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August 23, 2004

メダルラッシュ

アテネオリンピックでの日本のメダルラッシュが止まらない。
女子マラソン野口みずきは金、ハンマー投げ室伏広治は銀、
女子ソフトボールは銅。ともに「金」を目指した人たちである。
今回のオリンピックでは、順当にとれる人がメダルを獲った
一方であっけなく終わってしまうこともあったが、総じて
大会にあわせてピークを迎えた人が多いように思う。

体操や水泳、柔道の躍進を見ると、選手のレベルもさること
ながら、強い選手の数が増えたといえる。男子水泳メドレー
4×100mの銅、男子体操団体の金も同じことが言える。
また、日本人選手の精神力が強くなったといわれる。
プレッシャーを糧にし横綱相撲をとった北島の2つの金、
半分近く距離を残して無謀ともいえるラストスパートで
逃げ切ったマラソンの野口、最終投てきであわや逆転の
記録を出した室伏も以前の日本選手のパターンではみな
自滅してしまうことが多かっただろう。
「日本人は世界に通用する」という自信が力になっている。
日本人全体の国際化とともに、海外で活躍する日本選手の
影響もあるのかもしれない。そう考えるとスポーツ選手の
「海外流出ブーム」を作った野茂の功績は大きい。

金メダルの数は過去最高の東京オリンピック(16)に迫る
勢いなのだという。どだい競技数が違うので単純比較して
「ああ、日本も昔みたいに強くなったんだね」と喜ぶのは
いかがなものかとは思うが、最近では飛びぬけて多い。
特に、メダル数や競技内容で84年のロサンゼルス
オリンピックが引き合いに出される。
当時はアメリカのビジネス戦略に日本がまんまと
巻き込まれた。今は悲しき殿様企業となってしまった
コナミの「ハイパーオリンピック」が大ブレイク。
スーパー以上を意味するハイパーはあちこちに浸透し
キリンが果汁70%の「ハイパー70」という何がハイパー
なのかさっぱり分からないジュースも発売した。
今では「ハイパー」は「ナウい」のように使うのも
恥ずかしい単語となっている…余談。

ロサンゼルスの金メダルは10個と2ケタだが「西側」
オリンピックなので8掛けぐらいでみるのがちょうど
いいのかもしれない。モントリオールの余力で獲得した
メダルだともいえる。
80年のモスクワオリンピックのボイコットは、日本の
スポーツ界の強さや伝統も分断してしまった。
そこから復活するのに実に24年もかかっている。
政治の身勝手が生んだボイコットはあまりにも
影響が大きすぎたのだ。
このボイコット騒動は、子供たちを混乱させた。
当時、「こぐまのミーシャ」というアニメがあった。
ミーシャは、モスクワオリンピックのマスコットである。
月の輪のかわりに五輪をあしらったかわいい熊は、
西側ボイコットの憂き目にあう。子供たちは思った。
「アニメをやっているのにどうして参加しないの」と。
全26話放映された最終回は「さよならミーシャ」
放映終了とともにほんとうにさよならになってしまった。

中国で開催されたサッカー・アジアカップの
混乱振りをみて、日本側は08年北京オリンピックの
ボイコットもちらつかせている。大人たちの意見だけで
子供たちの夢や希望をつぶすことは許されない。

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