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January 07, 2005

進む技術、追いつかぬ知能

正月の行楽地の人出は、TDRが37万人で1位。前年に比べ微減
ながら圧倒的な強さを見せつけました。一方USJは14万人、微増
ながら3位。では、2位はというと…日テレプラザの15万人でした。
確かにゆりかもめの始発である新橋駅のすぐ近くにある日本テレビ
はお台場に流れる人間を食い止める地の利はあります。だからと
いって2位は眉唾です。TDRやUSJのように入場者数がカウント
できるわけでなく、陸の孤島にあるフジテレビのように境界線が
はっきりしているわけでもない。汐留(というより東新橋)を歩いて
いるだけの人をカウントしたり、はたまた六本木ヒルズのように毎日
出入りするビル内に入居している会社の社員や住人を来場者数に
カウントし続けるような奥の手もあります。なぜここまでボロカスに
言うかというと、日テレは本来、一般人を呼ぶようなビルの構造
だとは思えないからです。敷地も狭く、フジテレビのように社屋に
客を招き入れない。せいぜい圧力に負けて平日のみロビーを開放
しているのがやっとのようです。これだけ他人行儀な対応なのに
ホイホイと我々一般人が「楽しいね」「面白いね」と錯覚しながら
高い金を払ってどうでもいいグッズを買っていくわけです。麹町の
頃のように申し訳程度ならまだかわいいのですが、移転を機に
商魂たくましくなったような気がします。最近はさすがにほとぼり
が冷めたようですが、やたらしょっぱいラーメンに長蛇の列を作る
人々を見ると涙がとまりません…言葉が過ぎました。

さて、初詣などの混雑に紛れてあちこちでニセ札が使用されました。
新札切り替えのタイミングにあわせたという見方もありますし、もう
少しいじわるな見方をすれば、これまでは放置されていた問題を
マスコミが大きく取り扱うことで「だから新札に切り替えなければ
いかん」という追い風にしたい日銀の思惑なんぞも見え隠れします
…というのは考えすぎでしょうか。
事実、ニュースとして取り扱われなかったニセ札事件も多いです。
「使われた」というだけで、犯人を特定するのが困難な事件は地味
なネタとして敬遠されがちです。これを日本全国であたかもニセ札
だらけとして取り扱うと、一般の人々の注目を浴びるようなネタに
「昇格」するわけです。新札の偽造も時間の問題といわれますが
日本の造幣技術の水位を集めた紙幣です。おもちゃのように見える
のがかえって偽造しにくい…というのも考えすぎですか。
ニセ札を賽銭に使われたお坊さんとかが「バチがあたるでしょう。
もしこけてケガでもしたら、ひっかかるものがあるはず」という類の
ことを言っていました。何て平和な国なんでしょう。日本では外国人
がらみの犯罪が目立っています。仮にこういう人たぢがニセ札を
使っても「バチガアタルヨ」何て考えは頭のどこにもないでしょう。
もしろ、度々報道されるように、ニセ札事件に少年が関っていると
いうことが問題だといえます。
紙幣の偽造の場合は、例えば、昔のように職人技で版を起こしたり
する必要はありません。一番簡単な方法はスキャナーやカラー
コピーで複製する方法です。例えばコンビニのカラーコピー機には
「紙幣をコピーしてはいけませんよ」というような確認を行わせる
ものもありますが、こっそりコピーしても電気が流れるわけでもあり
ません。あくまで確認なので「あなたは、砂漠で一万円拾いました。
交番に届けますか?」と聞かれるようなものです。YESと答えても
届ける届けないは本人の勝手。これだけモラルが低下している
わけですから、回答を守る人ばかりでないことは容易に推測でき
ます。パソコン、インターネット、携帯電話など数年前に比べ社会は
格段に便利になっていますが、利用する側の知能は必ずしも追い
ついていないようです。大人や子供問わず安易に紙幣をコピーして
使ったり、携帯電話やメールを使って詐欺を働いたり。加えて最近
は小型化したビデオカメラや携帯電話のカメラ機能を使って日常の
あらゆる場所で盗撮が行われています。手鏡なんか超アナログな
アイテムではなく、靴にカメラを仕込んだりする小型カメラが使われ
ています。何よりも驚きなのは、秋葉原に行けば防犯グッズとして
誰でも買うことが出来るということです。
今や、司法を守る立場になろうとする司法修習生が女子トイレに
ビデオカメラを仕込む時代です。一方、教育現場では、急速にIT化
する世の中で、生徒にパソコン操作を教えられる先生が圧倒的に
少ないことが問題になっています。これは、少なくともインターネット
が両刃の剣的な面を持つことなど生徒にIT化の功罪を教える土俵に
すら立っていないことになります。結果としてIT化の波に見事に乗り
切った子供たちばかりが好き勝手に暴走し、あちこちで事件の種を
ばら撒く結果になっています。
アイザック・アシモフは、ロボット三原則で①ロボットは人間に危害を
加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に
危害を及ぼしてはならない。②ロボットは人間にあたえられた命令に
服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に
反する場合は、この限りでない。③ロボットは、前掲第一条および
第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
…と説きました。人間がいつか、自分たちのように自由に動くロボット
を手に入れた時、この原則が絵空事に終わらないよう祈るばかりです。


toranomonnight

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