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October 26, 2004

地震、その時

新潟県中越地震の時、僕は青山劇場にいました。
「ビッグ・リバー」手話で展開するブロードウェイ
ミュージカルです。地震は、開演前と開演中の2度
はっきりと体感しました。地震の時にはあたりは
ざわめき、天井のライト(バリライトっつーんですか?)
もグラグラ揺れていましたが、何事もないように
ミュージカルは始まり、舞台は続けられました。

話は、マークトゥエインのハックルベリー・フィンの
冒険のお話のようです。そういえば昔、名作劇場で
トム・ソーヤの冒険がありましたね。あの話の中にも
ジムシーみたいな小汚いハックルベリー・フィンが
登場します。このミュージカルもトム・ソーヤが登場
します。ちなみにマーク・トゥエインは「川の深さは
2ひろ」とかいう意味なんですよね。「2ひろ」って
どういう深さ?1ノットがどれくらい速いのかを説明
するぐらい訳が分かりません。

さて、ビッグ・リバー。キャストは全てアメリカ人?
(日本人はいないようでした)
ろう者と健聴者が混在しています。観客も同じく、
開演前にあちこちで手話が飛び交っていたのを見る
と2~3割、あるいはそれ以上のろう者が観に来て
いたようです。手話は…正直、読み取るのが難しい。
おまけに言葉は全て英語、両端に日本語字幕の
掲示板が出ますが、一度に入る情報が多すぎて
頭がクラクラしました。不思議なことに何も考えない
と自然に話の内容が自然と入って来ますが、意識的
に話を理解しようとするとかえって混乱する…まるで
立体画を見ているようなミュージカルでした。

さて、このミュージカルを観て、恐らく多くの健聴者の
人々が「ミュージカルもバリアフリーだな」などと思った
かもしれませんが、残念ながら手話は万国共通では
なかったりします。非常に表現が似ている手話も多い
ので、直感的に通じる部分もありますが、同じ表現で
別の意味を表すものもあるようなので混乱します。
開演中もろう者の方々は、不思議な表現があると
手話でワサワサと表現方法の確認をしていました。
例えば彼らが字幕を観ず、キャストの手話だけを見た
場合、どれくらい話が理解出来るのでしょうか。
当事者に聞いてみたかったんですが勇気出ず(悔)

手話ミュージカルは貴重な経験となりました。
願わくば、日本語で観てみたいもの。ビッグ・リバーは、
ブロードウェイという看板と手話ミュージカルという物珍
しさなども集客に繋がったといえるでしょうが、やはり
日本人キャスト、日本語、日本の手話で観てみたい。
ビッグ・リバーは24日で終了しましたが、終演時の
スタンディングオベーションなど客席の盛況ぶりを
見ると、日本でも手話ミュージカルが根付く可能性が
あるというきっかけみたいなものを感じました。

panda02.JPG

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