を守る大きな一歩といえるでしょう。残念なのは、京都議定書の参加に意欲的だった米国でそのままゴア大統領が誕生していれば米国はきっと議定書に参加して世界的な取り組みとなっていることでしょう。そして、今なおニューヨークには国際貿易センタービルが双頭の鷲のようにそびえていることでしょう。

さて、京都議定書が発効して「これで地球が救われる」と他人事のように受け止めてはいけません。我々庶民にも覚悟が必要になってきます。
まず、京都議定書発行前後に仲間由紀恵のCMを目にしたことと思います。「エネルギーを湯水のように使う時代は終わりました」のような感じのCM。これも税金で作られています。京都議定書の発効により、次のスケジュールが予想されます。
①省エネへの取り組み
省エネへの取り組みは産業部門でかなり進んでいます。自動車など運輸部門の省エネ効果も上がっています。最も遅れているのが民生部門。この取り組みが必要になりますが、国は「省エネしましょう」というだけで何も方策を示さない。一人一人がスイッチをこまめに切ったりするなど小さな行動による省エネ効果はバカになりませんが、行動する側は目に見えた効果が得られないのでついついエネルギーを使いがち。電力会社などエネルギー業界も省エネを訴えますが、無碍にエネルギーが使われなくなると自分の首を絞めるようなものなので100%真剣にPRしているかといえば疑問です。結局、目に見えた効果が得られなかったとして予想されるのが次のスケジュール。
②環境税の導入
「省エネをしなかったあなたたちが悪い」とばかりに一般庶民に負担を強いる環境税ですが、ガソリンなどに上乗せする方法も考えられています。ただ、ここで気をつけなければならないのは、エネルギーを十把一絡げに考えてもいいのかということです。例えば電気はクリーンといわれますが、一般家庭の段階で使えば、灯油のように燃焼するわけでもありませんから二酸化炭素の排出も少なくクリーンです。ただ、送電ロスや発電のための原料を運んだり、燃やしたりするエネルギーは考慮されていません。原子力が最も効率の良い発電ですが、発生する廃棄物を考えると手放しで喜べないのが実状です。エコキュートの「空気でお湯が沸く」は嘘ではありませんが、イメージと誇張を結びつけたコピーは、まさにアイデア勝利といえます。
クリーン性で注目される燃料電池も燃料である水素を作る過程でエネルギーが必要です。現在の技術では石油や天然ガスから改質する方法が一般的です。仮に、空気や水から効率的に水素を取り出すことが出来るようになったとしても、発電システムを廃棄する段階のエネルギーが問題となってきます。ハイブリッドカーは燃費も良く環境に優しいといわれますが、実はシステムの耐久性能と廃車の際のエネルギーが大きく、将来問題となってくる可能性があります。ただ、環境税によりこれらの問題が本当に解決されるならば、導入にはある程度の理解が得られるかもしれません。懸念されるのは次のスケジュール。
③どのように管理するか
環境税を導入したとして、それを対策に回す必要があります。環境税導入のゴタゴタで分かるように、もとより環境省と経済産業省の足並みは揃っていませんが、仮にこの点をクリアしても環境対策の既得権益に群がるハイエナをどうするかが問題となります。省庁再編などで触れたことがありますが、多すぎる公益法人への批判の集中をかわすため、艦長は独立行政法人という中途半端な組織を作り天下り先にしています。トップに座ると批判を浴びるので役員として天下りしたりとか。環境税という莫大な税金をどこが管理するのかが問題になります。
前述の仲間由紀恵のCMを行った省エネルギーセンターのような既存の組織がやればいいのですが、エネルギー関連だけでも毛色は違えど「省エネ」という観点から重複することをやっている公益法人が複数存在することから分かるように、おそらく新たな組織を作ってくることでしょう。独立行政法人地球環境機構とか、財団法人地球温暖化対策センターとか。それを100歩譲ったとしても、次の課題が待ち受けています。
④運用の問題
これが一番の問題です。環境税を財源とする環境対策は、まさに日々研究が進んでいる分野でもあり、今日明日にスタートするという性質のものでもありません。そこで環境税をプールし運用するという意味不明な行動に出ることが予想されます。「運用」といえば、庶民が身を粉にして支払った社会保険や雇用保険を素人運用して大失敗した例があるように、役人が商売をするとろくなことになりません。一方で「プール」といえば、高速道路の通行料金に代表されるように通行料金のプール制で古い高速道路の無料化を先送りし、あちこちに不採算の道路を作った日本道路公団の例が記憶に新しいと言えるでしょう。これもある種の運用失敗ともいえますが。あまり詳しいことは把握していませんが、自動車リサイクル法も購入時に支払う将来の廃車時のリサイクル料金をプールする公益法人みたいなものがあるようです。自動車の路上放棄が減るのは歓迎すべきことですが、こうした権益に群がる役人や政治家をみると効果が何分の一に減少するように思えてなりません。
⑤おまとめ
仮に環境税が導入され、その収入を環境対策に使う場合は環境特定財源などという呼ばれ方をするようになるでしょう。ただ、これを一般財源として自由に使う方法も検討されているようです。自動車に乗る人が支払う揮発油税や自動車税などと違い、エネルギーは誰もが日々使うものですから、環境税が導入されると実質的な増税となります。この場合はどこにでも使える金ですから、国の莫大な借金に充てたり、恐らく見直されることがないであろう議員年金に充当されたりするかもしれません。仮に特定財源だとしても、あいまいな国ですから解釈により自由に使われるようになります。例えばガソリンにかかる揮発油税などによる道路特定財源は、道路を作ったり修復したりするために使われる財源ですが、今では拡大解釈されて踏み切りの立体交差や公園の設置にも利子補給と呼ばれるようなからくりで使われています。これを「流用」といいます。
京都議定書発効で「国が何とかしてくれる」と安心せず、注視する必要があるでしょう。諸手を挙げて喜ぶだけでは、内容も知らないのに欽定憲法に大喜びした明治時代の臣民と同じです。

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March 05, 2005

落とし穴

昨日も触れましたが、堤一族の光と影がここぞとばかりに根掘り葉掘り報道されています。みなさん、詳しくなりましたか?
世界一の富豪、成功者と崇拝が一転して批判されるのをみると、人間の感情は尊敬と嘲り、崇拝と妬みが背中合わせだといえるでしょう。
ここで気をつけなければいけないのは、西武けしからんというムード。堤氏に何もいえなかった社員は批判されるべきでしょうが、そういう社風だったと考えれば、いたしかたない部分もあります。別に電車の運転手や車掌が金の亡者というわけではありませんので、西武グループひっくるめて考えてはいけません。堤王国の崩壊と西武王国の再建を見守っていきましょう。ましてや同じ西武でもセゾングループは別物ですから、安易に商品の不買に走るのは論外といえます。
それにしても政界は堤氏に甘いですね。罪は罪と批判しながらもコメントが甘い。特に新参者のホリえもんの根拠なき国会での批判と対比すると、堤氏への「愛情」とのコントラストが強いことが分かります。これも政財癒着の構造のあらわれなのでしょうか。父親は国会議員ですし。まるで、クスリやデバガメ程度は犯罪ではないとばかりに仲間に愛情を注ぎ、ほとぼりがさめたころにブラウン管にひょいと引っ張り上げる芸能界にも似ています。

ホリえもんは、成功するしないは別として、しっかりとしたビジョンを持っているようです。ただ、それを評論家っぽくガチガチに組み立てて言わないので、難しい論文で仲間内だけで知識を共有しようとする学のある人々は彼を嫌い、一方でストレートな物言いで説明するため、我々素人には何をやらんとするのかは分かりやすく、人気がある。こんな感じでしょうか。
先日、外国人特派員協会に招かれた堀江氏の説明は、多くの外国人特派員に良い印象を与えたようです。それをこぞってマスコミが伝える…たぶん、堀江氏に対する周囲の評価は「外国人が認めた」というだけで上がり、一転して彼を肯定するような報道が増えてくるかもしれません。日本は特に「アメリカでは」とか「ヨーロッパでは」という引用に弱く、多くを「是」と受け止める一面がありますし。
良い例が「日本アカデミー賞」です。テレビ業界の同窓会のような雰囲気もある「アカデミー賞ごっこ」は、消去法で賞を与えているような気がして見ていて情けなくなります。特に本家ハリウッドとは天と地ほどの市場ですから、日本アカデミー賞はその年の作況に大きく左右されるのが実状です。残り少ない水溜りに殺到するハエのように同じ傾向の映画を作りがちですから、ある年にはホラーだらけになったり、最近のようにしみじみ路線の映画だらけになったりとバリエーションに富むことは少ないようです。それでいて時折、高尚な雰囲気のする映画を引っ張ったり、新進気鋭と評される監督の撮影した単館映画にスポットを当て、してやったりの雰囲気…奇妙です。
評価がブレる本家のアカデミー賞に対しても賛否両論ありますが、市場が大きいことで許される部分が多聞にあるのでしょう。

ホリえもんは、違法ではないものの批判が集まる時間外取引について「壊そうと思ってやった」というニュアンスの発言をしました…ああ、なるほど。
この言葉を聞いて、城南電機の宮路社長を思い出しました。前年の米の不作で国民の多くが慣れない長粒米を食わされた1994年(確か)、宮路社長は店頭でヤミ米を売り、農水省の役人と喧嘩をしていました。この行動が食管法に風穴を開け、ヤミ米を普通の米にした要因の一つとなったといわれています。
現在、ホリえもんが行った予想を遥かに超える大量の時間外取引を受け、ルールの見直しが進められようとしています。つまり、ルールが壊されるということ。納得できます。仮に彼の後付けの理論だとしても、それが彼のセンスなのかもしれません。

本題は…落とし穴。京都議定書発効の話をするつもりでしたが、また次回。

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March 04, 2005

王国崩壊

最近、あちこちで動き始めた回転ドア、何度も微調整がなされていますね。
止まりすぎたり、減速しすぎたりとか批判が多く、挙げ句の果てに「国や自治体の定める速度で回転しています」と必死に弁明するステッカーがついこの間、貼られました。
それにしてもしつこいぐらいのアナウンスと「さわるな」「たちどまるな」だの注意書きされたステッカーがズラリと並び、本来は誰にでも分かるようにという親切な表示なのでしょうが、数が多すぎて恐らくあの指示を一度に理解するのは聖徳太子ぐらいのものでしょう。近所の喧嘩に鎧兜で駆けつけるように大げさ。
どれもこれも六本木「キルビル」の事故が発端です。犠牲者が出たのは痛ましいことですが、似たような事例を放置した森ビルの経営者に責任があるといえるでしょう。DiaryXXXにも扱いましたが、施工業者とつばぜり合いをし、遅きに失した社長の謝罪はひどいものです。
こうした対応はもっと批判されるべきなのでしょうが、都心に聳え立つ太い(ほんとに太い)ビルに圧倒されてか、夕刊紙などから批判の火の手が上がっても、大事に至らず鎮火されてしまいます。特にそこに住まうテレビ局やなんかは…本題行きましょう。

堤義明コクド前会長が逮捕されました。
テレビや新聞などで彼の波乱に富んだ人生が紹介されています。それを追えば、あなたも堤一族フリークとなるでしょう。
容疑者となり、自殺者を出した人間ですから一定の批判を浴びせるべきでしょうが、これまでの過剰ともいうべき崇拝の雰囲気が一転、溝に落ちた鶏に石を投げつけるような批判も出ています。
これまでも彼が世界一の金持ちになった時、世界に自慢できる日本人のように報じ、昨年、久方ぶりのプロ野球オーナー会議への出席の際には、まるで主役を待つかのような雰囲気でしたが、逮捕されると手のひらを返したように批判する…何か変な感じですね。
昨晩、テレビ朝日で堤王国の崩壊として、堤家の問題点など報じていた時に扱っていた映像は、若き日の堤義明氏の率いる「西武王国」の凄さを紹介した、どちらかといえば肯定的な報道のものだったわけですから。

同じような出来事が過去の日本にありました。
終戦後、大人たちはよほどの愛国心を持たない限り、コロッと頭を切り替え、戦後復興に力を入れはじめましたが、この時、子供たちは置き去りにされてしまいました。
大人は、日本が軍国主義へ突っ走っていく過程を見ていますから、終戦後は頭を戻すだけでいい。ところが子供たちは軍国主義のなかで生まれ、教育を受けたわけですから、頭の整理する材料がない。当時は大人の行動に不信感を抱いた子供が多かったといわれます。
西武鉄道グループの社員は、堤氏が喜ぶような仕事をすれば良いわけですから、通常の企業活動とは歪んだものになりがちだったと考えられます。終戦後の子供たちのように、大変なのはこれらの社員。頭の良い人材をわざわざ排除してきたわけですから、本当に大変です。

一族の経営は批判を浴びる風潮もありますが、幹部に創業者一族がいたりなんかすると、社員を束ねるという効果もあります。これまでも創業者一族が放漫経営で追放され、業績が回復した企業もありますが、例えば苦境を脱するのに創業者のカリスマが必要じゃないかと考えている中小企業の経営者も多いのも事実です。
例えばトヨタ。豊田家が飛び石で経営のトップに座り、その間を大番頭と呼ばれる一族外の社員が社長、会長に就任し次の創業者一族の昇格を待ちます。一族支配の腐敗と創業者一族のカリスマを混合した人事は、不況知らずの経営を続け、そこら辺の大手企業の売上高のような経常利益を上げる超ド級企業でもあります。
一方で一族経営に反発して息子を会社に入れなかった(とはいっても親戚のような会社を与えましたが)本田技研も好調なのも面白いですし、超ド級企業に対抗しようとしたが実が伴わず、フランスの血を受けて「こんなデザインが日本ウケするんかいな」と思うデザインが意外にヒットし、今や業績回復企業の代名詞となっている感もある日産自動車など自動車業界って結構面白いですね。

toribukuro
つくってみよう「鶏袋(とりぶくろ)」

(2人分)
油揚げ  3枚
鳥ひき肉 適量
調味料  適当
からし   少量

①鳥ひき肉にその辺の調味料を混ぜます。オプションでさやえんどうを刻んで入れるといいのですが、いまは高いのでやめておきましょう。
②油揚げを2分の1にカットし、袋状にします。そうです、お稲荷さんの要領です。
③②に①を入れます。つまり、ひき肉を油揚げの中につめる。いくつかは表裏をひっくりかえすといいでしょう。
④口を爪楊枝で留め、15分程度蒸します。
⑤皿にカラシをウンコのように盛り付けます。完成。
調味料によってはそのままでも食べられますし、あまり美味しくなければ酢醤油をつけると結構食べられるようになります。
幼い頃、祖父とお風呂に入っている時、祖父が股間を洗っているのを見ながら、いつもイカめしとお稲荷さんを連想していました…そんなことを考えながらお召し上がり下さい♪

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March 03, 2005

概況(17年2月分)

更新遅くなりました。♪よく似たお顔の右大臣~って誰?

2月の重心指数
普段の仕事:40(-5)
シナリオ:10(+5)
その他:50(-5)
(カッコ内は前月比ポイント増減)
前月は合計すると105だったんですな。いい加減な。だから計算が合わんのです。

~2月の概況~
「普段の仕事」5ポイント下落。
仕事放り出しまくり。Sさんのことでぶちまけたいことが沢山ありますが、あまりにも個人が特定できるような出来事ばかりなのでS・Reportは開店休業状態です。「僕の責任じゃないよ」「僕は知らないよ」「じゃあ、お願いしまーす」40を超えた大の大人が二言目にはこの台詞。まるでガキ(憤慨)

「シナリオ」5ポイント上昇。
始動しました。

「その他」5ポイント下落。
スポーツクラブに通ったのは6日です。前月比3日増。
目指すは、昨夏に着ることができなかったスーツを着ること。微妙に太ったので、いま入るスーツはダイエーで買った北朝鮮製(と店員が言ってた)の粗悪品しか入りません。このスーツ、夏用なのにゴワゴワで夏着ると暑く、冬着ると薄手で寒い。
いま、友人の結婚式用のビデオを突貫工事で作っています。モリキングの時に作って、もう作ることはないかなと思っていましたが、ひょんなことで。
いいなと思った曲はsweetbox「Killing Me DJ」その名の通り結婚式には到底使えない歌詞なわけで…綺麗な曲なだけに残念。
ちなみに、リアル友人に「ビデオが面倒くさい」と言うのは、編集じゃなくてダビングが面倒なわけです。念のため。

~体位の変化(それは、意味が違います)~
「身長」±0cm
「体重」-1㎏

筋肉が落ちて痩せにくくなっていましたが、最近は順調です。
まずは、3月中旬の友人の結婚式にまともなスーツを着ることを目指します。北朝鮮製(と店員が言ってた)スーツは、妙に裾が長くて…モーニングみたい。

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