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August 25, 2004

国民栄誉賞

柔道金メダルの谷、野村両選手に国民栄誉賞授賞が
検討されているという。谷選手は2連覇、野村選手に
至っては3連覇。国内外で競争が厳しい軽量級での
連覇は偉業中の偉業といえる。
この構想に国民から非難も寄せられているという。
「水泳2冠の北島はどうなのか?」
「他の金メダル獲得者はどうなるのか?」とか。
「金メダルに軽重があるのか」という意見もある。
個人的には、軽重はあると思う。競技人口も違う。
女子レスリングと女子マラソン、金メダルを獲得する
難易度に差がないといえばウソになる。長い歴史のある
競技のほうが重みがあるといっていい。
ただし、近代オリンピックが初回から崇高かつ威厳が
あったかといえばウソ。
アテネ五輪を無理に神格化する必要もない。

今回の問題は、メダルの軽重よりも国民栄誉賞の
あいまいさにあるといっていい。
これまでの国民栄誉賞授賞者は…
王貞治、★古賀政男、★長谷川一夫、★植村直己、
山下泰裕、衣笠祥雄、加藤和枝(美空ひばり)、
秋本貢(千代の富士) 、増永丈夫(藤山一郎)、
★長谷川町子、 ★服部良一、 ★田所康雄(渥美清)、
★吉田正 、★黒澤明、 高橋尚子
★印は死後授賞した人々。
前人未到の記録をした人、国民的英雄などさまざま。
それぞれが活躍した人なのだが、問題は
死後授賞されている人があまりにも多いこと。
吉田氏に至っては「誰?」という人が多かったはず。
残念ながら「どうせ人気取りか政治家の趣味だろう」
と言われても仕方がない。
世代を重ねるごとにパワーダウンしている服部氏も
完全に旬を逃しての授賞、しかも死後。
死にかけで授賞した藤山氏も有名だが授賞時は
時の人ではなかった。国民栄誉賞、どうせやるなら
「その時、輝いている人」に贈ればいい。
金メダルの軽重もクソもない。メダルラッシュの
立役者として注目されるなら、アテネでの
金メダル受賞者全員に贈ればいい。
過去の大物授賞者に横並びすることに少し
抵抗も感じるが、これも時の政権がいい加減に賞を
バラまいてきたツケなのだ。
国民の英雄で言うと、石原裕次郎や手塚治虫、
藤本弘(藤子・F・不二雄)は受賞していない。
そう考えると賞がいかにあいまいかが分かる。
いい加減にやるのなら、やめたほうがいい。
生命保険でさえ生前給付が当たり前の時代。
死後に贈っても当事者には何の意味もない。
今後、確実に授賞するのは長嶋茂雄氏だろうが、
彼もうかうかしていると旬を逃してしまう。

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