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October 14, 2004

ネットのチカラ

ダイエーが再生機構に支援を要請しました。
最後は金融機関の強い要請に屈した形となりましたが、
要請した側には隠ぺい工作で家宅捜索を受けた銀行も
含まれているわけですから、盗人が盗人に「頑張って
更正しろ」と言っているような感じです。どこか説得力が
ありません。注目は福岡ダイエーホークスの行方です。
動向によっては新規参入を望む2社の同時参入の
可能性も出てきましたが、かつてライオンズを失った
福岡市民から球団を奪うようなことは二度とあっては
なりません。気の毒です。コクドの話は以前から
いろいろと出ては消えたりしていましたね。

ネット仲間による集団自殺がまた起こってしまいました。
昨日から続報が次々と伝えられています。
主婦が仲間を募っただの、過去に同様の集団自殺未遂を
起こしているだの、まるで太宰治ばりです。
太宰治は本気とは思えない自殺未遂を何度も繰り返し
一緒に実行した恋人を殺しています。それを抜きにして
手放しで神聖化する人があまりにも多い…余談。
事件は今後、さらに詳しい事実が分かると思われますが、
素性を明らかにしても親族が傷つくだけで何も出て
こないと思います。この事件をしっかり解明することは
ネットの暗部を探ることですから、ちょっとやそっと
では何も分からないと思いますし、中途半端に報道
すれば多くの犠牲が払われることになるでしょう。
それにしても子供を置いてリアルには殆ど見ず知らずの
人とこの世を去るのはどういうことなんですかね?

この報道を機に発言時に横文字ばかり使うような学識
経験者という人々がネットを社会問題としてとらえ、対策を
求めるようになるでしょう。プロバイダの対策強化程度の
知恵しか出てこないと思いますが。
逆に言えばそれ以上の手立てはなく、利用者のモラルに
頼るしかないといえます。ネット上は人間の頭の中と同じ
です。だからこそ、日本では規制があるにもかかわらず
ネット上ではモロ出しの映像に遭遇出来る。いくら外側で
規制をしても利用者それぞれのモラルに頼らざるを得ない
わけですから、有害サイトに近寄らないようにしたり、
アクセス出来ないようにしたりする程度の対応しか
なかったりするのです。流行りの自己責任というやつ。

今回の事件でネットでの表現に圧力が高まるのは避け
られないでしょうが、過度に規制しても禁酒法と同じ。
表現の自由という問題もあります。この部分を無視して
ネットの有用な面まで規制しろというのは愚の骨頂です。
「プロバイダの責任」がよく問われますが、彼らは場所を
提供しているだけ。金をとるだけの責任はあるでしょうが、
チェックするのも限界があると思いますし、規制を強化
すればするほどゲームのようにすり抜けようとする人が
増えるかもしれません。明らかに事件に加担している
ような場合は別ですが。
ネット上には自殺志願者のサイトが膨大に存在します。
そのどれもを有害と判断するのは危険です。その中には
きっと、自殺願望のある人同士で集まって、励ましあい、
精神的に救われる人も多いはずですし。規制する側は
そういう芽まで摘んでしまう可能性があることを肝に
銘じるべきでしょう。

宇宙飛行士が地球を見て「国境が見えない」と言い、
平和主義者を喜ばせていますが、ネットは言葉の壁を
除き最初から国境なんかありません。自殺した主婦は
ネットにのめりこんでいたようです。アナログ的ですが、
様子がおかしいと思ったあたりで歯止めを掛ける
チャンスはあったと思います。もはや日常の生身の
出会いで異変を感じる程度の方法しかないのかもしれ
ません。同じく自殺した人の中には、就職に悩んでいたり、
部屋に篭ったりしていたようです。これも一種の自殺の
シグナルともとれますが、栃木で幼い兄弟が殺害された
事件に代表されるように、異変を見る目、注意する意識を
持たないと往々にして現状に流されて事件を芽を摘むこと
が出来なくなるようです。あの事件、幼い兄弟への虐待に
気づいている人はかなりいましたしね。
それだけ、世間にはやっかいなことに巻き込まれたくない
人が多いということなんですかね。

集団自殺の件は今後、核心とは関係ないような余計な
情報が出てくると思います。既に一部では主婦が昔、
インディーズバンドで活動していたことが自殺願望に
つながっているとこじつける見方も出てきているようです。
これは大昔、エレキギター=不良と決めつけていたのと
同じです。そういう余計な部分を含めて精査して事件を
把握していく必要があります。

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