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August 30, 2004

戦いのあと

アテネオリンピックが終わりました。
メダル数は、金16、銀9、銅12、計37。
西側オリンピックでメダルラッシュは当たり前の
’84ロス五輪はともかく、開催国として体操、レスリング、
柔道で荒稼ぎした東京五輪の金メダルと並んだのは
快挙ではないでしょうか。国別ランキングでも5位に入る
好成績、ライン引っ張られて9位なんぞ操作をしなくても
表示できる順位です。日本は強くなりました。
メダルに入らなくても陸上リレーの4位2連発、時代の
移り変わりを感じる競泳田中の4位、男子マラソンの入賞
などメダルに等しい結果も多数ありました。
マスコミでは国家挙げてのスポーツの取り組みが結果を
生んだということばかりがバカの一つ覚えのように
取りあげられています。国立スポーツ科学センターは
確かに、役所が作るハコモノとしては珍しく効果的な
モノだと思います。それだけで片付けられるのでしょうか?

僕は、日本人の意識というものが変わったのだと思います。
変わったというより、代替わりしたという表現のほうが近い。
かつて、日本がスポーツで強かった時代、低迷期、そして
最近。スポーツ選手は代替わりしています。
何で区別できるかというと、戦争を知っている、間接的に
知っている、全く知らない3世代です。

仕事柄、仕事をリタイアする大企業の幹部の話を聞く時が
あります。彼らが若い頃、戦争を知っている人間が会社に
数多くいました。戦争を切り抜けた精神力の強い人々です。
出世して会社を引っ張るものもいれば、出世とは関係なく
会社の中を調整したり、自腹を切ることもいとわず来客を
手厚くもてなす人もいました。
まぎれもなく高度成長期を支えた人々です。
きっとこの時代の人たちは戦争に負けたとはいえ、
それ以前の血気盛んな時代を知っているわけですから、
その気持ちを心のどこかに持ち続けていたはずです。
スポーツ選手しかり。ここ一番の精神力となります。

次に、間接的に戦争を知っている世代へと移ります。
戦中、戦後に生まれた人々です。彼らは、間接的にしか
戦争を知りません。しかも伝わってくるのは戦争を起こした
ことに対する反省、反省、反省…気持ちの強さみたいな
ものはすっぽりと抜け落ちたままです。たしかに戦争は
起こすべきではありません。反省は必要ですが、
あまりにも国民皆反省のような自虐的な考えは国民の
意識そのものを弱くしていったのではないでしょうか。
外国人の前に立つだけで劣等感を感じてみたりとか。
この世代は劣等感を引きずりながら国を引っ張ります。
それでいて「日本はだめな国だ」と言います。
これは、母親が子供に「お父さんはダメな人よ」と
言っているのと同じで下の世代に伝染してしまいます。
だから若者は国民年金を払わないのです。

さて、最近の20前後の世代は戦争を全く知りません。
僕はその上の世代に当たりますが、戦後50年を境に
戦争というものを振り返る動きが弱まった感があります。
世界的にもその間に戦争が何度も起きたことで風化して
しまった感じすらあります。戦争の過ちを後世に伝えていく
必要はありますが、今の世代はこれまで日本人の呪縛と
なっていた劣等感というものがないような気がします。
もちろん体位の変化もあるでしょうし、科学的・効果的な
トレーニングが実を結んだとの見方も出来ます。
ただ、ここ一番の精神力というものはちょっとやそっとじゃ
つくものではありません。野球、サッカーなどで
日本人選手が何の迷いもなく世界に飛び出すことの出来る
時代となりました。野茂投手の功績は余りあるものが
ありますが、彼がいなくても遅かれ早かれこういう時代は
訪れていたことでしょう。

アテネ五輪では日の丸と君が代を何度も聞きました。
室伏選手を除く15回、君が代が流れたことになります。
歌詞は古いですが、それほど歴史はない国歌です。
それでも日本人の心に響く曲です。
最近の世代は、日の丸、君が代に対する抵抗も薄れました。
教育現場を中心にひたすら反対する人もいますが、
今さら戦争に繋がるとは考えにくいと思います。
日の丸、君が代でなくて何を使えっていうのでしょうか。
誇りを持つことのできる国旗、国歌があればそれは選手の
力となります。それは、ユニフォームの日の丸を握り締める
選手が多数いたことからも明らかです。
たとえファッションでもいいではいですか。子供たちから
国歌・国旗の選択肢を奪うことのほうが危険だと思います。
表彰式をみてふと思いました。

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