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January 19, 2005

挑戦

今回の大学入試センター試験は、ネット社会を反映して事前の
漏洩疑惑も持ち上がるほど。一方で国語では本来は避けられる
はずの現行の教科書の素材を使ってしまったり、時間設定を
間違えたりとアナログ的なミスも目立ちます。僕たちの世代は
ちょうど受験システムの過渡期にあり、2年前に共通一次が
終了し、センター試験の2回目にあたりました。当時は今のよう
に私立大学の参加は数校で、国公立大学は前・後期、ABC
日程というややこしい選択肢の中から受験校を選ばなければ
なりませんでした。ちなみに今回の試験の平均点は…
<国語>(200点満点)
国語1   115.67
国語1・2 117.12
<地理歴史>(100点満点)
世界史A   45.35
世界史B   63.92
日本史A   54.15
日本史B   59.50
地理A    65.86
地理B    70.18
<公民>(100点満点)
現代社会   70.65
倫理     67.58
政治・経済  65.00
<数学(1)>(100点満点)
数学1     49.37
数学1・A   70.12
<数学(2)>(100点満点)
数学2     40.08
数学2・B   53.22
工業数理    51.38
簿記      51.79
情報関係基礎  54.98
<理科(1)>(100点満点)
総合理科    48.98
物理1A    68.59
物理1B    60.10
<理科(2)>(100点満点)
化学1A    64.94
化学1B    66.27
地学1A    58.47
地学1B    64.08
<理科(3)>(100点満点)
生物1A    56.58
生物1B    52.56
<外国語>(200点満点)
英語     116.54
ドイツ語   134.96
フランス語  134.32
中国語    175.71
韓国語    157.38

つーかですね、科目多すぎです。僕らの頃は、以前の受験戦争
をなくそうと科目を出来るだけシンプルにして、ゆとり教育なん
ちゅう日本人を骨抜きにする教育方針にまっしぐらだったのです
から、週休2日制も導入されて実際の現場では授業時間を確保
するあまりに正課のクラブ活動を削ったり、授業に負けないぐらい
必要なプログラムを犠牲にして対応していました。おまけに私立
大学は2、3科目飛び抜けていればいい大学に入れた時代なの
で、漢字が全く読めなかったり、例えば自発的に一度も本を読ん
だことのない学生が文学部に入ってきたり、それはそれは滅茶
苦茶な時代でした。特に受験はテクニックだったので、古文だか
現代文でナントカ式とかいう解答方法を使う連中は、シャッシャッ
と線を引きまくるので気が散って仕方がありませんでした。
ちなみに、僕のセンター試験は惨敗だったわけで、自己採点の
後にどよーんと沈んだのを今でも鮮明に覚えています。
国語147点(200点満点)、英語121点(200点)、日本史65
点(100点)、生物75点(100点)…不得意な英語はこれでも
健闘なんですが、もっと稼げるはずの国語と日本史が振わず。
しかしなんといっても、数Ⅰ25点、数Ⅱ24点は目も当てられず。
しかも2つあわせて200点満点で。特に数Ⅱは、「確率・統計」
の問題のレベルが低いといわれていたので、毎日のように学校
に残って勉強していましたが、一気に問題のレベルが上がると
いう惨状。今までに経験しないほど勉強して得たのは、学校内
では活発に恋愛が行われているということ。長いこと連れ添った
彼女がいるはずの友人が放課後、毎日のように別の女と逢瀬
を繰り返していたり…今にも喋りそうな勢い。あぶないあぶない。
そんなわけで選択肢が狭まった僕は結局、迷うことなく一校だけ
合格した大学に進学するわけです。まかり間違えば沖縄の大学
に進学した可能性もあったわけですが、物価が安いこととか寒く
ないとか魅力はあったものの、親の一言「沖縄県庁に入れば
一生安心じゃわえ」に人生の全てが封印されそうで複雑に思っ
ことを憶えています。そういう紆余曲折があって今ここにこうして
いるわけです。人生って分からないものです。
文部科学省は、子供達の学力低下を踏まえて、今までのユル
路線から方針転換しそうですが、子供達は実験台ではないの
ですから首尾一貫した教育を行ってもらいたいものです。成人式
の時も似たようなことを言いましたが、少子化とはいえ、子供が
いなくなることはありません。ただ、時代は流れているので子供
はずっと子供ではないわけです。「ああ、失敗した。じゃ、逆で」
というのでは、失敗した教育を受けてきた大人達が浮かばれ
ません。小学校からやり直せとでも言うのですか。

さて、先日の脱北者から提供された写真は、拉致被害者では
ない可能性が高まりました。TBSのスッパ抜きにヒヤヒヤした
マスコミ業界内では、腹いせのように一部で批判も出てきて
いるようですが、こういう動きも愚かです。未知の国、北朝鮮
から手探りで情報を集めているわけですから、こういったリスク
は避けられない。例えば地村さんら拉致被害者が帰ってきた
後、横田めぐみさんらの死亡情報を鵜呑みにした政府を、マス
メディアがこぞって批判しましたが、鵜呑みにした政府の情報を
丸呑みして報じたのも彼らです。独自の動きは、せいぜい一部
の通信社が勇み足で全員帰国の誤情報を流した程度でした。
今回の件で特定失踪者問題調査会は、被害者家族に対して
お詫びをしていますが、これもやるべきではなかった。安易に
謝るのではなく、次に繋げるような対応を求めていけばいいの
だと思います。また、こうした情報を集め、報じる側も今回の件
を特ダネを求めたテレビ局の愚行とあざ笑うことなく、果敢に
未知の国に挑戦していってもらいたいものです。足の引っ張り
合いは何の意味もありません。

YokohamaLMT

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