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December 18, 2004

社会

この日記はずっと下書き状態だったのですが、あえて
公開してみます。迷っていたのは、問題が微妙なので。
でも、事件が拡大しないよう削除せず一部を訂正して
掲載しました。今回は精神的に不安定な人を取り上げて
いますが、あえて後天的な人に限定したいと思います。
後天的な方も十把一絡げに出来ませんが、特に先天的に
精神に障害を抱えている方は、症状によって差があります。
もちろん差別を助長するつもりはありませんし、文章中に
無知な表現や内容も多いことと思いますが、難しい問題を
あえて扱ったことを察して頂ければありがたいです。

ドン・キホーテの放火現場から立ち去った女性が逮捕され
ました。放火との関連性はまだ不明ですが、この女性は
前月にも同じ店に侵入しバッグを盗んでいます。ただし
精神鑑定で心神耗弱状態にあり、刑事責任能力がないと
判断されて釈放されています。前々からどこかで触れよう
と思っていたのですが、この事件を期に考えてみましょう。
今の世の中は、精神的に不安定な人が増えています。
近代社会がそういう人を増やしたともいえますが、情報が
発達したおかげで病を自覚出来る人が増えたのではない
でしょうか。例えが変わりますが、スギヒラタケを食べて
亡くなる人が多発した件も、突然変異という説もありますが
病院から県などへの報告義務が強化されたからだという
見方もあります。氷山の高さが増したような感じでしょうか。
言葉の表現が難しいですが、精神が不安定な人は昔は
隔離する方法が多くとられていました。世間体を気にした
家族が家に閉じ込めたりとか。病院では治療よりむしろ
隔離の意味合いが強かったように思います。

この人たちの中には、実際に事件を起こしやすい人もいま
すしそうでもない人もいます。症状が性格に与える影響が
まちまちだからです。だからこそ、先天的な方々も含めて
十把一絡げに隔離してしまうことは問題があったことが
分かります。ただ、今は逆の傾向にあり、精神病は積極的
に治療し患者は社会とともに生きる方法がとられています。
一方で近年の事件では「犯人は精神病院に通院中でした」
「先月まで入院していました」という報道も聞かれます。
自分を精神病院に入院させることを知った息子が逆上して
親を殺す…この人たちが実際に精神的に不安定だったか
は分かりませんが、決して珍しくはない事件だといえます。

日本では、精神が不安定で刑事責任が問えないと判断
すればどういう残忍な犯罪が行われようと無罪になります。
その割に世の中はそういう人たちとともに生きていることを
なかなか知ることが出来ません。差別を助長するつもりは
ありませんが「人権」というものを大きくとらえすぎるあまり
社会の構造がいびつになっているような気がします。
それでもいわゆる健常者と障害のある人がともに社会を
生きていくことは重要で、それぞれの立場の人にとって
価値のあることだといえます。問題はそれだけの土壌が
整っているかどうかにあります。ドンキ・ホーテの女性も
心神耗弱状態にあったのか疑問です。特に問題の多い
埼玉県警が処理した事件ですから。僕も仕事がらみとは
いえ、あまりにも面倒くさがりの警察官が多いことを感じて
いました。例えば、責任をなすりつけ、あちこちの部署を
たらい回しにされた挙げ句、実際の被害者に被害届を
書かせる警察官もいました。住居侵入で明らかに靴跡と
指紋が残っているのに採取せず、こっそり消しているのを
見たこともあります。桶川の事件を聞いて「ああ、やっぱり」
と頷いたのも事実。もちろん、真面目な警察官が大半だと
思いますが、こうした一部の警察官の行動がイメージを
悪くしているといわざるをえません。

前述の禁をあえて解いて考えます。例えば、死傷者が出て
いないのが救いですが、詐欺事件を起こしたニセ殿下は
「知恵遅れ」といわれています。報道の歯切れが悪いのは
この部分を簡単に扱えないからともいわれています。
小学校に乱入し次々と児童を殺傷した宅間守も最初は精神
障害を装い、過去もそれで刑罰を逃れていたことが分かって
います。精神とは目に見えないものだけに判断が難しいの
ですが、その割に簡単に判断されていまいがちです。ドン・
キホーテの件で逮捕された女性も果たして本当に心神耗弱
状態だったのでしょうか。松本サリン事件以降、マスコミは
週刊誌などを除いて完全にクロである場合ではないと犯人
として扱わない風潮にあります。それ故一連の報道に対して
歯切れが悪いのかもしれませんが、この部分は徹底的に
報道してもらいたいものです。もちろん冤罪の問題の可能性
も秘めているといえますが。

近代社会においては「人権」というものを畏れ敬うような風潮
にあると思います。当然の権利であるのならどうして恭しく
奉る必要があるのでしょうか。奈良はやはり犯人は携帯電話
を所持したままでした。他の遺留品も恐らく捨てずに持って
いることでしょう。メディアはすぐに「オタク的」という短絡的な
表現を使いますが、事件の異常性から前述の問題が潜んで
いる可能性もなくはないでしょう。だからメディアも歯切れの
悪い報道を行うのかとも勘ぐりたくなります。水と安全はタダ
といわれた日本ですが、既に水は有料(水道料という意味
ではなく)ですし、世にあふれる凶悪犯罪のことを考えると
決して安全とはいえない国になっています。

神戸の児童殺傷事件の犯人が間もなく社会に出ます。過去
を隠し通せば普通の人間として生活することも出来ます。
いわば人生のリセット。国は犯人に施した更正プログラムに
自信をみせているようですが、実際に効果が出ているかは
本人にしか分かりません。あれだけ異常な事件を起こす犯人
が更正プログラムで更正するのなら、社会に出て別の更正を
受ける可能性もあります。世の中は国が自慢する更正プロ
グラムで動いているわけでもありません。もちろん、彼にも
「人権」はあります。だからといって被害者家族にもどこで何
をしているかを把握できない状況は問題なのかもしれません。
この犯人の事例は氷山の一角です。僕の周囲にも少年時代
に犯を犯し、少年院に入っていた人がいました。彼は商才が
あり、今は信頼を集める人になっています。また、小学校
時代に札付きのワルだった人が問題を起こし少年院を経て
帰ってきた時、別人のように性格が穏やかになっていたこと
にショックを受けたことを思い出します。この2件は間違いなく
更正の成功例だと信じていますが、逆に真面目な友人が
周囲の友人など環境によって札付きのワルに短期間で変貌
した例は決して珍しくはない事例といえるでしょう。

神戸の犯人は目立つ事件故にメディアははやし立てますが
もっと目立たない凶悪事件を起こしながら、更正されたように
振る舞い、いつ牙をむくかわからないような人があなたのすぐ
後ろにいるかもしれません。くれぐれも差別を助長するつもり
はありませんが、そういう社会であることを忘れてはならない
といえるでしょう。

最後に、ドン・キホーテ放火事件の犯人が一刻も早く逮捕
されますように。犠牲となった店員は、一度は外に避難した
ものの、客の安全を確認するために店内に戻り、帰らぬ人に
なったとのことです。彼ら彼女らの勇気を称え、ご冥福を強く
お祈り申し上げます。埼玉ではドン・キホーテを含め連続して
放火事件が発生しています。圧迫陳列は確かに多くの人が
「いざとなったら逃げられないぞ」と恐怖を感じたことだと思い
ますが、だからといって燃やしてしまえというのは論外。事件
後にトイレなどに放火するのは明らかに模倣犯だと思われ
ますが、それを社会現象のようにメディアが騒ぎ立てるだけ
なのは単に助長するだけということを肝に銘じる必要があり
ます。放火の凶悪性をもっともっと伝えるべき。

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Comments

I am regular reader, how are you everybody? This paragraph posted at this web site is genuinely fastidious.

Posted by: Theresa | April 18, 2014 at 02:18 AM

What's up mates, how is the whole thing, and what you would like to say on the topic of this post, in my view its really amazing in favor of me.

Posted by: Lilla | April 30, 2014 at 06:11 AM

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