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February 07, 2005

やり場のない怒り

午前零時を回りました。
眠くて眠くて仕方がないのですが、更新します。
愛知のスーパーで残忍な通り魔事件が起きました。
刑務所を仮出所後、保護観察をすり抜けて事件を
起こしました。理由もなく幼い命を奪ったこと、母親
や執拗な暴行を受けた小さな姉の心の傷を思うと
怒りをどこにぶつけていいのか分からなくなります。
怒って怒ってどう憤っても失った命は戻りません。
犯人は極刑にすべきとの声もありますが、犯人は
神のお告げなどと不思議なことを言っているなど
今後は刑事責任を問えるか否かについてが焦点と
なることが予想されます。仮にも減刑や刑事責任
を問えないとなれば、これほど理不尽なことはあり
ません。法治国家より、仇討ちが認められていた
江戸時代のほうがまともに思えてきます。仮出所
ということは、この男は服役中は模範囚として生活
していたことになります。塀の中と外にどれだけ差
があるかということを思い知らされます。罪を償い
社会で強く生き抜くような心を持ってこそ更正です。
ただし、心の中の問題なので見た目では決して
分からないことだと思いますが。だからこそ保護
観察制度があるのでしょうが、悔しいことに今回は
機能しなかったようです。この男は出所しても仕事
が見つからなかったことも事件を起こすきっかけと
なったようです。こうした部分のケアも出来ないで
何が更正で何が保護観察制度か。社会のせいだと
軽はずみに言いたくはないのですが、例えば景気
が良く税負担増や年金保険料引き上げもなくもっと
雇用があったならば、この男も事件を起こすことは
なかったかもしれません。先進国であり、世界的に
裕福であるはずの日本では未だに各地で餓死者が
出ています。家計を苦に心中したりせっかく出来た
子供を止むなく中絶する事例も増えていると聞いて
います。そんな状況のなかでも追い討ちをかける
ように負担増を強いて、消費税に至っては打出の
小槌のように選挙の影響を避ける絶妙のタイミング
で税率が引き上げられようとしています。

そんな負担増を勝手に決める側の国会では、議員
年金の見直しを求める声が広がりつつあります。
衆参両院議長の諮問機関も負担増と給付水準の
引き下げを盛り込んだ答申をまとめました。あとは
議員自身の自浄能力を見極める必要があります。
何かと騒がれた特殊法人改革も結局は独立行政
法人という名前を変えた天下り先に衣替えしたに
すぎず、結局、こうした法人にぶら下がった企業は
切り捨てられることなく利権を求め、監督官庁が
何事もなかったように予算を計上します。赤字国債
を垂れ流しながら予算が大きく縮小されないのは
こういったぶら下がりが多すぎることが一番の理由
だといえます。どんな小さな法人も監督官庁の課も
予算をとろうとして、どうでもいいカスみたいなことに
金を使おうとします。悪い言い方をすればメンツと
利権の予算確保ゲームです。各省庁の予算項目を
みれば意味不明だったり、他と重複するような予算
も少なくはないです。無駄な法人の削減や規模の
縮小こそが予算の無駄遣いを失くして少しでも一般
庶民の生活を楽にするのだと思います。例えば一部
では過剰な手当てへの批判を避けるため、金券で
現物支給するコスい手を使う法人もあるようですし
幹部が愛人を秘書として高い賃金で雇用し、事ある
ごとに同行するような法人もあるようです。解体が
決まった社会保険庁も放っておけば見た目は解体
はされるものの受け皿団体(独立行政法人ナントカ
機構とか)に職員は流れ、天下り先もきっちり確保し
社会保険庁という名前と流用や失態などの汚点が
消え去るだけということになりかねません。議員も
官僚も特殊法人職員も人間です。一度到達した生活
水準を下げるのは難しいのでしょうが、現実に一般
庶民は負担増に身を削り生活水準を下げていること
を忘れてはなりません。同じ金を使うのなら保護観察
制度や民生委員制度などの制度が、効果的に機能
するような見直しを行う必要があるでしょう。

マスコミは今後、犯人の生い立ちや悲劇に見舞われ
た母子の身辺を穿り返して数字稼ぎに走ることが予想
されます。また、警備体制を増強すべきという天下り先
を活性化させ、警察官僚を喜ばせるような理論を展開
するかもしれませんが、これでは全く意味がありません。
同じエネルギーを使うのならこれ以上一般庶民の心を
廃れさせないよう我々と一緒に政府や国会を監視して
ください。時には記者クラブを締め出されることも厭わぬ
「漢」な報道を期待したいものです。

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