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December 10, 2004

超私的笑い論

テレビ各局が積極的に取り上げたお陰で、今年は
お笑いブームの年となりました。お笑いブームと
いうよりは、テレビ局が仕向けた感が強いですね。
特に日テレは地道に種をまき続けた結果、大晦日
もお笑いで攻めるようです。
昨年、視聴率で惨敗した格闘技で対抗するよりは
よっぽどてっとり早いのかもしれません。エンタの
神様がスタートした頃は、まだ麹町で手話講座を
やっていた頃でしたから、ある日ロビーがお笑い
芸人で埋め尽くされた時はびっくりしました。
ほとんど記憶には残っていませんが、やたら腰が
低くて目がキラキラしていたピン芸人が印象的です。
あれは長井秀和だったんでしょうか。

お笑いブームというものは、僕の人生経験の中で
何度かありました。まずは、80年代の漫才ブーム。
次は、ボキャブラ天国を中心として若手お笑い芸人
がチヤホヤされた90年代、そして今年。
ただし、漫才ブームとそれ以降のお笑いブームとは
本質的に異なると思います。漫才ブームの頂点には
横山やすし&西川きよしなどのベテランがいました。
それ以上の超ベテランから見れば、若手かもしれま
せんが、味のある漫才から若手の漫才までバリエー
ションには富んででいました。殆どが吉本芸人だった
ように思うので、やはり仕掛けたブームなんですかね。
ちなみに、ブームのボーダーラインは太平サブロー&
シローだったようです。その後にも漫才コンビは沢山
いたのですが、そこで切ったらしい。切られた筆頭は
い…一休ナントカ?太平シローがテレビで言っていた
のを記憶しています。

漫才ブーム以降のお笑いブームは、芸とはかけ離れ
たものでした。面白い芸人はいましたが、悉く消えて
ちっとも面白くなかったネプチューンが生き残って
番組まで抱えている現状をみると事務所の力加減が
運命を左右したように思えます…考えすぎですか?
さて、今回のお笑いブームは、ピン芸人が多いのも
特長でしょう。ピン芸人は特に自分のカラー出さなけ
ればならないので、努力は並々ならないものですが
芸能人や有名人をいじるだけではやがて飽きられる。
ちょっと天然が入ってそうなタレントを次々にいじって
歌ばっかり作るはなわにはもう飽きました。関係者を
ひたすらいじり続けるだけで視聴者が段々シラけて
いってしまうとんねるずのくだらない笑い(?)を思い
出します。怒鳴る切れるのがウリの芸人も含め、ネタ
で勝負しない芸人は見ていて疲れます。

人数が多いグループも許せない。3人以上だとよほど
存在感がないと一人どうしても余る。それでコントや
漫才をやっても話の流れが確実に途切れる。人数の
多さに甘えている感じもします。意味のないキャラが
多すぎるアルマゲドンとか、キャラクターを増やして
馬車に乗せたものの逆に内容が薄っぺらになって
しまった後期のドラクエのようです。仮装大賞でも同じ。
大人数で大作を仕上げるよりも、一人や二人でピリッ
とした仮装をやられたほうが拍手を送りたくなります。

個人的に笑いの要素は①ネタ②話し方③見た目に
あると思います。見た目で笑わせるのは簡単。
コントをやる芸人が多いですが、見た目で笑わせる
のは飛び道具だと思います。コントだからといって
話し方「話芸」をおろそかにしてはいけない。
ところで、この3要素をひっくり返すものがあります。
「新鮮味」です。例えば、安田大サーカスというのは
3要素に当てはめると最低ランクになりますが3人の
新鮮味が全てをひっくり返しています。波多陽区も
基本は有名人いじりですが、何よりも新鮮味が今の
人気につながっています。ただ、同じことばかり繰り
返すと飽きられるのはアーティストと同じ。面白いか
面白くないかは別として、生きる道を探る懸命さが
痛々しくも感じるいつもここからのような姿勢を見習う
べきでしょう。個人的に注目株は長身が不気味な
二人組、アンガールズ。当たり前のことを言っている
だけなのに笑わされるのは悔しささえ感じています。
一見ダラダラとコントをやっているように思えますが
それは見た目だけで実はネタの完成度が高いことが
分かります。特に話し方。もうひどいもんです(笑)

10年後、いや、5年後は今のお笑いブームの芸人
の殆どは消えているでしょう。たとえ地方の温泉
センターみたいなところで細々と芸を続けていても
勝ちは勝ちです。本来、お笑いというのはどんな場
でも人を笑わせられるものだと思いますから。
願わくば、事務所の力で面白くも何ともない芸人が
生き残っていないことを祈ります。

jetview

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Comments

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Posted by: Christen | April 21, 2014 at 05:50 PM

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